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約10年間フォトグラファーとして勤めていた私が 【糖尿病・甲状腺 上西内科】に転職をし…

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約10年間フォトグラファーとして勤めていた私が 【糖尿病・甲状腺 上西内科】に転職をしてみたら。 日常のできごとや心の変化、想いなどを描いたブログになります。 ときたま医療業界の不可思議な点をバスっと切り込んでいきます。

最近の記事

緊急ではないが重要なことを大切にする

前回のお話はこちらから 緊急ではないが、重要なことに時間を割くことの大切さ。 スティーブン・R・コヴィー博士が 成功者に関する200年分の文献を緻密に調査・分析し、体系的にその考え方をまとめたという【7つの習慣】 7つの習慣の中では まず物事を「重要度が高い」「重要度が低い」「緊急度が高い」「緊急度が低い」にそれぞれ分けます。 その中で「重要度が高い」かつ「緊急度が低い」 いわゆる緊急ではないけど重要なことこそが 最も将来への価値になるタスクが分類されていて、大切であ

    • ペーパーレス化が進まない医療業界

      前回のお話はこちらから 問診票・処方箋・診療明細・同意書・紹介状・検査結果など 病院・クリニックでは様々な紙文書が存在します。 また患者様が、健診結果やお薬手帳をご持参された際に 記録・情報としてコピーをとることも多く さらに病院・クリニック間のやりとりとしてFAXが使われており ペーパレスの時代でありながら それに逆行するかのごと、紙の使用率が想像を上回るのです。 現在のクリニックへの電子カルテの導入率は約42%といわれています。 そう、過半数にも満たない状況です。

      • 学ぶことが楽しい。という感覚

        前回のお話はこちらよりご覧いただけます。 転職当初は、ただの数字だと思っていたものが 患者様の病気の早期発見への大きな橋渡しとなる数字であること。 ただの暗号だと思っていたものが 患者様の病状を遅らせるための大切な暗号であること。 時間の経過と共に 目の前にある、ひとつひとつの理解や捉え方に変化が。 患者様にとって大切な情報である数字やアルファベットの羅列を 知りたい・理解したい気持ちが生まれます。 学びの深さと 自分の気持ちが追い付かずに 私にはできるのだろうか。そ

        • ぬかるみの道を、どう歩くか。

          前回のお話はこちらです 【舗装されている道を歩く】 【泥と水でぬかるんでいる道を歩く】 どちらとも、同じ「歩くこと」でも そこに消費されるエネルギーや労力は格段に異なり そこに使用する時間や速度も大幅に異なる。 そして、後者は高度な技術が要される。 これは、ただの道の話ではなく ビジネスの世界でも同じことが言えると思う。 私は今 ぬかるみの道を歩いている。 1歩を踏み出すことが、 1歩どころか、1センチ前へ進むこと自体がが非常に難しい。 変化に対して生まれる抵

        緊急ではないが重要なことを大切にする

          医療従事者の給与はなぜ低い?②

          前回のお話はこちらよりご覧いただけます。 収益の大部分を占める「診療報酬」 2024年は、医療・介護・障害福祉 上記3つの報酬が同時に改定される、6年に1度のトリプル改定の年です。 大規模な改定と共に 物価高騰、少子高齢化などの背景からも注目度はかなり高い状況となります。 2024年の改定では、「医療従事者への賃上げ」が焦点となっており 診療報酬の本体部分0.88%の引き上げが確定しております。 0.88%……??? と、私を含め、頭にクエスチョンマークがいっぱいに

          医療従事者の給与はなぜ低い?②

          医療従事者の給与はなぜ低い?①

          冒頭より、衝撃的な数字をご紹介をさせてください。 業種別の平均年収ランキングで「医療従事者」の順位は なんと、110位中106位となっています。 下から数える方が早い順位です。 (医療・福祉・介護サービス:マイナビ転職調べ) なぜ医療従事者の給与は著しく低い結果となってしまっているのかを 感情論ではなく、データを読み解いて、なるべくわかりやすく解説していきたいと思います。 【医療機関の収益の仕組みについて】 ~医療費=自己負担金+診療報酬~ まずは、医療機関の収益の

          医療従事者の給与はなぜ低い?①

          ぼくたちは死亡率100%だ

          前回のお話はこちらです。 生まれたときから すべての人たちに平等に与えられているものは 24時間という時間 1日の長さだけは、誰にとってもまったく同じものであり そして人は必ず死を迎えるということ。 それが今なのか、10年後なのか。それは誰にもわかりません。知ることができません。 だからこそ 一生懸命に、今を生きる。 死の哲学者と称されたドイツの哲学者マルティン・ハイデガーも 「人間が必ず死ぬ運命にあることを捉え、ならば懸命に生きるべきだ」と説いています。 ぼくたち

          ぼくたちは死亡率100%だ

          圧倒的な熱量

          前回のお話はこちらよりご覧いただけます。 人生で初めて、講演会に参加をした日のこと。 この日、院長が演者として参加をする講演会でした。 会場の雰囲気や空気に圧倒される私。 身体の全ての細部を集中をし参加をしておりましたが 内容がとても高度なものばかりで 理解をできたのは、恐らく全体の1%も満たない程だったと思います。 講演後には、質疑応答の時間が設けられておりましたが 情報が羅列された、隙のない完璧な資料に 一体全体、何を質問することがあるのだろうか。 質問される

          圧倒的な熱量

          伝えるということ

          前回のお話はこちらよりご覧いただけます。 転職をして3か月。 久しぶりに、教育を受ける立場となり 良くも悪くも様々なことを思い、考えるようになりました。 その一つに「伝える」ということ。 例えば カレーライスのつくりかた。を伝えてみる。 ある人は カレーライスを作って。と言い ある人は 野菜を切って ルーを入れて煮込んだら カレーライスができるよ。と言い ある人は 野菜を食べやすいように3㎝程に切って 30分煮込んでください。 カレーライスを食べるのは3歳の子供で

          伝えるということ

          なぜ医療機関の口コミ評価は低くなりやすいのか。

          Amazonや楽天で何か商品を買おうと思えば レビューの口コミを調べ 旅行に行こうと思えば ホテルの口コミサイトを調べ 食事をしようと口コミの評価が高い店に足を運び 口コミでおすすめをされているメニューを注文する。 そして、今は医療機関の選択にも口コミが必要不可欠の時代です。 私自身も医療機関を利用する際には 必ず口コミを確認をしてから、かかるようにしていますが 不思議なことに医療機関の口コミは 飲食店などに書き込まれるものと比較をして 辛辣な言葉を使用しての低評価が多い

          なぜ医療機関の口コミ評価は低くなりやすいのか。

          価値

          前回のお話はこちらよりご覧いただけます。 ボビー・サラツァーさんの 「時計の教え」という物語をご存じでしょうか。 X(旧Twitter)での投稿が話題になり、瞬く間に大反響となりました。 死期が近い父親が息子にこう言いました。 『この時計は200年以上も前のもので お前のおじいちゃんが私にくれたものだ。 これをお前にやる前に、通りにあるお店に時計を持って行って これをいくらで買ってくれるか聞いてきてくれないか』 行って戻ってきた彼が父親に 『時計屋さんは古いからって

          自社について知る。異常値。

          前回のお話はこちらよりご覧いただけます。 ①来院数 クリニックには 1日に何人程来院されると思いますか? 糖尿病・甲状腺 上西内科の 1日の来院数は,200人を超えることもあります。 「医療施設調査」によると クリニックの平均来院数は30人~40人程ですから その約6倍程に値します。 開業をして約5年程で、市民病院を上回る来院数です。 10年間フォトグラファーとして勤めていた 医療業界の知識が皆無だった存在が 市民病院以上の来院数のクリニックに勤める。 自分の人

          自社について知る。異常値。

          日本の医療制度について知る

          日本の医療制度について皆様どこまでご存じでしょうか。 風邪を引いたら、数千円という料金で診察ができ、お薬が手に入ること。 当たり前すぎて、疑問に感じたことすらなかったのですが これ実は、アメリカで同様に受診すると 数万円から状況によっては10万円以上する場合もあるのです。 なぜそのような違いが生まれるのか。 それは下記記事でも少し触れさせていただいた 日本では、医療行為に対する価格は医療行為ごとに国が決めた「点数」を基に計算をしており 公定価格であるため、同じ診療行為な

          日本の医療制度について知る

          あたたかなやさしさは巡っていく。

          前回のお話はこちらよりご覧いただけます。 心に余白が生まれると 見えていなかった・見落としていた世界が まるで、霧が晴れた雨上がりのように 段々と鮮明に見えるようになります。 自身の実体験から 【病院・クリニック=心地良いといえない場所】 という認識でした。 なるべく、短時間に済ませたい。 できれば、行きたくない。 そんな場所。 しかし 実は、病院・クリニックという空間が 患者様の【憩いの場】になっているのではないか?と段々と感じるようになります。 なぜか。 ま

          あたたかなやさしさは巡っていく。

          病院やクリニックの待ち時間の長さについて

          病院・クリニック=待ち時間が長い 上記のように感じる方は、多いのではないでしょうか。 実際に、私もその1人でした。 幼少期から、様々な病院やクリニックに大変お世話になっていた人生でありましたが 平均約1時間程の待ち時間が発生をするところが多く 加えて、大体の病院・クリニックのGoogle口コミには 「待ち時間が長い」という旨のコメントが多数存在します。 待ち時間が長い=もういかない。最悪。感じ悪い。★1評価 きっと。だぶん、こんな感じ。 日本医師会の「第5回 日本の

          病院やクリニックの待ち時間の長さについて

          芽。

          前回のお話はこちらよりご覧いただけます。 丁寧に仕事をする。 これは、私が大切にしていること。 心込めて、ご挨拶をする 感謝の気持ちを、言葉で伝える しっかりと返事をする 語尾を大切にする 環境を心地よく整備する 御座なりにせずに 丁寧に。誠実に。そして確実に。 1つ1つの積み重ねたものが、その先へ先へと繋がっていく。 そして、どんな時状況下でも 想いやり(思いやり)を持ち続けること。 これは常に自分に言い聞かせていること。 1週間経過したころに パズルのピース