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ペーパーレス化が進まない医療業界



前回のお話はこちらから



問診票・処方箋・診療明細・同意書・紹介状・検査結果など
病院・クリニックでは様々な紙文書が存在します。

また患者様が、健診結果やお薬手帳をご持参された際に
記録・情報としてコピーをとることも多く

さらに病院・クリニック間のやりとりとしてFAXが使われており
ペーパレスの時代でありながら
それに逆行するかのごと、紙の使用率が想像を上回るのです。


現在のクリニックへの電子カルテの導入率は約42%といわれています。
そう、過半数にも満たない状況です。

一体全体なぜでしょうか。


将来についての先行きが不透明の場合
わたしたちは目先の利益を得ることに重点を置き
起こるかもしれない不安や恐怖を軽減するために
今すぐに得られる利益を最大化しようとする傾向があります。
現在志向バイアスと言います。

「やりやすさ」を優先してしまい
そこに付随する手間や労力を考えずに、遂行し続けてしまう。


分かってはいるけれど
変化をすることで、リスクや失敗を伴うのが怖い。
だったら、安心して実行ができる今までの方法から変えたくない。

多少なりとも不便を感じていても
「前からこうだったから」
「今までのやり方の方が分かりやすいから」と
その不便性には目を向けることをせず
変化をすることを望まない文化も相まって
医療業界の根強いアナログ化が定着してしまっているのだと感じました。





紙媒体の最大のデメリットは【コスト】です。


印刷をするための物品購入
紙媒体を保管するための環境設備
探しだす時間、解析をする手間
保管・管理をするために人件費など
余分な費用負担が発生することです。

デメリットを理解をしたうえで選択を行うのか
デメリットを理解せずに選択を行うのか

同じ行動でも
そこに伴う意味は大幅に異なります。

大抵は、「今」の、やりやすさを優先してしまい
状況を把握をしていない中で
なんとなくで選択をしてしまうことが多いと思いますが
目先の利益にとらわれずに正しい判断をすることがとても重要です。



医療業界でペーパレスを実現することが可能なのか。

医療DXがどのように進んでいくか。


皆様はどう感じ、どう思いますか?



医療法人takk
糖尿病・甲状腺 上西内科
ito

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たいせつなお時間を割いていただき
お読みくださり、ありがとうございました☻
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