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フランケン

冷たい鋭利な刃の感触を

肌で知る

皮膚を裂く刃が

血を滲ませ垂れていく

身を撫で切る瞬間の

痛みの刺激を

自分の躰を切り刻まれて

知るんだ

そして

僕は僕の血肉が赤色か

確認してしまう

縫い留めた跡は

不揃いで

隙間から血肉が見えて

僕は

縫い傷だらけの

酷く醜い姿だ

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