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Term1を振り返って 学習の振り返り編

12月14日に最後のテストが終わってTerm1が終わった。その振り返り。成績が出てないから何とも言えないけれども。


英語 (Academic English/Academic Research: Approaches & Methods)

やっぱり英語だよなと感じる場面が多かった。エッセイの採点が71%/100%で、私は76%が欲しかった。成績がA*になるから。先生に自分が書いたエッセイを持って、「どうやったら76%にのりますか?」と尋ねたら、「多分ね、エッセイの内容的に、あなたが授業の内容を理解していることはなんとなく伝わるんだ。でも、それが文章として客観的に伝わってこない。理解していないんじゃなくて、英語で思考を表現しきれていないんだよね。まあ、すぐにのびるものでもないから、気長に愚直にやるしかないね。」と言われた。愚直にやる必要があるのはわかるけれども、短期間で76%にのせたいんだよ。テストは12月なんだからと思いつつ、「そうですよね。」としか言えなかった。「1ヶ月で英語力大幅アップ!あーら素晴らしい。フランス革命が英語で議論できます」なんていうものはない。反対に、引用の方法を学んだり、何にも知らなかったエッセイの書き方を知ることができたりしたことは大きな一歩だったと思う。授業で先生が「Have you ever written essay in English?」と学生に質問したときに、「Of course!」と間髪を入れずに答えた子がいてちょっとどうなることやらと怖気づいていたけれども、最終的にどうにかなってよかった。内容が良くなったというよりは、そもそもの型を知ることができて良かった。

Modern European History and Politics (MEHP)

ヨーロッパの近代史と政治のクラスだ。今学期はフランス革命と19世紀のナショナリズムを学んだ。高校時代、地理選択の女だったから、ヨーロッパ史の記憶はウェストファリア条約で途切れている。「近代史なんて知らないよ、ビスマルクって何それ美味しいの?」っていう人のために大学側が先に読んどきなと、ホームページに掲載されていた推薦図書だけ読んで渡英した。だけれども、近代ヨーロッパ史に対する知識の薄さはひしひしと感じた。だから、そもそもの歴史を詳しく、年号とともに知らなかったことが結構ハンデだったかもなと思った。エッセイを書くときに年号が入っていないと、具体性の観点から減点されるため、年号、人物、場所とかをほぼ一から覚えるのはちょっぴり大変だった。「欧米の大学は年号の暗記なんかいりません!考えさせるんです!!」とか言う人もいるけれども、UCLのファウンデーションコースはバリバリに年号暗記させられました。ついでに言うなら、フランス革命は月まで暗記しました。政治と宗教の関わりもよくわからない。感覚的に。ナショナリズムの形成の話をしている授業で、国民意識の形成に宗教が大きな役割を果たすと言われた。なに、宗教と政治って分離させたんじゃないの?なんで政治面での指導者が共通の宗教とか言及してんの?

割と英語を流暢に話す学生の割合が高いクラスであった。ファウンデーションコースから学部に進学するときに、いくつかの学部はファウンデーションコースで選択する科目を指定していて、政治系や歴史系の学部はMEHPを履修することを求めている。アジア系に比べて、英語が流暢な学生の割合が高いヨーロッパ系が目指す学部は政治、歴史寄りであることが多く、それに従ってMEHPのヨーロッパ系の割合が高くなっていた。言い換えれば、英語が話せる学生の割合が高かった。授業も、授業前に録画していあるレクチャーを見て、もしくは課題のリーディングを読んでから対面の授業に臨むという形式であった。だから、授業は基本ディスカッション形式で進む。ヨーロッパ系が何を言っているかが分からないまま授業が進む。11月半ばくらいから何を言っているかが大体わかるようになってきたけれども、それまではなんて言っているかが分からなくてつらかった。このコマ一つで大体○万円くらいなんだよなとか思うと、私なんでイギリスに来て、何やってんだろうと不甲斐なく思うことも多かった。今ではもう大体聞き取れるようになったけれども、発言の最後の方とかはなんかもごもごしていて聞き取れなかったり、まだ大意しか把握できていないまま次の話に進んでしまったりする。まあ、英語だよなと思う。

Geography and the Built Environment (GABE)

地理学がメインだけれども、社会科学導入みたいな科目だ。Term1はグローバル化と文化地理学、ダイアスポラについて学んだ。リーディング課題が多かった印象があるけれども、リーディング課題で何度も同じコンセプトを異なった視点から説明してくれるから、内容理解という面ではありがたかった。グローバル化や文化といった、実体のないものについて延々と話すため、具体的な例がないとあまりうまく概念の想像ができない。だって、グローバル化だけで、大きく分けて3つも概念があるのだから。逆に言うと、一つ具体例が見つかれば、それを使いまわせるし、他の分野にも応用することができる。グローバル化、文化地理学、ダイアスポラの3分野で共通する概念を違う言い方で表現することが多いのだ。例えば、グローバル化でsceptical viewと称される視点は、文化地理学ではdivergenceと呼ばれるし、ダイアスポラの話題ではboundedと呼ばれる。だから、分野を横断しても使いまわしのしやすい具体例を見つけ出すことが、一番の課題だったかもしれない。

わりかし新しいものを学ぶというよりかは、日常で悶々と感じていたものが区分けされて、名前を付けられた感覚だった。あー、そういう解釈もあるのね、とか、あ、こういう風に定義していたんだとか、自分が考えていたものを他の面から補ってくれる感覚で面白かった。



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