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ゲンゴロウがやってきた!_湿地帯ビオトープ

わたしの自宅の #湿地帯ビオトープ に、ゲンゴロウがやって来ました!捕獲して、調べてみたのでレポートします。

黒い!丸っこい!脚線美!

ビシッ!(後脚)

捕獲すると観察容器の中で わわわわ と動きまくりました。
大きさはだいたい10.1mmほど。大人の小指のツメくらいの大きさです。前脚の付け根がやや褐色を帯びているくらいで、あとは真っ黒。おせちの黒豆のように真っ黒です。

はやいぞゲンちゃん

じつは記事冒頭で「ゲンゴロウがやって来ました!」と書いたものの、実はビオトープに注水した翌日にはもう来ていました。はやい。はやすぎるぞゲンちゃん。そういえば、先代の池では注水中に「とぷん」と音がして、ふと目をやったらもう居たよなゲンちゃん。すごいはやい。すごいはやいよゲンちゃん。わたしが気づいていないだけで、自宅近くに別の生息地があるんでしょうか?それとも気がつかないだけで、わりとたくさんの個体が空中を飛んでいるものなんでしょうか?この黒くて小さなつやつやに、興味がつきません。

写真中央右にゲンちゃん。おしりを水面に突き出して、器用に呼吸(ガス交換)をしています。

潜るのもはやいです。ビオトープ注水翌日(いまから1ヶ月半ほど前)に来ていたのになぜ今日までレポートしなかったのかと言うと単純に潜るの速すぎて写真撮るのも捕獲するのも難しかったからなのです(;´∀`) 先日、水位が低くなったビオトープに水を足してみたところ、水底から出てきて浅瀬の方に泳ぎだしたので、ようやく追い詰めて捕まえることができました(ごめん)

湿地帯ビオトープの岩場。じつはいろんな生きものが隠れたり登ったりしている。

普段は水辺の岩場の中に潜んでいて、時おりカシワの枯れ葉(どこからか飛んできて沈殿したもの)の下側に入っていく姿が見られます。あまりにもしょっちゅう枯れ葉の下へ入っていくので葉っぱの組織でも食べているのかなと思いましたが、ゲンゴロウ類の成虫は一般的に腐食性(動物の遺体を食べる)らしいので、食事のために枯れ葉へ来ているようではなさそうです。何をしているんだろう・・・?
気になります。

いざ同定!

さて、ひととおり観察したところで、分類を調べて和名を明らかにする作業、同定をやってみます。今回使う図鑑は、北海道で見られるメジャーな昆虫類を一通り抑えていると名高い「札幌の昆虫」です。

観察の結果をもとに、さっそく調べてみます。体長は10.1mmくらい、前脚の付け根は褐色だがそれ以外は真っ黒で… 潜るのがはやくて…。

どん
この種の可能性が高そうです。和名はクロズマメゲンゴロウ

クロズ マメゲンゴロウ。漢字を当てると 黒頭 豆源五郎 かな?

ちなみに、おしり付近に小さな褐色の斑点があると「ヨツボシクロヒメゲンゴロウ」か「クロマメゲンゴロウ」の可能性もあったのですが、今回捕獲した個体では斑点は見られなかったので候補から外しました。クロマメゲンゴロウ、クロ「ズ」マメゲンゴロウ・・・。似てるようで少し違いました。

ゲンゴロウとビオトープ

観察したあとはもちろんビオトープの水辺にもどしました。
産卵には水生植物が必要で、幼虫は肉食とのこと。現状わが家のビオトープには水生植物がなく、餌になりそうな小動物も少ないです。ビオトープを繁殖地に選んでもらうには、ビオトープの生物多様性もバイオマスも、もう少し高くなる必要がありそうですね。

わが家の湿地帯ビオトープでは、生きものの種数や量の移り変わりをできるだけ自然に任せたいと思っています。ただ、ゲンゴロウの繁殖のように、先立つものがあって初めて増える種数・量もあります。さぁて、どこまで手を加えるか・・・。それを考えるのも、湿地帯ビオトープの醍醐味です。

ま、のんびりやります!

またビオトープに生きものが訪れたらレポートしますので、よければアカウントをフォローしてみてください。
それではまた。

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