Isao Okuma

自然ガイドがライフワークの公園管理官です _(┐「ε:)_ @NACSJ 自然観察…

Isao Okuma

自然ガイドがライフワークの公園管理官です _(┐「ε:)_ @NACSJ 自然観察指導員 講師 / 公園管理官/ 博士 農学: 野生動物管理学/ 学芸員 / 狩猟者 / 1児の父

マガジン

  • 自然観察(エッセイ)

    筆者が参加もしくは開催した自然観察会のレポートや、そこで得た「気づき」についてご紹介💡

  • 探検手帖 ぜんこく版

    日本各地のの自然環境や神社などを探検した記録をまとめたマガジンです📓

  • 自然観察(にっき)

    筆者が趣味でやっている自然観察の記録や思い出、テクニックについてご紹介😀

  • 探検手帖 とかち版

    北海道十勝地方の自然環境や神社などを探検した記録をまとめたマガジンです📓

  • くらしの気づき(エッセイ)

    日頃の暮らしのなかで気づいたことを綴ります。

最近の記事

自然観察会のコツ!「質問に観察で返す」

2024年3月24日(日)に開催した自然観察会は大成功! フクジュソウが雪を突き抜けて咲き始めるようす、ゴジュウカラが繁殖用の樹洞(木の穴)を内覧しているようすを観察して、雪の下から出てきた土の香りを嗅いだり、目を閉じて野鳥のさえずりや雪どけの音を探したり・・・豊かでした。参加された方の「なんじゃこりゃ!?」をたくさん取り挙げられたのがよかったです。ガイド側がなにかネタを用意しても良いのですが、参加者のみなさんの発見をみんなで共有するのがより楽しい自然観察会のエッセンスだなと

    • 燃える日高山脈

      • 浅草寺にやどる”思い”にふれた旅

        国内からも国外からも、多くの人々が足を運ぶ寺院。東京都台東区 浅草寺(せんそうじ)。先日、出張のついでにはじめて訪れることができました。雷門や風神雷神像の荘厳なたたずまいが人々を惹きつけるこのお寺で、人肌の温かさを感じることができたので、その様子をお届けします。 浅草寺に至る2023年11月。夜。 地下鉄浅草駅から地上へ出ると、提灯を模した街灯のあたたかい光が通りを満たしていました。小雨の水滴がひかる様子を楽しみながら、浅草寺玄関口を目指します。 雷門。その提灯には…目に

        • こどもの本専門店のあたたかい夜

          NHKの人気番組「ドキュメント72時間」を見ている方なら記憶にあるかもしれません。東京都神保町にある子どもの本専門店「Book House Cafe」。 ・・・の裏口から入る、夜だけの空間「ブックバー リリパット」に行ってきました!ずーっと行きたかった場所にやっと行けたぜ!Fooo!! 裏口の佇まいは本当に裏口で、「ここで合ってるんよね??」と不安になるくらい裏口でした。よーく見たら灯りに lilliput って書いてある。開店時間5分すぎ。意を決してドアを開けたら、おっ

        自然観察会のコツ!「質問に観察で返す」

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        記事

          日高の山に雪が降りました

          日高の山に雪が降りました

          大きな森と小さな社。 -芽室町 丸山神社-

          どこまでも広々とした農耕地帯を車で走ると、大きなカシワの林が見えてくる土地があります。 ここら一体は10年ほど前、わたしの修士論文の研究でよく通っていたフィールドでしたが、このカシワ林には最後まで入ることはありませんでした。今回はこの長年気になっていた神社、「丸山神社」に足を踏み入れました。 駐車場は見当たらないものの、鳥居の横にちょうど車1台分ほどの空き地があるのでそこに駐車。鳥居の前に立って見えるのは参道と、本殿のみ。「必要最小限の設備だけがある神社」であることが見て

          大きな森と小さな社。 -芽室町 丸山神社-

          厳かさを求めて。-帯広市 大正神社-

          関西出身だからか、それはあまり関係ないのか…。 北海道・十勝地域に住んでいると時々、無性に、神社やお寺に行きたくなります。 砂利を踏みしめて歩く音、線香が染み込んだ床板や柱の香り、そして何より、周辺から隔離されている場所が醸す独特の空気。 子どもの頃から、最も身近な非日常的空間。 僕は宗教感覚が薄いので飢えているわけではありませんが、理屈ではなく、急に身を置きたくなります。 ただ、十勝の神社やお寺は関西のものに比べるといささか規模が小さく感じられ、個人的にはちょっと物

          厳かさを求めて。-帯広市 大正神社-

          いま、もう一度聴きたい吹奏楽

          代わり映えのない毎日を過ごしていると、非日常を求める気持ちが体の奥から湧いてくるのを感じます。 そしてその気持ちは、職場からの帰り道、昼食後にぼーっとしている時間に突然、理想の光景を描きます。楽器に反射して煌めくステージライト。横断幕が擦れる音。その光景はブラスバンドの演奏でした。 いま僕が求めている非日常は、母校である高校の吹奏楽部の演奏を聴くことです。 高校の入学式のとき。新入生を迎えてくれた吹奏楽部の演奏に、僕は度肝を抜かれました。「度肝を抜かれた」なんて言葉を使

          いま、もう一度聴きたい吹奏楽

          焚き火の練習

          こんにちは、いさくまです。 先日、庭にタープを張って焚き火の練習をしました。 ホームセンターで買った薪が湿気ていたので、けむりがたくさん出て大変! お向かいさんにすごい煙だね!と言われる始末でした 苦笑 去年に焚き火台を買って以来、ときどき焚き火を楽しんでいます。 焚き火にはいろんな材料、道具、そしてテクニックが必要なので、なかなか奥深いです。ノウハウを忘れないように、BBQの予定がなくても、ただ火をつけるためだけに時々焚き火をしています。湿気や窒息などで、簡単に火は消え

          焚き火の練習

          花畑でキアゲハがほほえましかった

          僕の職場にはステキな洋風ガーデンがありまして、ガーデナーのみなさんが日々汗をかいてお手入れされています。 そんなガーデンのお花を観て、香りをかいで、休み時間に癒やされるのが好きなのですが、今日はさらにステキな出会いに恵まれました。 キアゲハのつがいが、花畑のど真ん中で結ばれていたのです。 住宅街の花畑や学校の校庭などでも見られる身近であざやかなチョウのキアゲハ。ニンジンやパセリに卵を産むなど、人に近いところで暮らしているので見かける機会が比較的多いチョウです。が、交尾の

          花畑でキアゲハがほほえましかった

          サジオモダカの花が咲きました!@湿地帯ビオトープ

          筆者宅の庭に作った #湿地帯ビオトープ 。池と陸地をなだらかな坂がまたぐこの箱庭のような環境には、家のそばに棲む小さな野生生物たちが勝手にやって来て、気に入ると暮らし始めます。 とはいえ、家具のない家に人が住めないのと同じで、自分の生活に必要なものが備わっていないと、生きものたちは #湿地帯ビオトープ をすみかとして選んでくれません。そこでこの夏は、水生植物サジオモダカをさがし、この湿地帯ビオトープに導入するというちょっとした冒険をしました。このお話とはじっくり向き合いたい

          サジオモダカの花が咲きました!@湿地帯ビオトープ

          自然観察会をやったよ!vol.01

          こんにちは、プロの自然ガイドと公園管理官をしているいさくまです💡 この記事では、職場の公園で開催した自然観察会についてレポートします! 自然観察会ってなんぞやレポートの前に、自然観察会と自然観察の説明をば。 自然観察とは、動物や植物などの生きものや、水や風の流れなどの自然を五感(見る、聴く、嗅ぐ、触る、味わう)で感じることを指します。 自然観察会は、自然観察をふたり以上でやることで、感じたことや気づいたことをシェアすることで一粒で二度おいしい状態😆になることです。 「この

          自然観察会をやったよ!vol.01

          サジオモダカチャレンジ02

          水生植物ど素人のわたしが、#湿地帯ビオトープ に導入するために水生植物サジオモダカを探すシリーズです。Twitterに投稿「01」の続き。 さしてめずらしいわけではない(はずの)水生植物、サジオモダカ。先日の休みも合間を縫って探しに行ってきました。 今回は "ワンド" 、つまり「水位が引いて川の本流と接続が切れた水たまり」を探しに近所の一級河川へ出かけました。一見、干上がるのを待つばかりの切ない水環境に思えますが、1~2ヶ月単位で見ればワンドは湿ったり乾いたりを繰り返して

          サジオモダカチャレンジ02

          ゲンゴロウがやってきた!_湿地帯ビオトープ

          わたしの自宅の #湿地帯ビオトープ に、ゲンゴロウがやって来ました!捕獲して、調べてみたのでレポートします。 黒い!丸っこい!脚線美!捕獲すると観察容器の中で わわわわ と動きまくりました。 大きさはだいたい10.1mmほど。大人の小指のツメくらいの大きさです。前脚の付け根がやや褐色を帯びているくらいで、あとは真っ黒。おせちの黒豆のように真っ黒です。 はやいぞゲンちゃんじつは記事冒頭で「ゲンゴロウがやって来ました!」と書いたものの、実はビオトープに注水した翌日にはもう来て

          ゲンゴロウがやってきた!_湿地帯ビオトープ

          銃をあつかう者の「祈り」について

          銃についての風当たりが強い昨今。 むろん銃は命を奪うための道具なので、事故が起きたら銃所持者や銃にまつわるルールの風当たりが強くなるのは自然なことです。 私には猟銃持ちとして、みなさんにひとつ知っておいてほしいことがあります。 それは 銃は基本的に "弾を発射できない状態"になっている ということ。 ・発射直前のタイミング以外で銃に弾を装填してはならない ・標的の背後に弾を受け止めるもの(※)がない場合に発射してはならない   ※バックストップという。山の斜面な

          銃をあつかう者の「祈り」について

          うるおいを守れ!湿地帯ビオトープに遮水処理をしてみた

          わたしの庭には、造成したばかりの湿地帯ビオトープがあります。近隣に棲んでいる、いろんな生きものがやってくるかもしれないビオトープ。どんな生きものが来ているか確認するのが楽しくて、見回りするたびにワクワクします! そんなビオトープに事件が起きました。 春の終わりごろ。初夏のような暑さが訪れたある日、なんとビオトープが干上がってしまったのです∑(゚Д゚;) 今回つくった湿地帯ビオトープは、その名の通り水たまりと陸地と、それらをつなぐなだらかな坂でできています。このため水辺・陸

          うるおいを守れ!湿地帯ビオトープに遮水処理をしてみた