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苗字の話

昨日、会社からの帰り道に声をかけられた。不動産の営業の人らしい。何処かで夕飯を食べてから電車に乗ろうと思っていたが、断るために先に電車に乗った。昨日はカレーの口だったけれど、他のものにした。たまたまいつも帰る道じゃない所を通ってみたくて通ったのに、こんなことになるならいつもの道で帰ればよかった。

ふと最近感じたのは、多い苗字の人に多くは会わないよなってことだ。田中とか山田とか鈴木とか。一般的に上がるのはこの辺り。漫画とかでも良くある苗字だ。でも、実際に自分の周りにどれくらい居たかと言うと1人とかだった。多い苗字って、多いって言われているだけで、そこまででは無いんじゃないか。え、また山田って人と出会ったんだけどって瞬間が無い。

調べてみると、多くても100万人前後くらいらしい。総人口から見たら1%くらい。もっと1000万人くらい居るのかと思っていた。街に出たらすぐに出会ってしまうような。うじゃうじゃ溢れて居るのかと。でも、実際はそんなことはない。意外と聞いた事のない苗字の人に出会うことも沢山ある。

ではどうして一般的に想像される苗字は誰から聞いても同じなのか。やっぱり多い苗字は誰にでも出会う可能性があるということだろう。みんな聞いたことのある苗字だからってことだろう。苗字あるあるみたいなことか。

ついでに調べてみたら私の苗字は全国で9100人くらい居るらしい。これが多いのか少ないのかはあまりピンと来ないけれど。確かに出会ったことは無い。一応あるにはあるが同級生だし、ノーカウントだろう。同じ地域にいたらそりゃ会うだろうってことで。別に面白くも、かっこよくもない普通の何の変哲もない苗字。良く間違えられるのが面倒だが。他の人にとってもあまり馴染みのない苗字だからだろう。

どうせなら3桁以下の人数しかない苗字になりたかった。まぁ、そう言う憧れは誰しもあると思う。苗字ってなかなか変えられないし。私が出会った中で一番なりたいなって思った苗字は西風だ。高校の頃に美術部の作品を文化祭で見た時に作者の先輩の名前が西風だった。会ったことは無いし見たこともない先輩だけれど。めっちゃかっこよくて羨ましかった。

色々言ったが、23年も同じ苗字で生きてきたら流石に愛着は湧くもので、気に入ってはいる。

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