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日傘

思えば読書家とばかり付き合っている。
高校生の時に初めてできた彼女も読書家だったし、その次の彼女も読書家だった。
数年前に別れた彼女も読書家だった。
読書家が好きだという自覚はなかったが、心のどこかで惹かれていたのかもしれない。

自分は言葉がものすごく好きで、読書をするときも音楽を聴くときも言葉にばかり惹かれる。
好きなイラストよりも好きな文のほうが多いし、好きなメロディよりも好きな歌詞の方が多い。
ヨルシカが好きなのもその歌詞の奥深さに惹かれているからだと思う。

自分は暗い性格の人間だし、暗い場所が好きだ。
日向よりも日陰にいることが多い人生だけど、決して光が嫌いな訳ではない。
光は憧れの存在で近づく事さえ憚られるというだけだ。

言葉はきっと日傘のような存在なのだろう。
影に生きる自分を光のもとへ連れて行ってくれる存在で、光を抑えてくれる存在。

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