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寄り道からゴール

会社を辞めたら、これやってあれやって、うわーっ、たっのっしみーー!
って思ったこともある。
今は、来週火曜の最終出社日を終えたら、一日に一時間くらい散歩しようかななんて考えているだけだ。
今よりお金を使う外出は減るだろう。毎日ランチで外食していたけれど、仕事を辞めたら家で食べるだろうから。

会社を辞めるにあたって、一番気になるのはお金のことだった。普通の就職をしたくないけれど、でもお金は必要で、でも…。子どもがふたりもいるのに無職になるなんて怖すぎる。だから、考えないようにして、心のすみで怖がりながら平気な顔して過ごした。
二日前。夫に言われた。「しーの保険料とかもろもろ、2カ月くらいなら代わりに払えるけどそれ以上になると赤字になるから。」
これはつまり、無職は2カ月くらいにせよ、とのお達しだ。
厳しい…。
甘える気満々だったわたしの口がへの字に曲がる。「りょうかいりょうかい。」とだけ返事した。
こりゃあかん、早々に転職活動だ。
ぬぼっとしていた頭をぼこぼこ殴って、昨日は仕事を探してみた。
そうしたら、面白そうな会社があった。お試し入社もあるらしい。この人たち、楽しそうだな。そう思える人がちゃんと福岡にもいるようだ。会ってみたいな。

わたしの夫は厳しい。わたしは、夫が無職になったことで赤字になるとしても、それを相手には言えないだろう。(夫は家計を赤字にしないだろうけれど)。優しさ半分、甘さ半分でまぁどうにかなるなる、と思っている自分。石橋を確実に叩く夫とわたしは、新しいことをするうえでの第一歩が正反対だ。わたしはとりあえず無計画に橋を歩き出す。夫はあちら側までの距離や、本当に歩ける橋なのか観察するところから始めるかもしれない。

夫の厳しさが、今のぼんやりしたわたしにはありがたかった。
あと、やっぱりわたしは会社とかチームに所属して、あーだこーだ言いながら働きたいよなぁ。と思った。
フリーランス。そういう働き方にも憧れるけど、書きたいことを書くために、書かない時間を持つことは、必要な寄り道だろう。
そう信じて、まずは来週火曜の最終出社日まで会社員として生きることにする。

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