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ちりぢりちりぢり

朝も夜も大好きと言って子どもを抱きしめてほっぺたにキスしていたら。翌朝、子どもの寝顔が前日の朝よりずいぶんと可愛く感じた。
子どもがわたしを困らせるものではないことを、そんな当たり前のことを忘れていた自分が恥ずかしいけれど、本当のことだ。

いつものスタバはスーパーやドラッグストアと同じ敷地内にあって、共通の大きな駐車場を利用する。駐車場に入って、右に曲がればすぐにスタバ。だけれどここで左に曲がる。ここは左に曲がるのがルールなのだ。21時の車の少ない時間でも、こういう約束を破らないのが自分なのだと思う。iPhoneからは東京事変の『透明人間』が流れていた。1曲リピートで、既に3回目。曲が終わったら、ドアを開けて外に出よう。

おうちはさんかいだから、つかれちゃうから、おやつのみかんはいっこぜんぶたべないといけない。
保育園の下駄箱前で。夕飯までのつなぎのおやつにみかんが食べたいという双子に「ふたりで半分こならいいよ」と言ったときの次女の言葉。みかんをいっこ、まるごと食べたくて説得するために、家の玄関までの階段が疲れるということ材料にしてくるのね。面白いなぁ。

大きめのスウェットのトレーナー欲しいなぁ。がぶっと頭からかぶって着るの。それと、こちらも大きめの風通さなそうなマウンテンパーカーみたいのもほしい。冬ってぴたんとした服よりだぶっとした服が着たい。夏もだぶっとしてるときもあるけど。

だぶっとした服って少しさびしい。すかすかに感じることもある。そうやってひとりを肌で感じるのが、ちょっとすきだ。

スタバに向かうために子どもと夫を風呂に送り出した。帰宅後にパジャマに着替えていたから、もっかいお着替え。夫のおっきめのパーカーがぽいと置いてあったから拝借。いい肌触り。わたしがあげたやつだからね。こうやって服を勝手に使っても怒らないんだよなぁ。前に付き合っていた人は、わたしが服を借りようとすると怒ったなぁ。「ぼくのだ!」って。「しーはひとりっこだから、人の物をそんな気軽に使ったらダメだってわからないんよ」と言われて、兄弟のいる人の気持ちはわからんと思っていたけど。そんなもん?と思ってて。夫は3人兄弟。末っ子。わたしが服を借りて怒ることはないし、むしろ少し喜んでいる気もする。
夫の服を勝手に借りて、玄関を開ける。「さっむい!」と言うと案外大きな声が出て恥ずかしい。弾む白いスニーカーで、階段を駆け下りた。服を借りても怒らない夫。けっこう嬉しいな。

思いつくことを思いつくままに書けることがいちばん、嬉しいな。


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