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中国ドラマ「Psychologist」(女心理师)

主演:ヤン・ズー(杨紫)、ジン・ボーラン(井柏然)、ワン・ジャー(王嘉)、ジャン・レンズー(菅纫姿)
2021年 全40話
いしゃーしゃ的オススメ度:★★☆☆☆
(写真=YOUKUより)

ジン・ボーラン見たさに観始めた本作、いやぁ、でも長かった。。。
この中国ドラマの”40話”ってどうにかならないのかねぇ。。。

心理カウンセラーが主人公の物語

自殺予防ホットラインで働く、ヤン・ズー演じる心理カウンセラーのハードゥン(贺顿)は、相談者を助けるためにした行為がネットで炎上し、自殺予防センターを辞めざるを得なくなる。
しかし、ジャン・レンズー演じる親友タン・リリー(汤莉莉)の助けで、個人のクリニックを開く。さらには、高校時代の同級生で、現在はラジオのパーソナリティを務めているジン・ボーラン演じるチャン・カイイー(钱开逸)の要請で、心理カウンセリングをテーマとするラジオ番組を彼と担当することになった。

全てが順調に行くかと思いきや、隣に引っ越してきた、同じく心理学を専門とするワン・ジャー演じるイェ・ジャーホエ(叶家辉)や、ハードゥンの恩師であるジー・ミンツォン教授(姬铭聪)の問題などが出てきて、ラジオ番組の方も危機に見舞われるのであった。

ごちゃごちゃ詰め込みすぎ

毕淑敏(読み方不明、汗)という女流作家及び心理学医師による2007年の同名の小説が原作である本作、心理カウンセラーへの悩み相談の内容としては学校でのいじめ、職場でのいじめ、女子社員への枕営業の強制、産後うつ、両親の離婚、夫婦の危機など、いろいろと出てきて、まあいいのであるが、ドラマ全体の芯がない。

心理カウンセラーの仕事に焦点を当てたいのか、現代社会における問題を取り上げたいのか、あるいはラブストーリーにしたいのか、親子の確執や復讐劇なのか、なんだか色々と詰め込みすぎて、何を言いたいのか、見せたいのかが結局はよくわからないストーリーであった。

ハードゥンは弟を昔、川の事故で亡くしており、母親もそのせいで精神が安定していないし、彼女自身もトラウマになっていて、水を怖がるところもある。このトラウマがカイイーと出会ったことによって、少しずつ治っていくのかと思っても、どうもそうではなくて、有耶無耶な感じ。どういうわけか失踪していた父親も急に現れ、ハードゥンがまた過去を思い出して混乱する。

イェ・ジャーホエ親子とジー教授の間に確執があるのは、比較的最初の方からわかった。そしてかなり最後の方になっていきなりジャーホエの母親というのが登場する。この母親というのも精神的に問題があり、ずっとサナトリウムにいる。が、結局最後までなんの確執なのかはよく分からず、「で、どうしてこうなったの?」となってしまう。

ハードゥンとカイイーのラブストーリーも、半ばぐらいでくっついてめでたしめでたしなので、まあ、ラブストーリーがメインでないことは確かだろう。

唯一良かったのはリリーちゃんの恋愛サイドストーリー。といってもこれも必須ではなく、彼女が美人だし、魅力ある女性を演じているので、注目してしまうが、とんでもない男に引っかかってばかり。まあ最後にはめでたしなんだけど、その運び方も色々と無理があり。

心理学に興味のある人なら面白いかもしれないが。。。

カウンセラーや、心理学などに詳しい人が観たら、また見所やテーマなど共感できる部分があるのかもしれないが、普通にドラマ作品としてみるととにかくごちゃごちゃしすぎであった。
ヤン・ズーの心理カウンセラー役というのも、個人的にはちょっと無理がありすぎる感あり。大人気女優なのは知っているが、他の作品をあまり観ていないとはいえ、この役は彼女にはちょっとまあ不向きな感が拭えなかった。
毎回次にどうなるのかが気になるので、観続けることはできたが、最初の数話が比較的インパクトがあるだけに、物語が進むにつれ、混乱を極めていたのには残念であった。誰かの大ファンであるか、心理学、精神医療などに関わる人には面白いのかもしれないが。。。

こちらはヤン・ズーが歌うエンディングテーマの「花房咖啡厅」♪ ピアノがとても美しい曲だが、ウー・ムーイェー(吳牧野)という有名なピアニストが作曲、演奏している(ピンイン歌詞&音源のみ)。


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