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焼酎はもっと高くて良い!

焼酎はコストパフォーマンスが良い。スーパーで4合瓶(720ml)であれば1000円程度で購入できる。自宅で晩酌を楽しむ人は1本買うだけで十数杯はロックで楽しめるだろう。200mlのグラスであれば1杯あたり数十円程度だ。居酒屋で飲むよりはるかにコスパが良いのは言うまでもないし、日本酒やビールと比べて安い上に量も多い。お酒が好きで焼酎を好む人たちにとってはとても嬉しいことだ。

しかし「焼酎=コスパの良いお酒」だと私は思われたくない。

安いから選ばれるのではなくて、お酒の味や焼酎がもたらす付加価値で選んでもらいたい。1本の焼酎が市場に出るまでには何ヶ月、何年とかかる。何十年・何百年とかけて蔵元のこだわり抜いて作り上げた製法で焼酎はできている。その割には価格が安いなと感じるし、安いお酒として定着してほしくないのが本音だ。

同じ國酒の日本酒も同様にこれまで複雑かつこだわり抜いて作られた割には安かった。今では1本モノによっては数百万もするワインと同等のブランド価値へと引き上げるべく各蔵元の積極的な取り組みや日本酒を専門とした事業会社なども生まれ、1本数万・数十万円での販売を目にすることが多くなった。

私は焼酎でも同じようにできると思う。1本数万円・数十万円の値段で売るべきだと思うし、それだけの価格で本来販売されるべきだと思う。業界的に色々と課題はあると思うのだが。

私は焼酎の魅力をもっと多くの人に伝えつつ、焼酎があることによってもたらされる付加価値を最大限引き上げたい。そして、価格の安さで選ばれるのではなく、いくらかかっても良いからこのお酒を飲みたい。だから購入する。そう思ってもらえる焼酎ファンをどんどん増やすために私は業界を本気で変えていきたいと思っている。

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