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とある鍛冶職人の日常

意地悪ウィルスが流行ってから工場見学的なものはほとんど無くなりましたが、意地悪ウィルスが流行る前は海外からの見学の方もけっこういました。

一番熱心で泊まり込みで技術を学びにきたのはイギリスの学校の先生で趣味が包丁作りという変わった方でした。基本的に包丁を鍛造する日本のベルトハンマーは海外にはほとんどなく、中国製の電動ハンマーがほとんどかと思います。

そのイギリス人はとにかく包丁作りが好きで、とうとう日本の刀鍛冶の方から中古のベルトハンマーまで購入してしまいました。ベルトハンマーは中古でも供給数が減っているのでけっこう高いです。たぶん古いものでも1台百万くらいはするでしょう。

問題なのが重量です。かなり重いのでこれをイギリスまで発送するとなるとコンテナの船便になるのですが、この送料もかなりかかりと思います。果たして総額でいくら掛かったのか想像もつきませんが、プリウスの新車1台買えるくらいはしたかと思います。

うちの工場に来たときはベルトハンマーも触ったことがなく、手付きも危なかったのですが、今では動画を見る限りベルトハンマーにも慣れたようで上手な手付きで包丁を作っています。

この彼はお酒はほとんど飲まない方だったのですが、私がウィスキー党だということを知って何度か本場イギリスのウィスキーを贈ってきてくれました。

その他にもアメリカに住んでいる中国の方も見学にきてたまにバーボンを贈ってきてくれます。

意地悪ウィルスが流行ってからほとんどの方はどこにも行けなかったと思いますが、私はというその前も後も日常の生活にはほとんど変わりがなく、毎日の晩酌が私の一番の楽しみです。

もともと出不精で家でまったり晩酌するのが好きなんですね。ウィスキーが大好きでウィスキー以外はまったく飲みません。とはいってもウィスキーにめちゃくちゃこだわりがあるわけではありません。

毎日晩酌しているものですから、ニッカの安いやつばかり呑んでいて、たまに人から贈っていただける良いウィスキーが年に何度かの楽しみでもあります。

ということで、ほんとうに毎日変わらない日常を送っています。私は車を運転することも殆どないうえに、買い物にでかけることもほとんど無いので友人からは「引きこもりだ」と言われています(笑)

さて、今日も夜の晩酌を楽しみにしながら仕事がんばります。ちょっと寒くなってきましたね。みなさんも体にはお気をつけて。では、またあした。


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