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試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第6節・横浜F・マリノス戦)

4月3日は日産スタジアムで横浜F・マリノス戦です。

多摩川クラシコとの次は神奈川ダービーと、ビッグマッチが続きますね。

日産スタジアムでの横浜F・マリノス戦といえば・・・やはり去年の激闘が思い出されます。スコアレスドローで迎えたアディショナルタイムに決まった車屋紳太郎のゴールで劇的な勝利を飾りました。

実はシーズン終盤、この時のゲームをじっくりと振り返る企画を担当したのですが、選手たちが口にしていたのが、このゲームを包む雰囲気でした。

 例えば試合前。チームにはいつもとは違う空気が漂っていたと、二人の選手が証言しています。

「僕は今年から入ったんであまり分からないですけど、何かこう試合前の雰囲気だったり、スタッフもそうですし、チームもマリノスに対して何かすごい強い思いはあるのは、みんなの顔だったり雰囲気で感じました」(山田新)

「マリノスとの試合は神奈川ダービーで力が入るというか、チームとしての気合いの入り方ってのは、他の試合とは違うものがあったんじゃないかなと思います」(大南拓磨)

 試合前のロッカールームだけではありません。
ウォーミングアップでも、両チームのサポーターの熱気を感じたと、高井幸大が話していました。

「ボールを触ったら別に大丈夫だと思ってたんですけど。試合が始まる前とか、少し高揚感があったというか。いつもと違うなと思っていましたね」

 ここ数年、Jリーグの覇権を争ってきた両クラブですから、選手だけではなく、サポーターも含めたライバル心、緊張感があるカードなのだと思います。

 だからこそ、ダービーマッチでの勝利の味は格別でもあります。これも高井幸大の談話ですが、劇的勝利の興奮の余韻が収まらず、彼は初めて試合後に眠れなかったそうです。

「試合終わった後に、帰って寝ようとしたらあまり寝られなかったです。初めてですね。いつもは眠いのですぐに寝るんですけど、寝ようとしてたらいろいろなシーンが頭に巡ってきて、まだ興奮してるんだと。今まで初めてでした」

こういう話を聞くと、ダービーで勝つという経験をたくさんの選手に味わってほしいなぁ、と思いますね。なお、この去年のゲームの振り返りドキュメントは、クラブの2023年シーズンレビューDVD&Blu-rayに収録されております(車屋紳太郎の決勝点だけで15分ぐらい選手数名で解説してます・笑)。


ただ、これは過ぎた去年の試合。大事なのは、目の前の試合です。リーグ戦連勝がかかった一戦になります。あいにくの天気のようですが、試合の見どころをたっぷりと語っていきます。

(※前節のレビューはこちらです。たくさんの方に読んでいただき感謝です)

見どころのラインナップはこちら。


ではプレビューのスタート!

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