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ぼくがビックリマンから学んだこと:第41弾〜「コロコロ創刊伝説」の第4巻に、ビックリマン登場!ビックリマンワールドの魅力を伝え続けた、コロコロという通訳者。

ビックリマンを愛するみなさん、こんにちは。

いしかわごうです。

今回は、タイムリーなネタです。

3月12日、コロコロ創刊伝説の最新4巻が発売となりました。

これは、コロコロを創った男たちの物語を描いた作品で、「つるピカ!ハゲ丸くん」で一世を風靡した、のむらしんぼ先生が取材して描いています。

■コロコロとのコラボ抜きには語れないビックリマン

 最新巻となるこの第4巻では、「ビックリマン」を扱っているんですね。ビックリマンの人気というのはコロコロでの誌面展開を抜きには語れない存在であり、雑誌のインタビューでも反後博士が「ブームへの階段が、コロコロさんのお力でエレベーターに変わりましたね(笑)」と振り返ったほどです。当時の少年たちがこぞって愛読していたコロコロのおかげで、ビックリマンブームは驚異的に加速しました。それについては第33回で書いております。

■コロコロ側の視点によるビックリマンブーム

このコロコロ創刊伝説では、いかにしてコロコロコミック側がビックリマンとコラボして大ブームを起こしていったのか。要は、ビックリマンの大ヒットをコロコロの視点から明かしているんです。これは面白かったですね。

 作品は、以下の3話構成でした。

・コロコロ編集部員・柏原順太のビックリマンとの出会い
・ビックリマンの生みの親である反後博士によるビックリマン誕生秘話
・大ブームゆえに起きた社会問題と、コロコロと示した解決策

■きっかけは読者アンケートのハガキ整理

きっかけは、読者アンケートのハガキ整理を担当していた編集部員の柏原さんが、アンケート項目での「ビックリマンチョコを特集してほしい」という要望に前をつけたことから始まります。

興味を持った柏原さんがビックリマンチョコを購入してみると、お菓子の下から出てきたのは奇妙なシールばかり。そんな中、キラキラ光るヘッドシールの存在に気づきます。ちなみに第4弾の聖フェニックスだったようです。

(コロコロ創刊伝説の最新4巻より)

柏原さんは、そのヘッドシールの裏面に書いてある「次界」、「無縁ゾーン」という謎のキーワードに着目。

しかし、「次界」も「無縁ゾーン」も暗号のようで全く意味がわからない・笑。

■断片的な情報がパズルのピースのようにはまっていく感覚

わからないことが多いがゆえに、どうやって特集記事を作って魅力を伝えたら良いのか・・・悩んだ柏原さんは、ロッテの担当者に取材を申し込み、商品企画部の反後四郎と出会います。ビックリマンの生みの親であり、有名な反後博士ですね。

「次界とは?」、「無縁ゾーンとは?」の疑問点について、創造主・反後四郎は、そのフレーズに込められたビックリマンワールドをものすごい熱量で語ってい気ます。その姿に、柏原さんはすっかり圧倒されます。

そして、それまで断片的だったビックリマンシールの情報がパズルのピースのようにハマっていくその感覚にヒントを得るのです。

そうか、この感覚をコロコロの読者に伝える役目をすれば良いのだと!そして、ここからコロコロとビックリマンのコラボレーションが始まっていくわけです。

ちなみに第2話では、反後四郎がいかにしてビックリマンを生み出していったのかを描いております。

■伝えることの大切さ

この第1話を読んで感じたのは、伝えることの大切さですね。

独自の世界観を持っているビックリマンがあれだけの大ブームになったのは、コロコロコミックが通訳として、その魅力や世界観をわかりやすく伝えた功績も大きかったと思います。

例えば、サッカーであれば、元日本代表のオシム監督は、ジェフユナイテッド千葉(当時市原)の指揮官時代、そのユニークな発言が「オシム語録」として話題になりました。あの語録を生み出せたのは、その傍にいた通訳の間瀬秀一さんの力なしには語れませんからね。ちなみに間瀬秀一さんはその後に監督ライセンスを取り、現在J3のブラウブリッツ秋田で監督をされています。

(ジェフ時代の逸話は、「オシムの言葉」が抜群に面白いです)

魅力をどう伝えるのか。メディアには、そんな難しさと面白さがあるのだと、この第1話で改めて感じましたね。

ビックリマンに興味はなくても、ビジネス物語として読んでも面白いので、「コロコロ創刊伝説」の第4巻、もしよかったら読んでみてくださいね。kindle版も出てますよ。

ではでは、今回はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

漫画のビックリマンもkindle版が出るみたいです。


(これまでのバックナンバーはマガジンで読めます)


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