『雑談力が上がる話し方』ブックレビュー。

雑談の本をまた読んだ。あんまり順番をつけるものではないけど、先日読んだ『雑談の一流、二流、三流』の方が今の僕には必要な本だったと感じている。今回のはタイトル通り『話し方』に特化したものと思いきや、結構な部分は“日常のあんなところ、こんなところで雑談は使われていますよ、だから必要なんですよ、ほら社長さんや落語家さんや学校の先生だって雑談をこんな場面で使っているでしょ?”みたいな説明を占めていた気がする。前回の『雑談の一流、二流、三流』はそれこそ今実践したくなるような具体的なコツが凝縮されてたからなぁ。
とはいえ、改めて雑談の重要性を認識するのにはいい本だった。印象に残ったところを書いていく。

雑談は『中身のないムダ話』ではあるが、それは決して『必要のない話』ではない。建物でいうと『土台』や『外壁』がそもそも日本語を話せることや人間性がだとすれば、雑談は『水回り』。ないとどこか居心地が悪い(P19)
挨拶+αの一言で雑談を始めることができる(P24)
見えるところ(ネクタイでもシャツでも何でもいい)をとりあえず褒めること。どんなものでもよさを見出す姿勢が雑談に繋がる。(P39、45)
雑談では『シュート』(結論を出す作業)は不要。パス回しの作業が肝。スペース(枝分かれや連想ができる広がりのきっかけ)をみつけていくこと。(P56)
一問一答ではなく一問二答を心がけよ。(P68)
多数派に埋もれた少数派(現代でいう喫煙者が押し込められる狭い喫煙スペース)は共通点から雑談が盛り上がる場所の一つ(P78)
共通点を探せれば雑談はしやすい。最新のニュースは多くの人と共有できる共通点なので旬なうちに使え。また、「高度な電化製品が使いこなせない」といった日常の困りごとは共感を得やすい(P87,91,94)
雑談がしやすいシチュエーションで積極的に練習を。雑談の名人のおばちゃん、赤ちゃん連れのお母さん、犬を散歩している人など。また、タクシ―は鏡ごしに話ができるのでハードルが低い。(P95、107)


うむ、ところどころに出てくる『水回り』とか『パス回し』とかの例えが分かりやすかっただけに、もっと実践的な技がたくさんほしかったなぁ。あと、『共通点』で話を広げるのにニュースがいいのはわかりやすかったけど、『雑談の一流、二流、三流』であったのは敢えて『相違点』を探してそこを興味を持って傾聴するってことで、そっちのほうが自分には合っていると感じた。
ただ少数派同士の話が盛り上がるってのいうのは凄く思い当たる節があるね。僕の場合はもちろんプロレス。まだまだ、日常で話せる人がそう多くはない。だからこそ、仕事先で社内の人やお客様がプロレス好きと分かった時の雑談の爆発力は気持ちよかったりする。最近ハマっているのはアマゾンプライムの『有田と週刊プロレスと』。おすすめの試合やその歴史を説明しているときの有田さんや大木さんの興奮具合が本当に共感出来てたまらないのよね。
さてさて、改めて、『雑談の一流、二流、三流』読んじゃおうかな(笑)

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