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【名言】具体的な目標がないのなら…

「今はまだ、具体的な目標がないのなら、とにかく勉強しなさい!12歳の今しかできないことを一生懸命やりなさい。そして、中学へ行きなさい。」
by阿久津真矢(天海祐希・演)(2005年『女王の教室』最終話より)

前回は『僕たちの戦争』の名言を引用したけど、今回は『女王の教室』です。たまにこういう、かなり前に見たドラマの名シーン、思い出しちゃうのよね。

コンプラとかBPO(放送倫理)とかが今ほど騒がれていなかった2005年時点で、十分な”問題作”として話題になったこのドラマ。これ僕、大好きなのよねぇ。当時高校生だったかな。阿久津先生の、厳しさの中にある真実のメッセージみたいなのが随所に垣間見れて痺れたわ。

ドラマの中で、厳しい指導方針により教育委員会に目を付けられる中、卒業式で生徒たちにメッセージを残す当場面。冒頭の言葉では、未来ばかりを見て不安になる生徒たちを見て、”今この瞬間”の大切さを説いた。
そしてその前にも、素晴らしい描写がある。

「人生に不安があるのは当たり前です。大事なのは、そのせいで自信を失ったり、根も葉もない噂に乗ったり、人を傷つけたりしないことです。例えば、人間は死んだらどうなるかなんて誰にも分からない。言う通りにすれば天国にいけるとか、逆らえば地獄に落ちるとか言う人がいますが、あんなものはでたらめです。誰も行ったことがないのにどうしてわかるんですか?分からないものを、分かったような顔して無理に納得する必要なんかないんです。それより、今をもっと見つめなさい。

「私達の周りには、美しいものがいっぱい溢れているの。夜空には無数の星が輝いているし、すぐ傍には小さな蝶が懸命に飛んでいるかもしれない。街に出れば、初めて耳にするような音楽が流れていたり、素敵な人に出会えるかもしれない。普段何気なく見ている景色の中にも、時の移り変わりで、はっと驚くようなことがいっぱいあるんです。そういう大切なものを、しっかり目を開いて見なさい。耳を澄まして聞きなさい。全身で、感じなさい。
それが生きているということです。

そして強制連行される間際、叫びながら言ったこの言葉。

「中学に行っても、高校に行っても、今しかできないことはいっぱいあるんです。それをちゃんとやらずに、将来のことばかり気にするのはやめなさい。そんなことばかりしていると、いつまでたっても何にも気付いたりしません。

たまらないぜ、阿久津真矢。

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