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#縄文 noteまとめ

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縄文に関するnoteで面白そうだなーと思ったもの、面白かったものをまとめていきます。
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#土器

縄文ZINE11号

早いところでは来週の金曜日(2/7)からそのほかは順次、縄文ZINE11号が発行されます。色々な方の協力を得て、今号も楽しい誌面になりました。 テーマは「好きなことがあってよかった」縄文ファンの作る雑誌ですが、今回は他ジャンルのファンに「好き」について聞いてみました。表紙とインタビューはエンジョイ・ミュージック・クラブの3人。彼らの好きなことについて色々聞いてみました。 そして、特集は大好きな土器の一つ、「大木式土器」です。これについてはぜひ読んでくださいとしか言えません。

世界の周辺で配送作業手伝ってくださいと叫ぶけもの

世界の周辺で配送作業手伝ってくださいと叫ぶけもの お待たせしました縄文ZINE11号。 2月8日に発行が決まりました! そして今回も発送作業ボランティアを募集します。 毎回毎回すいません。みなさんのお力が必要です。どうぞよろしくお願いします。アッセンブル! 日時:2/8(土)10:00〜19:00(どの時間に来ていただいても大丈夫です) 場所:縄文ZINE編集部(最寄りは北参道駅)  東京都渋谷区千駄ヶ谷 3 13 22  第二五宮庭マンション 303 来ていただいた方には

ツイートで振り返る2019年の縄文旅

様々な企画展、見たかった常設展、イベントに呼ばれたついでに立ち寄った考古館、取材で伺った博物館。はたまたツアーを組んでバスで行った場所なんかもあって、2019年もかなりの数の土器を見ることができました。ざっと行った地域は、東京、岐阜、愛知、静岡、北陸、新潟、長野、山梨、九州、岩手、千葉、秋田、山形、青森、北海道。そこで出会った土器や土偶や人たち。 ということで、2019年の縄文旅、ツイッターでの呟やきで振り返ってみます。長いです。毎月何かしら見に行っています。 まずは1月

青森県立郷土館で縄文の謎に出会う。

青森で青森県立郷土館で開催中の企画展「縄文遺跡群と県立郷土館ー発掘調査の軌跡ー」の後編です。前編はこちら。 前回は亀ヶ岡石器時代遺跡(晩期、つがる市)の途中まで紹介しましたので、その続きから。土偶も少しありました。 亀ヶ岡といえば遮光器土偶ですが、出土品がバリエーションに富み、謎の多い遺跡ともいわれています。この土偶も、いろいろな時代、場所の要素を持っているように思えます。 続いて、是川石器時代遺跡(晩期、八戸市)。多くの遺物は是川縄文館にありますが、こちらにも多少ある

縄文の謎が深まる展示物。青森県立郷土館の発掘の軌跡から見えるのは、縄文人の暮らしの全貌と遊び?

青森で青森県立郷土館で開催中の企画展「縄文遺跡群と県立郷土館ー発掘調査の軌跡ー」を見てきました。 青森県といえば、三内丸山、是川、亀ヶ岡など縄文時代の有名遺跡が目白押しですが、今回の企画展では青森県立郷土館が約45年の間に発掘調査を行った21の遺跡の出土品が一堂に会し、しかも初公開資料多数ということで、見逃すわけにはいかない企画展なのです。 展示は基本的に遺跡ごと、だいたい年代順に並んでいます。 外ヶ浜町の大平山元(おおだいやまもと)遺跡は、世界最古クラスの土器が出たこ

秋田県埋文はいいところだけど、本気を出せばもっとやれるはず。世界遺産登録に向けて本気を出して!秋田さん。

今年何回目かの秋田出張があり、初めての県南地域だったので、これ幸いと秋田県埋蔵文化財センターに行ってきました。三輪さん付き合ってくれてありがとう! さて、秋田県の埋文は大曲駅から車で15分ほど、他の交通手段は1日数本のバスのみというなかなか難易度の高い場所にあります。目の前には払田柵遺跡という平安時代の役所の跡があります。 展示室はあまり広くはなく、旧石器から近世までまんべんなく、やや縄文が多い感じでものがおいてあります。今、というか今年度は「環状列石を世界へ!蔵出し!秋

絵【文化と文様シリーズ】縄文

解説はともかくけっこういいものがあった「柳瀬川縄文ロマン展」

展示はさておき解説が訳がわからないと一部の縄文好きの間で話題になっていた清瀬市郷土博物館の「柳瀬川縄文ロマン展」に行ってきました(企画展はもう終了しています)。 確かに解説は訳がわからないというか、かなりぶっ飛んだもので、それをところどころ読みながら「縄文とは…」と考えさせられました。それについては別の所に書きました。 が、こっちのノートは純粋に縄文土器や土偶を愛でて味わうというスタンスでやっているので、展示されていた土器たちと私なりの味わい方を紹介していきたいと思います

まったく理解できない解説「柳瀬川縄文ロマン展」

東京にも縄文は多い。特に東京の西側、武蔵野台地を中心とした場所は縄文時代からかなりの人が住んでいたようだ。その武蔵野台地の東北の端っこの方、に清瀬市はあり、柳瀬川とはそこから埼玉に流れ込む荒川の支流の中くらいの川だ。 今年もたくさんの縄文の企画展が開催され、各々見所があって面白かったのだけど、ことさらにこの清瀬市郷土博物館のこの展示を紹介するのはなぜかといえば、「理解できない」「狂ってる」「1メートル進むのに1時間かかる」「今年の裏ベスト」との感想で、一部の縄文好きに話題に

【本日の一品】噂の土器はタピオカだけじゃなく展示をだね!&コレクションノートの使い方紹介の巻

メディアやSNSで「北大の土器でタピオカが飲める!?」と話題ですね。 そのもとになった企画展、「 K39:考古学からみた北大キャンパスの5,000年」を見てきました www.museum.hokudai.ac.jp 展示について北大札幌キャンパスは、そのすべてが埋蔵文化財包蔵地、つまり遺跡に登録されています。そのため、新たに建物や道路を建築・敷設する際には、事前に埋蔵文化財に関する検討・調査が求められます。これまでの発掘調査で、北大札幌キャンパスの足元には、縄文時代中期

三十稲場式というなんというか、なんとも言えない土器

新潟といえば火焔型土器。好き嫌いがあったとしても、新潟縄文の代表選手が火焔型土器なのはそんなに異論がないはずだと思う。 火焔型といえば、その炎のようなデザインは激しく、しかも厳密なルールの上に文様は構築され、今では美術の教科書にも何度も掲載されている土器だ。しかし、その存続期間は約500年。そのあとはぷっつりと姿を消す。ではその後の新潟の縄文人はどんな土器を作っていたのか。 実は火焔型土器が作っていた頃の新潟縄文人は、火焔型だけではなく、同時期に大木式(東北の土器)、加曽利

新潟十日町市で縄文女子旅を開催しました

9月5、6日、1泊2日の日程で「縄文ZINEと行く縄文女子旅」というツアーを開催してきました。新潟十日町市といえば、国宝の火焔型土器で有名なので、もちろんそれも観に行くのですが、他にも盛りだくさんのツアーでした。日程はこんな感じ。 ーー お昼過ぎに十日町駅に集合。歩いて十日町市博物館。実はこの博物館来年から新しくなる予定。なので今年は使い古しの十日町市博物館。 博物館ではもちろん笹山遺跡の国宝の土器を鑑賞。佐野館長のお話を聞いた後、僕からもポイントをいくつか。これから訪れる遺

猫ファン必見! 猫と縄文

縄文時代にいわゆる猫はいなかった(ヤマネコはいました)。というのは定説で、もしかしたらいたんじゃないかとは言わない。 のですが、こんなものがあるってことは……もしかしてオーパーツ!ということで、一部SNSで話題になっていた福島県の猫形土製品とあわせて、縄文時代の猫のモチーフを紹介してみよう。 福島県立博物館の企画展「あにまるず ANIMAL × Zoo ―どうぶつの考古学―」2019/11/17まで。動物モチーフの考古資料を集めた展示、猫以外にもカエル(縄文人はけっこうカ

秋田県の市役所にいる、飛び出した土器

どこにでもあるわけではない。それは秋田県由利本荘市の西目総合支所という施設にある。 そもそもはツイッター上でその情報を見たのが発端だった。考古館でも博物館でも郷土館でもない場所に土器か…。まあまったく無いわけではないかなと思いつつ、その写真を見ると仰け反るくらい飛び出た土器。これはけっこうすごいやつかも。そんなこんなで秋田の縄文旅の予定に由利本荘市を組み込んだ次第だ。 大曲で新幹線を降りレンタカーを借りる。由利本荘市に行く前に立ち寄った県の埋蔵文化財センターにはこんな地図があ