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庄山由美さんと夫の実家のお仏壇

庄山由美さんの旦那さんの御実家には、立派なお仏壇がありました。そのお仏壇には、たびたび不思議な事が起こるそうです。庄山さんだけでなく、親戚の方々も不思議な体験をしたというお仏壇。これは、御先祖様が起こした不思議な出来事なのでしょうか?


※こちらの怪談話は有料での公開とさせて頂きます
--以下、庄山由美さんからの寄稿より--


この話は、未だに不思議な体験が絶えない、私と夫の実家のお仏壇についてのお話しです。結婚して夫の生まれた家(以下、義実家)に出入りするようになってから、度々不思議な出来事に出くわすようになりました。

義実家は西日本某所にあります。義実家は、古くて立派な作りの日本家屋で、縁側や広い庭、畑があったり、離れがあったりと、都市部で生まれ育った私にとっては、結婚するまでは見たこともないような作りの家でした。結婚してから毎年、お盆とお正月に家族で帰省します。大変なこともありますが、私も意外と、年2回の帰省を楽しみにしていました。

さて、義実家の仏間(ぶつま)と呼ばれる場所には、人の背丈と同じくらいのお仏壇がありました。大きさも作りも、家屋と同じくらい立派。私にとっては見たことが無い大きさのお仏壇でした。それが、たびたび不思議なことを起こすのです。

はじめは、娘が2歳ぐらいの時でした。娘は広い義実家に興奮し、おぼつかない足取りで家中をぱたぱたと走り回っていました。さらに「いたいのいたいの、とんでけ!」が当時のブームだった娘は、そこらじゅうで呪文のように「いたいのいたいの、とんでけ!」を唱え、自分が痛かった場所から痛みを放り投げるような仕草を繰り返していました。

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