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本当にあった怖い話 ~街角編~

商店街にある一方通行の道を歩いていると、前方に路上でチュイーンと鉄パイプらしきもの切断している光景が見えました。
どうやらそこにあるお店の改装作業を行っているようです。

回り道をしようかとも思いましたが、そこはすでに中間地点なので引き返すのも億劫。しょうがなくなるべく離れて通り過ぎることに。

とその時、さらに前方から一台の車が進入してきました。
一車線の狭い道路です。
当然そのままだと車は通れません。

私は”作業を中断する”か”運転手さんに謝りにいってちょっと待ってもらう”の二択だろうなーと考えながら歩いていきます。

しかし、作業を見守っていた親方らしきオジさんのとった行動はそのどちらでもありませんでした。

やおら道の真ん中に進み出ると、無言で右手をビシッと前に突き出したのです。そこで止まれと言わんばかりに。

・・・・・・噓でしょ?

あっけに取られる私を含めた数人の歩行者と運転手さん。

その間、チュイーンと鉄パイプらしきものを切断する作業は止まることなく続いていることは言うまでもありません。

一体何の権限があって車の進行を止めたのでしょうか。
非常識にもほどがあります。
自分ではかっこいいとか男らしいとか思っちゃってるんでしょうね。

運転手さんが血の気の多い人だったらふざけんなと喧嘩になってもおかしくない状況です。
しかし、大らかな人だったのかDQNと関わり合いたくなかったのか私が通り過ぎる間は特にアクションを起こしていませんでした。

一瞬、顛末を見届けようかとも思いましたが時間の無駄だと思い直しやめておきました。
なのでその後どうなったのかはわかりません。

以上、真冬の怖い話でした。



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