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ファミコンの思い出 ~裏ワザ編~

昔々、ゲームと言えばファミコン一択という時代のお話です。

当時のゲームキッズたちが探し求めていたもの。
それは「裏ワザ」。
無限1UP、無敵、ワープ、上上下下左右左右BAなどなど、ゲームバランスなんて知ったこっちゃないです。

インターネットなんぞ存在すらしていなかったので、情報を得る手段は専門誌か友人から教えてもらうしかありませんでした。
あとは自力で発見する。

そんな「裏ワザ」の中で今でも強烈に覚えているものがあります。
対象ソフトはみんな大好き「スーパーマリオブラザーズ」。
通常だと8-4をクリアすればピーチ姫を救出し感動のエンディングなのですが、「裏ワザ」を使うと幻の9-1を含む特殊なステージを遊べてしまうのです。

そのやり方をご説明しましょう。

まずファミコンソフトの「スーパーマリオブラザーズ」と「テニス」をご用意ください。もちろんファミコン本体も。
①「スーパーマリオブラザーズ」をファミコンに差し込み電源を入れる。
② タイトル画面(プレイ中でも可)で電源を切らずにカセットを抜く。
③すかさず「テニス」をファミコンに差し込みリセットボタンを押す。
④「テニス」のタイトル画面が表示されたら「テニス」をスタート。
⑤ゲームがはじまったら電源を切らずにカセットを抜く。
⑥すかさず「スーパーマリオブラザーズ」をファミコンに差し込みリセットボタンを押す。
⑦「スーパーマリオブラザーズ」のタイトル画面が表示されたらAボタンを押しながらスタートボタンを押してゲームを開始。

すると、通常では遊べない特殊なステージがランダムで遊べます!

……とは言え、バグを利用した「裏ワザ」なので中にはまったくプレイ不能なステージもあるのはご愛嬌。

それにしても、一体誰なのでしょうこの「裏ワザ」を発見したのは。
ファミコンソフトを二本使い、しかも電源を入れたままソフトを引っこ抜くなんて発想は常軌を逸しています。
力技にもほどがある。

ちなみに、賢明な読者の方々はもうお気づきでしょうが、ファミコン本体ならびにソフトへ多大な負荷がかかる行為なので、まったくもって推奨されていない「裏ワザ」です。試す際は自己責任で。
良い子は真似しちゃ駄目よ。

まあ、当時の私は「何これ、面白れぇぇぇっ!!!」と何度もガッチャンガッチャン抜き差ししてましたけど。
一向に壊れる気配はありませんでしたね。
昔の任天堂ゲーム機は本当にタフでした。

最近(主にswitch)のは非常に脆弱で嘆かわしい限りです。



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