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『殺生石』が真っ二つ 何かの前触れか⁉

「九尾の狐伝説」と『殺生石』

古代中国の殷王朝を滅亡に導いた傾国の美女妲己。その正体は齢千年を経た九尾の狐だった。
太公望により撃退されるも次は天竺の摩竭陀国の王子、斑足太子の妃華陽夫人として出現。暴虐の限りを尽くしたが、耆婆という人物が正体を見破り撃退。
周の第十二代王幽王の后褒姒として再び中国に舞い戻る。周が攻められた時に捕虜となるもいつの間にか姿を消す。
その後、若藻という少女に化け、吉備真備の乗る遣唐使船に同乗し来日。
時が経ち、藻女という名前で宮中に入り鳥羽上皇に仕える女官となって玉藻前と呼ばれ寵愛されるようになる。
しばらくして上皇が原因不明の病に倒れると陰陽師安倍泰成が玉藻前の仕業であり正体は九尾の狐と見破られ逃走。
その後、那須野(現在の栃木県那須郡周辺)で発見。討伐軍により退治され九尾の狐は巨大な毒石に変化し近づく人間や動物等の命を奪うようになった。そのため村人は後にこの毒石を『殺生石』と名付けた。

「九尾の狐」「妲己」「玉藻の前」という名前は小説や漫画・アニメやゲームなどで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

大妖怪であり傾国の美女、その終着点である『殺生石』。
呪いや恨みなどが長い年月をかけて浄化されたのか現在では毒石ではなく観光名所になっています。

そんな『殺生石』に関する驚きのニュースが入ってきました。

『殺生石』が真っ二つ!?

あの九尾の狐が姿を変えたという『殺生石』が!?

割れたのはここ数日ではないかとみている。岩は真ん中付近から割れており、周囲を囲んでいたしめ縄も切れていた。

https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/561829

しめ縄も切れていたって、それ物語の導入部分で封印が解かれるヤバい状況としか思えませんが!?

今のところ人為的ではなく自然現象の可能性が高いとされていますが、どちらにしろアカンやつではないでしょうか。

天変地異の前触れか、はたまた戦争に巻き込まれる兆しなのか……

どうしてもどんどんきな臭くなる世界情勢から悪い方に悪い方に考えてしまいます。救いはないのでしょうか。

・・・・・・

あります。

というかむしろ吉兆なのかもしれません。

何故なら、「封神演義」などの物語で悪のイメージが強い「九尾の狐」ですが一部の伝承では泰平の世や明君のいる代を示す瑞獣、もしくは天界より遣わされた神獣であるとされているからです。

『白虎通』では、時の皇帝の徳が良いと世の中に現われる瑞獣の一つとして記されているほか、「九」という数字は子孫繁栄を示しているともあり、陽数を持った瑞兆を示す霊獣であるとしている。

Wikipediaより

『殺生石』から解き放たれた「九尾の狐」。
災いをもたらす大妖怪なのかそれとも太平の世をもたらす瑞獣なのか。
後者であることを強く強く願います。


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