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NHKみんなのうた『セルの恋』と劇団☆新感線『SHIROH』

今まで聴いた中で一番好きな「NHKみんなのうた」は『セルの恋』です。

ミュージカル界に旋風を巻き起こす若きスーパースター、中川晃教が、ヒトデの少年“セル”が美しい人魚の姫に寄せる恋心を綴ったファンタジックな物語を歌います。2001年のデビューシングルが20万枚のヒットを記録、その後数々の受賞歴を重ねる中川晃教に、内外で活躍する実力派アーティストめけて(Mickey-T.)が楽曲を提供。アートアニメ界の登竜門、ユーリ・ノルシュテイン大賞・最優秀賞を2年連続受賞した気鋭のアニメーター、加藤久仁生(くにお)の深く美しい映像が彩ります。

https://www.nhk.or.jp/minna/songs/MIN200508_01/

ある日偶然観た「NHKみんなのうた」。
聴き覚えのある歌声に「誰だっけな~」と記憶を辿るのもつかの間、美しくも儚いメロディ、染み入るような歌声、幻想的なアニメーションに心奪われ聴き入っていると最後に「『セルの恋』 うた 中川晃教」と表示されてびっくり仰天。

何故なら、『セルの恋』に出会う少し前に中川晃教氏が出演していた「劇団☆新感線ロックミュージカル『SHIROH』」を観ていたからです。

劇団☆新感線・初の本格的ロックミュージカルとなる本作品。
これまで、歌あり踊りありで音楽を多用した独自のスタイルを築き上げつつ、自ら“なんちゃってミュージカル”と称するミュージカルのパロディのような作りの作品も多く上演してきたが、今回、初めて厳密な意味での“ミュージカル”に挑戦した。
天草四郎と島原の乱の史実をモチーフに、大胆な創造力で普遍的なテーマにまで昇華した物語を、まさに“神の歌”と言える魂のこもった音楽が壮大なスケールで展開する。

http://www.geki-cine.jp/shiroh/

神の声を持ち歌声で人の心を操ることができる「シロー」(中川晃教)と幼い頃に持っていた奇跡の力を失った「益田四郎時貞」(上川隆也)、二人の「SHIROH」を中心に描かれる中島かずき脚本の島原の乱。

劇団☆新感線の魅力全開な芝居はそのままに、中川晃教氏の「神の歌声」をプラスされた『SHIROH』は圧巻の一言。笑い・シリアス・殺陣・歌。これが新感線のロックミュージカルだ! と力ずくで思い知らされた傑作です。

中川晃教……要チェックやでぇ、と思っていたのに『セルの恋』を聴いてもわからなかったのは不覚です。
まさかそんなタイミングよく「みんなのうた」に登場するなんて思いもよらず選択肢にすらのぼらなかったのでしょう。と言い訳しておきます。

後年、NHKと縁ができたのか中川晃教氏は大河ドラマ「天地人」で徳川秀忠を演じていたりします。その時も全然気付かずスタッフロールを見てびっくり。いやだって歌ってなかったし、ちょんまげ姿だったしで私は悪くありません。

『セルの恋』と『SHIROH』、おすすめです。是非とも中川晃教氏の神の歌声に酔いしれてみてください。


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