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鉄アレイインタビュー 『前に進むとはこういうことだろ!』

 2016年4月に発売された雑誌「別冊PECKINPAH」のマサミさん特集号では、ジャパコア✖マサミというサブタイトル的なものがついていた。
 そのため現在活動している首都圏のバンドにインタビューを行った。
 第一弾は鉄アレイ。
 30年近く日本のハードコア界を牽引している日本を代表するハードコアバンドであるが、このインタビューが行われた時点では、現在正式メンバーのTATSUYAがヘルプとして参加していた。
 3rd アルバム「鉄アレイⅣ」を発売したばかりの頃で、初のアメリカツアー直前ということもあり、かなり盛り上がったインタビューになった。
 30年以上の付き合いである俺、 ISHIYAがインタビューしたことで、鉄アレイの本音がよく表れているインタビューになったと思う。
 雑誌掲載時の3倍強のボリュームのため、前編と後編に分けて掲載したいと思う。
 それではまず前編から楽しんでいただきたい。

鉄アレイ

Vo.RYO/Gt.KEIRO/Ba.TATSUYA/Dr.KAKI

インタビュー/文 ISHIYA(FORWARD)

前編

「KEIRO 鉄アレイっていうのは俺の中じゃ本当に度胸試しやった。」

—鉄アレイはいつからやってるんだっけ?

RYO 84年。

KEIRO 俺とTATSUYAは83年生まれの同じ歳。

—鉄アレイとほぼ同じ歳じゃん。

KEIRO 感慨深い。ウチのおふくろも知っちゅうぐらいやきね(笑)。

—水さん(NIGHT RIDER水上ex.鉄アレイ Gt.)がギターのときはケイロウもタツヤも観てないの?

KEIRO コンプリートデス(豊島公会堂でのイベントを、1989年にメジャーレーベルのビクターエンターテイメントが映像化し発売された日本のハードコアバンドを収録したオムニバスビデオ)はいつやったっけ?あのときまだ、バンドやろうとか思ってなかったき。

RYO たぶん91年ぐらいに、水さんが弾いてる1stアルバムが出てるから。

—鉄アレイを初めて観たのはいつ頃になる?

KEIRO 俺高知で(KEIROは高知出身)鉄アレイが来るって大騒ぎになってた。

RYO 91年の時点で8〜9歳だったらジョーさん(JOE太郎ex.MOBS、鉄アレイ Gt.)だな。

—AIR JAM(千葉マリンスタジアムで行われたHi-STANDARAD主催のイベント)出た年ぐらい?

RYO あれは2000年。そのときだと、KEIROとタツヤは17〜18歳ぐらいだから。

KEIRO それや、そんなら。

—鉄アレイを観てた側のときはどんな印象だった?

KEIRO 俺は度胸試しやった。高知で観たときに「鉄アレイがくる!」って言って、鉄アレイっていうのは俺の中じゃ本当に度胸試しやった。

KAKI 当時全国的にそのニュアンスはあったんだよ。鉄アレイのライブにくるっていうのは、ハネッ返りどもがみんな気合い入れてきてたんだよな。

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—RYOはそのへん意識してたとこもあるんじゃないの?

RYO 意識はしてないよ。

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30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!