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「武器になる哲学」を読んで|エッセンスを学ぶことで現代の生き方を教えてくれる

本書は哲学の総まとめ本です。哲学書から50の気づきを教えてくれます。著者曰く、哲学書をそのまま読んでもあまり意味はないといいます。つまらないから読むのに挫折してしまうだけではなく、現代と書かれた時代とは時代背景や常識が違うことが多いからだという。

しかし、哲学を学ぶ意味は、そのエッセンスを捉えることで、変化の激しい現代を生きる上で、状況を洞察し、批判的に物事をとらえ真実を見定める一助になるようです。

本書では50の哲学書から、それぞれのエッセンスを紹介しています。きっとあなたにとって、生きる上でヒントになる考え方が紹介されていると思います。

ここでは、私がこの本を読んで、うん、なるほど!と思った事柄をピックアップして述べたいと思います。


1.ペルソナ(仮面)|最近はスマホにより仮面を使い分けづらくなってきた

以前は、仮面をかぶってうまく役回りをこなすことができていました。例えば、会社ではできる上司を演じているが、プライベートでは変態プレイの虜だったりです。
しかし、最近はスマホのSNSが発達したことで、どこでもいつでもつながっており、24時間その仮面をつけて演じ続けなければならなくなりました。

人はそんなにたくさんの仮面をつけて生きていくのはしんどいので、居心地の悪い仮面はさっさと脱ぎ棄てる(これを逃げるという)ことが自己をを保つためには大切になっていきそうです。

2.報酬|人は不確実なものほどはまりやすい

例えばギャンブルなど報酬が決まってないものほど人は夢中になるようです。どんなに高報酬でも、それが決まっていると人は何も興奮せず。淡々と生きてしまう。それが高報酬であり、しかし不確実。これに人は熱狂するようです。

たしかにギャンブルなどは、みな夢中になり、負けて悔しがるのもこれまた、夢中への代償であって、人生を楽しんでいると言えるのではないでしょうか。

3.自己実現的人間|自己実現をした人ほど、人脈が狭い

人は、人脈が広い人ほど有能で、その人のことが華やかに見える傾向があります。しかし、大成した人を見ると、いづれも孤独な人が多い。

人が見向きをしなかったことを愚直に実践し、後に多くの人に認められるということが多いようです。

たしかに偉人を見ると、変わった人が多い。すなわち集団におぼれず我が道を行った人が成功を収めているように思えます。

4.悪魔の代弁者|あえて難癖をつける人の重要性

ローマカトリックでは、あえて難癖をつける役割の人がいたようです。議論は一方向に進むのが良いわけではなく、かんかんがくがくの議論の方が、後で得られる結論は良いことが多いようです。

悪魔の代弁者が機能した有名な場面では、キューバ危機があったのことです。アメリカのすぐ近くのキューバに当時ソ連側の核ミサイルを配備する動きがありました。

先制攻撃か、穏便な手段かを迷ったころ、先制攻撃に決まりそうになったようです。ケネディは悪魔の代弁者役にそのプランの穴を指摘させ、その対抗案を考察させたのです。

その結果、先制攻撃は世界を巻き込んで滅亡となる結果になることがわかり、穏便な手段を選んだとのことです。当時先制攻撃の手段を取っていたら、世界はガラッと(悪い方へ)変わっていたことでしょう。

5.心理的安全性|アメリカのように転職が当たり前のところが創造性がある

アメリカと日本とを比べると、アメリカの方が独創的に発達し、日本は停滞しているそんな解釈もよくされます。

そこには、心理的な安全性が関係しているといいます。自由な発想から発展が生まれるけど、その自由な発想は心理的な安全性から生まれるということなのだとか。

アメリカはすぐに解雇され、日本は労働者を守るという安全性という言葉からは、日本の方が安全ぽく思えるがどうも違うらしいようだ。

アメリカは、転職はして当たり前の考え方をしている。日本は雇用を守るといいながら、もはや成り立たず、むしろそこにしがみついていることで不安になっているということのようです。

社会として転職しても全然平気。何歳になっても転職はどんどんできるという社会のしくみから変わっていかないと日本の本当の意味での心理的安全性は成り立っていかないのかなと思いました。

6.変革は何かが始まるのではなく、何かが終わるから始まる

変革と聞くと、何か始まるような印象があります。確かにその通りで新しい何かが始まるからなのですが、その前段階があるようです。

それは、旧来の何かが終わること。これが物事のスタートなのだそうです。
たしかに、何かが終わらなければ何も始まらない。入る隙間がないというのは納得しました。

何かを革新するには、旧体の諸悪の根源たるものを見つけて、それを終わらせたら何を始められるか。それを考えていくのが良いと思いました。

7.未来予測|偶然ではなくて、これからの営みで決定される

人は未来を予測したがります。将来どうなるかは誰にも予想できません。しかし、高い確率で将来が見えている人も事実で、そんな人がうまいこと身をその方向にもっていくと成功する確率があがります。

ここで、重要な事実は、今という世の中は偶然の産物ではないということです。過去から今という将来を描いており、それに向かって歩んだ結果が今なのです。

なので、将来を予想するのではなく、今の自分たちが将来をどうしたいのか。それに向けて何をして言っているのかを見極めると、将来も割と高精度で見通せるのだと思います。

まとめ|哲学を学ぶにはエッセンスから

今日は武器になる哲学を読みました。それぞれの有名な50の哲学書から現代をよりよく生きる方法のエッセンスを学び取ることができました。

50すべてはなかなか難しいけど、本書を読むことで一つでもピンとくるものがあればそれを実践していければ、より輝かしい未来につながると思いました。

#3行日記 : 少し自分のnote像を描いてみる

書くことに大分慣れてきた。アウトプットに時間がかかると思うことも、時間を決めてエイっと書くと、それなりにまとまっている。

昨日、ちょろっと自転車の1周記録を出したけど、ここ数年のものを出し切っても良いかもしれない。自己満足かもしれないけど、やってみようと思ったことはやってみると何かが見える気がします。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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