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【10分師匠】「限界は人間の意識の中にある」〜山口良治〜

どうも、伊志嶺海です。

このマガジンでは、毎朝10分間で偉人の哲理を学ぶPodcastプログラム「10分師匠〜偉人の哲理〜」の内容を発信しております。

音声はstand.fmとSpotifyで聴くことができるので、そちらもぜひCheckしてくださいね。

さて、今回の師匠は山口良治さん。
山口さんはラグビーの元日本代表で、ラグビー指導者としても有名な方です。京都市のスポーツ政策にも携われていたこともあり、日本のスポーツ文化に大きな影響を与えた方ですね。

そんな山口さんですが、今回は山口さんが経験されたつらいつらいラグビーの練習のエピソードからお話くださっています。

先に結論からいきます。

「もう駄目だ」と決めるのは周りの誰かではなく、自分自身である。生きる力というのは、気の持ち方にある。

山口さんが打ち込んでいたラグビーの練習は逃げ出したくなるほど辛かったそうです。

当時は水も飲ませてもらえないなか、ひたすらランパスという走り込みの練習をしていたそうで、しかも来なくてもいいOBの先輩が顔を出しにきて「ほら、顔あげんかい」とちょっと休もうとすると喝を入れてきたとのこと。

そんな練習の日々で、ダッシュしている山口さんが「とうとう限界だ」と思ったその瞬間、1番嫌いな先輩の顔が見えたそうです。

しかもめっちゃくちゃ苦しそうに走っているんです。

それを見た山口さんはどう思ったかというと、なんか嬉しくなったそうです。(人間らしい一面が見れていいですね)

そしてパッと周りをみると、全員死ぬほど苦しそうに走っていると。

その中に山口さんより体も大きくてデブで、足の遅い選手がいたそうですが、その人はもうめちゃくちゃ苦しそうで、「俺よりしんどそうだな」と山口さんは心で呟きます。

みんなの顔を見たとき山口さんは、「みんな同じことをやっていて、自分だけが嫌な練習をしているわけじゃない。むしろあいつらの方が俺より大変なんだ。」と分かり、その瞬間からもっと頑張ろうという気持ちが湧いてきんだとか。

人は苦しいときは自分だけがこんな思いをしていると感じてしまう生き物ですが、実際はみんなそれぞれ同じように辛い思いをしていることがほとんどです。

月曜日の朝が憂鬱なのはあなただけではありません。

あなたと同じ電車に乗っている全員が同じように憂鬱なんです。

周りも同じように大変なんだと思えると、少しやる気が湧いてくることもあると思います。当然周りが頑張っているからといって体にガタがくるまで無理をするのは決してよくありません。

しかし声に出さなくとも、心の中で「きついのはみんな同じ」と唱えることは自分のストレスを抱え込まないためにも有効だと思います。

今回はスポーツのお話でしたが、この考え方は普段のお仕事や私生活でも参考になると思いますので、少し辛いなと感じたとき、逃げ出したくなったときこそ、顔を上げて周りを見てみてください。

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