ことわざで覚えるデザイン その3
ことわざのパターンを分析した結果、ことわざらしくするための一つのコツは、「音の数」だと分かりました。多くのことわざが、「七音」か「五音」の言葉の連なりでできていることが多いのです。これはやはり、連歌や短歌、俳句などと同じで、気持ちのいいリズムとして日本人の意識下に定着したものなのではないかと思います。
例えば、
瓜二つ(うりふたつ=五)
似た者夫婦(にたものふうふ=七)
弁慶の泣き所(べんけいの・なきどころ=五・五)
早起きは三文の徳(はやおきは・さんもんのとく=五・七)
二度あることは三度ある(にどあることは・さんどある=七・五)
人の噂も七十五日(ひとのうわさも・ななじゅうごにち=七・七)
山椒は小粒でもぴりりと辛い(さんしょうは・こつぶでも・ぴりりとからい=五・五・七)
…といった具合です。
もちろん字余り・字足らず・例外などもたくさんありますし、三音や九音もあったりしますが、新しいことわざを作る場合には、五音と七音の耳慣れたリズムにすることで、より「ことわざらしさ」を演出することができるのです。また、リズムがいいということは「覚えやすい」「言の葉に乗りやすい」ということにもつながります。このことからも、「音の数」がことわざをことわざたらしめる、重要な要素であることが分かります。「ことわざらしさ」を表現するコツはまだあといくつかあるのですが、それはまた次回以降で。
では、3回目の「デザインことわざ」。今日の3つです。
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持つべきものは ⌘+Z
Macを使ってデザインするときの最大の利点は、何度でもやり直せるということです。手作業との最も大きな違いの一つと言えるでしょう。とかくデザインの作業は、検証の繰り返しです。何度でもトライして、うまくいかなかったら取り消して、またやり直せばいいのです。ただし、あまり⌘+Zに慣れすぎると、手書きでラフを描いていても取り消したくなって反射的に指がコマンドを押そうとしてしまうことがあります。手書きの場合は、そんな便利な機能に頼らず、一発勝負でビシッと描く思い切りの良さも大事です。
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転ばぬ先の ⌘+S
最近のMacはフリーズすることもかなり少なくなりましたが、昔はよく⌘+Sの押し忘れに泣かされたものでした。今でも稀に固まることはありますから、ことあるごとに⌘+Sのショートカットを押しておくことが肝心です。昔は保存するのにも時間がかかったので、どのタイミングで⌘+Sを押すべきか悩ましいこともありましたが、今ならそんな心配もないでしょう。デザインに限らずどんな作業でも、後悔する前にちょくちょく保存しておくクセをつけましょう。
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別名保存は修正保険
デザインの作業は、諸般の事情で三歩進んで二歩下がるようなことも、ままあります(泣)いつでも前の段階に戻れるように、保険として別のファイルに保存しておくという習慣が大事です。この際のショートカットは、⌘+Shift+S です。前述の⌘+Sと間違えないように、注意しましょう。何か既に整えたデータを元に新しいデザインを作るときには、特に要注意です。これを間違えると、それまで作ってきたものが水の泡になってしまうことがあります。なるべく早いうちに別名保存しておくのが賢明でしょう。
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以上、今日の3つは王道のショートカット・シリーズにしてみました。デザイン作業は慣れてくると、ショートカットのオンパレードになってきます。作業効率化のためには、ショートカットを上手く使いこなすのがコツです。ただし、デザインの作業そのものは、近道を探してショートカットしたりせず、遠回りでもじっくり丁寧に、かつ高速に進めることが上達への本当の近道です。
ではまた次回。
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