『マスカレード・ゲーム』

東野圭吾
集英社 2022年

マスカレード・ホテル、マスカレード・イブ、マスカレード・ナイトと、マスカレードシリーズは見つけたら読んでいた。『ゲーム』を見た時に、「今まで見逃していた、ホテルよりも前の物語かな」と思っていたら、さにあらず。
一番の最新作でした!嬉しい♪

今までのこのシリーズを読んだ経験から、いろいろな登場人物がどう繋がってくるのか、誰が事件に関係あって誰が関係ないのか、を推測しながら読んでいた。結果として、「そうくるか!」という感じだった。事件も「そうくるか!」だし、主人公も「そうくるか!」な感じで。読む方は、ぜひどんな終わりが来るのかを楽しみにしながら読んでもらいたい。

今回は、「犯した罪と、罰の軽重のバランス」「罪を犯した人は、本当に更生するのか」といったことが物語の中で扱われている。読み進めるうちに、自分はそれぞれの罪に対してどう感じるかを考えてしまう。少年法について、弁護について、裁判について、下される刑罰について。
残念ながら、私たちは他人の頭の中をのぞき見ることができない。本当は何を考えているかは分からないし、もしかしたら本人にも分からないかもしれない。人の考えはその言動から感じ取るしかない、そして自分が感じ取ったものが真実を表しているのかどうかは分からない。
でも、日常生活でもそうだけど、自分が感じ取ったことを軸として行動しないと何もできないもんね。他人について判断するというのは、本当に難しい。

しかしまあ、ホテルマンというのは本当に大変なものだと毎回思う。原理原則を曲げずに【終わり良ければ総て良し】にする山岸はすごいとしか言いようがない。普通、もっと柔軟にするでしょ。そこの部分は、ちょっと現実離れしているなあという気もする。私がスレ過ぎているのか?

このシリーズを知ったのは、『マスカレード・ホテル』の映画を知ったのが一番最初。主演の木村拓哉さんと長澤まさみさん二人とも好きななのと、原作が東野圭吾さんというのもまたポイントだった。『ゲーム』でも映画を作ってほしいなあ。今は難しいのかなあ。でも早いうちにお願いしたいなあ、二人の雰囲気が変わってしまう前に。

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