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理学療法士のイギリス大学院留学~なぜ海外?~

記事をお読み頂きありがとうございます。

本項では

なぜ海外大学院を選んだのか?

についてお話しさせて頂こうかと思います。

前項ではなぜ大学院を志したのかについて触れましたが、色々と調べている中で、国内の大学院にあまり魅力を感じず、、、といったところまでお話しさせて頂いたかと思います。

魅力を感じないといったら語弊があるかもしれませんが、決め手に欠けたといった感じです。国内の大学院をdisってるわけでも、通われている先生方を尊敬してないわけでもございません。

イギリス大学院に行った私の先輩に相談させていただき、道が開かれた後、同じようにGoogle先輩留学の本等を利用して色々と調べました。通勤電車内、昼休み、家に帰ってから、ずーっと調べてました。元々持っている情報が無さすぎて、0から調べた感じです。

結論にもなってしまうのですが、私が海外大学院を選んだ理由は大きく分けて4つございます。

①学びたい分野

②予算

③語学

④経験

です。その4つを軸にお話しさせて頂こうかと思います。

①学びたい分野

1番最優先したのは学びたい分野です。当たり前ですね。
私が優先したのは、やはり、スポーツです。
海外の大学院コースを検索できるサイトを何個かブックマークし、ひたすら探しまくりました。何個か載せておきますね。

Postgraduate Search

Prospects

Postgrad.com

このようなサイトで、
Sport
Physiotherapy
Physical therapy
Athletic
とかで探しまくりました。

アメリカでアスレティックトレーナーの資格を取ろうか、とも考えたりしました。

、、、

予算や大学院入学へのハードルの高さ、期間等様々な障害もあり、諦めざるを得ませんでした。あとは、理学療法士という資格・職業への誇りもありました。

前述させて頂いた、イギリス大学院へ進学された先輩の話を聞いてたので、イギリスの大学院を中心に探してました。期間も重視していた私にとって、イギリスは大変魅力的でした。

修士は1年で取れる。

イギリスの大学院は大体修士のコースが1年〜1年半で修了します(結局私は1年半のコースでしたが)。

先ほどの検索サイトで何個か大学院をリストアップし、そちらのホームページへ飛んで、
①コース内容
②授業料
③講師や教授にはどんな人がいるのか
④場所
⑤インターナショナルに対応しているか
⑥どんな論文発表してるか
⑦英語のスコアどのくらいで入学できるか
といった項目で隅々まで目を通しました。その時はまだ英語の勉強も単語レベルから始めたばかりなので、Google翻訳を別タブに開きながら必死に翻訳しながらホームページを見ていた記憶があります。

、、、そんなレベルです。

大学受験レベルで私の英語は止まってました。

英語の勉強etc.については別の項で詳しくお話しさせて頂きます。

そんなこんなで、必死に英語を読みながら、理想的なコースはないかと、探していたところ、???というコースが出てきました。
イギリスには大学院のコースに3種類あり、

1. Research Course

2. Taught Course

3. Diploma Course

というコースがあります。Researchは大体わかりましたが、Taught、Diplomaは初耳コースでした。

簡単に説明しますと、
Researchは日本の修士に近い感覚です。
Diplomaは他のコースと同じ授業を受け、課題もこなしますが、修士論文を書かないコースになります。
修士はMaster
博士はDoctor
と表現されますが、Diplomaという表現となります。

話は少し逸れましたが、Taughtはといいますと、

学部生に近いような授業形態で、科目履修型のコース

になります。

Master of ScienceやMaster of Artのコースに多いコース形態となります。理学療法のコースはMSc(Master of Science)になるので、Taught Courseがある訳ですね。

スポーツの現場経験もほとんどない私にとって、さらに、研究研究にならなくていいことからも、理想的なコースでした。

Taught Courseに絞り込み、履修可能な or 履修しなければならない授業内容をホームページ上で細かく調べました。
その後の経緯としては、「なぜCardiff Universityなのか?」についてお話しさせて頂こうと思います。

②予算

続いて、予算についてです。

これも私にとっては非常に重要な理由の1つでした。

当時、なんとなくで貯金していた私は、ある程度貯まってきた時に「何に使おうかな?」とか思ってました。
真面目な話、最終的に、

車を買うか or 大学院に行くか

という究極な選択で考えてました。本当です。
ネットサーフィンで中古車の値段見て、大学院の学費見て、っていう日々が続いておりました。
住んでるの都内だし車いらないんです。ただの所有欲でした。ほんと車選んでなくて良かったです。

20代のうちに辛いことを経験しておこう

**若い頃の苦労は買ってでもしろ

”A young idler, an old beggar.”**

そのような格言を信じて、海外大学院を選択しました。車ではなく苦労を買いました。
ほんとよかった。

私が興味があった日本国内の大学院は、国立であれば2年間で合計約130〜150万円、私立で約140〜200万円でした。

例;

国立 A大学
入学考査料 30,000円
入学料 282,000円
授業料(1年間) 520,800円

私立 B大学
入学金 200,000円
授業料(1年間) 630,000円
施設費 10,000円
維持管理費(1年間) 80,000円
演習費(1年間) 100,000円

と言った感じになります。参考まで。

イギリスは、というと。ほとんどが国立大学であり、

授業料約20,000£
現在のレートで大体260万円程度です。
それに、生活費がかかります。
実際どれくらいかかったかに関しましては、別の項でお話しさせて頂きます。

たっっっか。って思いますよね?私も思いました。
ただ、私の優先事項は「学びたい分野」そして「Taught Course」だったので、そこには目をつぶっ、、、、貯金頑張りました。
奨学金も様々ありましたが、年齢や学力などハードルが高かったので、ちょろっと調べてやめてしまいました。その情報持ってなくてすみません。

少し話は逸れますが、私は物を買う時に(これはどこの出典かわかりませんが)ある人に聞いた格言?として、

買う理由が値段なら買うな
買わない理由が値段なら買え

を信じて、買い物をしてきました。今回もそれに従いました。良い知識経験を買うことができました。

③語学

3つ目の理由が、ずばり語学、英語です。
前述した通り、留学を決めた当時の私の英語レベルは大学受験レベルでした。大学受験からも約7年経っていた為、それ以下でした。
それでも、英語を学びたい欲は結構あった方です。

その一、外国人の患者

ごく稀に外国人の患者を診ることがありました。そこで痛感した、英語のわからなさ。全然わかんない。リハビリテーションの治療をするにあたり、コミュニケーションは非常に大事です。それが全然取れないのです。
必要最低限の英語は調べて臨んでいたのですが、アドリブきかないし、ラポール形成もままならない。
悔しくて、恥ずかしくて、という日々でした。英語学びたいというより、英語やらなければ、と思った理由の1つです。

その二、英語論文

論文は理学療法士2年目当たりから結構読んでました。
日々の臨床の中で、壁にぶつかり、参考書を読んだり勉強会に参加したりしてましたが、またさらに壁にぶつかり、論文を読んで、、、、といった日々を送っていました。

日本語論文を中心に読んでましたが(ちゃんと読めていたかはわかりません)、当たり前のように国内の論文に限られてしまい、日本国内の狭い見地での知識のみになってしまいます。

孫引きしようにも、英語論文は避けてました。英語アレルギーがありました。

英語も読めない、論文の読み方も知らない、アブストラクトのみ、考察のみ読んで、わかった風になってました。

海外大学院行けば、英語も、論文の読み方も学べるんでは?正しい世界中の、新たな知見が得られるようになるのではないか?と考えたわけです。
読みたい論文の中には、SpanishやRussian、Germanなど様々な言語もありましたが、基本的にそのような論文は英語論文も書いてあります。もう一度言います。世界中の知見が得られるわけです。

今はインターネットがあり、もちろん国内にいても、全世界の知見が容易に得られるわけで、英語を勉強されながら、もしくは論文を読みながら英語を勉強して、「全然余裕で読めるよ」という先生方もいらっしゃると思います。英語論文を書かれている先生方も大勢いらっしゃいます。

海外に行かなくても、勉強できる+世界中の知見を得られる環境はあるわけです。

ただ、私には深刻な英語アレルギーがあったので、いざ目の前にすると「無理」と、そっとブラウザを閉じていました。

そんなアレルギーの克服と論文の読み方を学ぼうと思ったのが理学療法士2年目の夏でした。

その三、東京オリンピック

2013年夏に、2020年東京オリンピック開催が正式に決定しました。当時は、

「オリンピック東京でやるんだー」

くらいの他人事と思っていました。ただ、

スポーツに関わりたい+理学療法士=

なんかボランティアとか関われるんじゃ?と思ってました。その当時、まだ理学療法士1年目です。
7年後、参加できるような理学療法士になりたい(←どんな理学療法士かはわかりません)。そのモチベーションは私を支えた1つです。

理学療法士としての、技術・知識・経験はもちろんですが、全世界から選手・観客が来るわけで、ボランティアとして参加できてもコミュニケートできなければ意味ありません。

「やっぱり英語じゃん」

それを何となく気付いてはいたものの、後伸ばしにしていました。

2016年留学を考え始め、イギリス留学考え、1年で修士取れる(実際には1年半)、帰ってくるの遅くても2019年、、、

間に合う。

ボランティアの概要、募集要項もまだまだ全然出ていませんでしたが、理学療法士として参加することも大きな1つのモチベーションとして、留学を決めました。

実際にどうなったか・・・?はTwitter見てください。

その四、スペック、箔として

まんまです。ちょっとした邪念です。ほんのちょっとです。

以上です。

④経験

学びたい分野と同等、それ以上に重視した理由です。

理学療法士として、だけでなく、人としても必ずいい経験になる。

それは留学を考え始めてから、ずっと心に持ち続けていました。

海外旅行も大学卒業時に行ったグアムだけ

一人暮らしもろくにしてなかった

という私にとって異国での生活は大きな挑戦、冒険でした。

絶対に苦しむし、挫折しそうになる事もあるだろう。

ネガティブな気持ちではなく、そうゆう経験を20代でしておこうという、ポジティブな気持ちで考えていました。

”A young idler, an old beggar.”

ですね。

結論ですが、当たり前のように、私の人生においてとても大切な経験になりました。向こうでの生活だけでなく、準備期間も含めて、大変貴重な経験になりました。

なにが?と聞かれれば全てなのですが、そのような具体的な事も、今後の項でお話しする機会があるかと思います。
若手理学療法士の先生方に届いて欲しいな。

以上が私が海外を選んだ理由です。
国内でもいいじゃん。っていう理由もあるかと思います。てか、あります。

日々行なっている理学療法の治療と一緒です。

物事を多面的に見て、様々な可能性を考える

そのような考えを、大学院進学や今後の進路を考えるときに、思い出して頂ければ。
先生方の選択肢が、もう一つ、二つと増える一助になれればなと思っております。

質問があればいつでも

まで。

次の項は、「なぜCardiff University?」になります。


内容は以上です。
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