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服を着るということは、恥ずかしいということ Vol.1

インパクトのあるタイトルだと思います。タイトルにした経緯は、vol.1では出てこない言葉ですが、インタビューをしていていく中で感銘を受けた言葉であり、フックがあると思いタイトルにしてみました。今回の達人さんはアパレル企業でプレス(広報)を担当するWakaさんにファッション業界やご自身の仕事観などのインタビューを行いました。

【ファッション業界のプレスとは】

Isaac:それではファッション業界について(インタビューを)やって行きます。ってことで、はい、(まずは)Wakaさん(以下、敬称略)てどんな人なんですかってのをちょっと書いていきたいと。

Waka:はい。

Isaac:で、それは、Wakaさんどんな人なんすか?

2人:笑

Waka:質問雑っ(笑)、雑な質問キライ(笑)

Isaac:ファッション業界つってもいっぱいあるじゃん。

Waka:うん、アパレルメーカーの社内勤務の人。特に、広報?プレスとEC。

Isaac:プレスって言うのは、ざっくり言ってどんな感じなの?

Waka:えーっと広報なのでウチの会社のブランディング。

Isaac:ブランディング...。

Waka:イメージを保ちながら露出を促進させていく広報の、なんて言うんだろ広告隊長みたいな。

Isaac:なるほど...。宣伝屋みたいな。

Waka:そうそうそうそう。

Isaac:ようするにCM的な意味合いをやっていることね?

Waka:そうそう。でWebに移動してるので媒体が紙からネットを使った広告、CM隊長。兼物売りをやっております、ECだから。

Isaac:ECだから物も売っていると。

Waka:eコマース(※1)だからね。

Isaac:はい、なるほど。(ECを)やっていく上でブランディングとかイメージを、要するにカタチの無いものを、まぁ、実際はカタチはあるんだけどそれに付加価値をつけて売っていく事ね。

Waka:そう、さすが!

Isaac:はい(ドヤ感)。ターゲットはどういった層を?

Waka:ターゲットは、えっと基本、働く女性で、お買い物シーンは百貨店ベース。だからどっちかと言うと小金持ち。解りやすく言うと薄利多売って言うよりか良いものをそこそこの単価で販売していくっていうようなかたち(業態)をとっているブランドかな。

Isaac:なるほど。

Waka:社内生産?企画、生産から販売まで全部請負ってるので、ゼロから...上流から下流まで全部請負ってるので、全部自社でまかなっているアパレルメーカー。

Isaac:自社でまかなっている。アパレルメーカー...。自分はあまり業界像ってのが見えなくて。例えばわかりやすいところで言うと、Tokyo Girls collection(※以下TGC)とかやってて、チョットわかんないけどああいうので魅せていく?あれで付加価値をつけて。

Waka:あれ(TGC)も一個のイベントの1つで、あれはでもお祭りだから、どっちかって言うよりはホントに女神祭りみたいな感じで。出てたよ、神戸コレクションとかにも出てたから。

Isaac:そうなんだ。神戸コレクションとTGCは、その、なんて言うの?

Waka:ポジショニングとしてはTGCのほうが神戸コレクションよりかは断然上。

Isaac:ああ、そうなんだ。

Waka:あの...影響力というのも、エリアも....YKさん!

ー共通の友達YKさん偶然降臨!ー

YK:おざっす。

Waka:今取材を受けてるの(笑)

Isaac:そう(笑)

YK:あら、スイマセン(笑)

一同笑

Isaac:取材中なんで邪魔しないでクダサイ(笑)

一同笑。しばし歓談。

Isaac:...で、今やっていると。つか何を話そうとしてたか忘れちゃいましたよ(笑)
で、今やってる仕事でどういう風なのを意識してやっているかみたいな。

Waka:意識してるのは、でもさっき言ったように付加価値とか、見えないイメージ像を大切にしなきゃいけないし、同じものでも100円で売れるモノと10000円で売れるモノとは別で、10000円で売った時の買った人達の心の満足度をどこまで満せられるのが大事だから。

Isaac:なるほど、心の満足。

Waka:そこはプレス(の仕事)だと思うんで、まあブランディングだよね。ブランディング力、ブランド力だからそこは。それは人のサービスとか人の感度であったりとか、どこに出店しているのもそうなんだけど、服のクオリティとかもそうだし、最終的はそこにブランドイメージをパッケージで包んであげて、買った人がどれだけ心がホクホクするか。これだけのお金を出して買って良かったなって思えるところを上げていくってのがお仕事だから。

Isaac:なるほど、カッコよく言うとcustomer satisfaction的な?

Waka:そうだね、顧客満足だね。

Isaac:へぇ〜

Waka:結構接客も凄い力を入れてるブランドだし、モノもいいモノを作ってるから、だから価格が高いってところで橋をかけてあげる。価格が高くても買っていいなと思わせられるってところでは、結構大事なファクターなのかなと。ウチとしてはね。

Isaac:なるほど、そうね。そう、確かに安いモノが溢れている時代でもあるわけじゃん。

Waka:うん。

Isaac:橋をかけるって言ったけど、どうするの? 例えばどうリーチしていくの? たとえばプレスとか言ってるけどネットで情報を配信していくの?

Waka:えっと解りやすく言うと時代は遡り、webがここまでなっていない時代から言うとやっぱり強かったのは紙と、テレビだから。特に今では買う人が雑誌とか、今で言うカタログ代わりに見てたんだよね。

Isaac:セゾン的な?

Waka:ううん、セゾンは通販機能が付いてる方じゃない? でも、一般のおしゃれ好きな女子ってのは、本を見て、これ可愛いからってメーカーに問い合わせたし、この店まで足を運んだり、結構自分で採りにいってたのね。

Isaac:能動的にこう、アプローチしてたというか。

Waka:そう。昔の消費者は欲求が高いから、服に対しての。ファッション誌は=カタログ的な面も持ち合わせてて、アレ(ファッション誌)に広告をうったりとか、アレ(ファッション誌)に掲載頻度を高めるように出版の人達とこう、ネゴったりね、仲良くなったりしながら、まあそれは、広告出稿費とかもそうだけどプライベートでどれだけ仲良くなれるかというところで、ホント飲み会がすごいあったりとかね。

Isaac:ああ、やっぱりあるんだ。

Waka:業界内の付き合いというところが大事だったりした時代もあったんだけど、今それがもうちょっとそれが変わってきて、今の時代お洋服を買うのに若い子達雑誌読まないしさ、雑誌の影響力が昔ほど無いわけよ。

Isaac:なるほど。確かにそうだね。

Waka:雑誌に載ったら一千枚売れたとかいう時代がつい10年前までは普通に良くあったんだけど。

Isaac:一千枚?

Waka:一千枚。同じ服が一千個ってこと。

Isaac:へぇ〜

Waka:二千個、三千個とか売れるようなことが。だから一万枚とかもあったよって、ヒットすると。

Isaac:ヒットすると、あ〜。

Waka:うん、あったけどそれが無くなってきていて、もうちょっと広く浅く、で服自体の単価も落ちてるから、だから高くていいモノが売れない時代にどう本質的にいいモノで生きていくかと、ウチの課題は紙が減ってきているというところで、やっぱwebっていうのを大事に育てていかなきゃいけないよねっていう時代になり...。

Isaac:そうだよね。

Waka:そうそうそう。で、ただwebは新しい新媒体だし、ぶっちゃけ紙(雑誌)ほどカメラマンもメイクもモデルも一流のものがwebに流れて来てないの。
もう二流の溜まり場みたいになってる、やっぱり。

Isaac:webは二流の溜まり場になってるんだ。

Waka:なってるっていうアレがあって、構図が、で、だから、あんまり一流の人が来てくれてないんだよねまだ。まだ、こう発展途上国に先進国のファッションデザイナーが行かない見たいな。そんな感じ。

Isaac:てことは逆にニーズというか、今行っとけばっていうのもある?

Waka:そうそう、だから伸び白はもう異様にあるってのはどこのメーカーも業界も全員気付いてはいる事だから、どう耕すかだから、今本当に黎明期というの?

Isaac:うんうん。

Waka:だからどう耕していくか、埋めていいもの採れたっていうトライアンドエラーの時代で、広報としてもそこはトライアンドエラーで、ツールとかさ、アプリとかさ、色々もう増えていくじゃない?

Isaac:あるよね。

Waka:スマホとかガンガン変わるじゃない?

Isaac:ガンガン変わるよね。

Waka:もしかしたら3年後には(広告を見るデバイスが)時計になってるかもしれないし、それに合わせてまた広告のうち方って変わってくるしさ

Isaac:まあ。変わってくるよね。

Waka:そう。それをグングン変化させながら、でも、最終、今最近やっぱ思っているのは、何の媒体でもこう、紙は一枚一枚こう触って(ページをめくるジェスチャー)こう噛み締める喜びがあるかもしんないけど、webって流れて行きがちだから。

Isaac:情報がね。

Waka:留まらないじゃん、手元の現実世界に留まってくれないから流れないし、人の温度が感じられない。でもそれをどれだけ人の温度を宿してあげられるかだとか、服を買った時のワクワク感だとかっていうのを、どう伝えていくのかっていうのが今すごい注力しているところで、例えばネット上でお買い物してても、パコンと出て来て、でオンラインでチャットが入って来たりとか...。

Isaac:あるよね。

Waka:そうそうそう、そう、人のなんか気配を宿らしていくっていうのが今はトレンドというか結構求めらていて。

Isaac:なるほど

Waka:そう、そこを結構今、徹底的にビジュアルのキレイなところもスゴイけど、便利で人の気配もあって、ビジュアルめ整っているモノが紙を進化させたモノにどうにか出来るんじゃないかっていう可能性がね。

Isaac:可能性を見て。

Waka:可能性を信じてやっているのが今、webのPRでございます。

Isaac:なるほどPR。PRの中でまあ、良く自分が目にするのは、電車の中でOLさんが、ショッピングサイト見てんのね。

Waka:うんうんうん。

Isaac:やっぱそういうモノをイメージすると解り易いのかな? それでこう、そこにWakaちゃんが、まあ書いた文字というか想いみたいなのが載ってて、それを受取手が受け取って、買って、それで満足するというか。まあ、満足するかはその人のよりけりだけど、その買うっていう導く行為がWakaちゃんのミッションというか。

Waka:そうそうそう。コンバージョンだよね。コンバージョンを高める。

Isaac:なるほどな〜。ファッションに対して(自分は)知識が無さ過ぎるな〜(笑) そうね〜なるほど。

Waka:そんなことをやっております(笑) それか購買に繋がる事が一番良いんだけど、でもそれだけじゃなくて、やっぱり業界としての活性化を考えた時に...。

Isaac:活性化も考えちゃうんだ(笑)

Waka:やっぱり服離れがすごい起きてるから。

Isaac:あ〜ファストファッションがとか。

Waka:ジャンクフードと一緒だから。

Isaac:なるほどね。

Waka:あの~カシミアのニットの肌触りを知らないで死んでいくとかね。いいモノがどれだけ体に馴染んだり、心地の良さとか、心に通じていくかっていうところとかを今、感じずらい...。

Isaac:なるほど。

Waka:ファストファッションで使えるモノだとか、素材とか、縫製だったりとか、クオリティっていうのはちょっと違うから、Isaac君くらいの同世代だったらまだバイト代貯めてあそこのジーンズが欲しいとか言う友達とか周りにいたでしょ?

Isaac:あるある。あるよね。

Waka:背伸びしてでも一回袖を通したか否か、じゃあそれを着てデートに行った事があるかっていうのがちょっとね経験として少しね、豊かになる部分もある。知っておくって意味では。一流のサービスに触れた事があるかってのが同じで、ホテルとか、

Isaac:xxxxx(ブランド名は伏せます)のコートだの何だのを買って、ドヤ感出して行ったってのは確かにあった(笑)

Waka:その時の心の高揚とかを知ってるとかね。そう。

Isaac:『買った!買ったぜ!』みたいなのね、あるある(笑)

Waka:ワクワクかも知れないけど単純にそれがドキドキに繋がるとか。

Isaac:うんうんうん

Waka:...ていうのを知っている人が増えると、こうもっと能動的に楽しめたりとか、TTPC?(※2)とかそこに付随してきてもっと広がってきて、消費者の、エンドユーザーの中でも起きていくしね。ちょっと今、味気が無いからさ、ファッション業界自体が安くて薄ぅ~くそれ風に、風の服ばっかりを着てばっかり

Isaac:風の服ばっかりなんだ。

Waka:何々風?良さ気風とか、可愛い気がするぐらいの。

Isaac:なるほど、なんかそのトレンドだったり、それに寄せて行っている部分ももちろんあると思うんだけど、でもなんかこう...。なんて言うのかな。靴で言ったりすると流行り廃りはあるにしても...。(シルバーアクセサリーの)良く解るので言うとクロムハーツとかあれはデザインとかあまり変わんないじゃん。だからウチはこれで行きまっせみたいな感じで出してることろも中にはあるワケじゃん。そう言うワケでもファッションだからそうだよね、その~なんだろ、今年の流行の色とかそういうのもあるだろうし、その時代の流れていうのものを感じとらないといけなくて、ん~...そうね。(話をしながら思考を整理して考え込む)

Waka:服だけに傾倒するのも良くないとは思うけど、衣食住の一つであって。

Isaac:確かにそうだね。衣食住の一つだね。

Waka:(衣食住の)一つなので、住まいと同じように大事にすると意外とその先、なんか心に残るものがあったりとかね。豊かになる要素はあると思うよ。ただ今一番、ちょっとウェイトが軽くなってきてるから時代的に。食と住がすごい上がってるけど。

Isaac:なるほど。

Waka:そう、特に食? 健康に繋がるからね私はそれでいいとは思うんだけどね。まあ楽しめるんだったら楽しんだ方が、『人生楽しいぜ』って思うので。

Isaac:衣食住とは着眼点がすごいね。確かにそうだね。ふ~ん。

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・・・とインタビューは続きますが内容が長くなりますので続きはまたの機会となります。(文字越しって大変ですねTT)本記事で掲載した写真はWakaさんより頂いたお仕事風景の写真となります。

今回は以上となります。最後までお読み頂きありがとうございます。

P.S 本記事は以上ですがご購入という形で応援頂けたならばうれしいです。

Isaac

(※1.電子商取引 電子商取引(でんししょうとりひき、英: electronic commerce)とは、コンピュータネットワーク上での電子的な情報通信によって商品やサービスを売買したり分配したりすること。 略称は「eコマース」(イーコマース)「イートレード」など。 消費者側からは「ネットショッピング」とも呼ばれている)

(※2.Isaacが提唱する物事へ対する姿勢。徹底的にパクってカスタマイズの略。この言葉もどこからかの使いまわし)

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