見出し画像

鈴木祥太展-水のカタチ 風のカタチ-/ACTIVATE KOGEI+ART GINZA2022

現代工芸作品を訪ねて、日本橋高島屋(鈴木祥太展、2022年10月26日~12月19日)と松屋銀座(ACTIVATE KOGEI+ART, 2022年11月2日~7日)を回りました。

■鈴木祥太展

会場はアートアベニューというところで、ギャラリーではないんだろうと予想はしていましたが、婦人服売り場の通路側に展示ケースがぽつぽつと置いてあるだけで、じっくり見ている人は誰もいませんでした。それでも一部の作品が売約済だったのは、婦人服を買いに来て見かけたついでに購入したということなのでしょうか、さすが日本橋高島屋です。

日本橋三越で開かれた今年春の個展では、桜をモチーフにした作品が印象的でしたが、今回は秋らしく落葉を表現した渋めの作品でした。金属の表情を生かす力はやはり素晴らしく、がらりと変えた季節感が見事でした。

■ACTIVATE KOGEI+ART

こちらは初めてのイベントでした。「新しいラグジュアリーに向かって、伝統の世界に刺激を与え続ける美術工芸作家と現代アーティストとのコラボレーションによって、最新のNFTやメタバース(仮想空間)も活用したKOGEI(工芸)とアートの新しい展示や販売を実現します」と謳っていて、雰囲気は商談会でしょうか、全国から非常に多くの工芸作家の作品をプロデュースして、知ってもらおう、買ってもらおうという意図だったようです。

私としては、NFTやメタバースには目もくれず(工芸作品の購入には興味がないでもないのですが)、すでに知っている作家さん、初めて知った作家さんの作品を楽しみました。

池田晃将「百千円環中棗」
澤谷由子「露鎖」「露纏」「露衣」
水代達史「Camouflage-刻-」
前田宏智「山籟」「炎光」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?