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【1ヶ月海外放浪】北ドイツの寒空の下で。ハンブルク🇩🇪《Day21-22》

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2023-09-25 Day21

 ハンブルク空港からはS-Bahn(近郊電車)に乗り、ホステルの最寄りのReeperbahn駅へと急いだ。
 電車を降りて地上に出る。寒い!ドイツ人はみなコートを着ていたり、防寒対策バッチリだ。私はというと、半袖のTシャツにパーカー1枚だ。荷物を減らそうと、長袖のシャツすら持ってこなかったことを後悔した。
 ホステルにチェックインし、夕飯を探しにハンブルクの街を歩く。どれも高い。円安のおかげで高いのはもちろん、ついさっきまで物価安すぎのトルコにいたので、相対的に高く感じる。安かったのはケバブくらい。それはトルコでたくさん食べた〜。
 結局比較的安かったベトナム料理のフォーを食べた。パクチー苦手なんだけどな...

 ホステルではイギリス人と話した。めちゃくちゃ聞き取りやすい英語だった。やはりネイティブの英語が一番聞き取りやすい。ちなみに今回の旅で一番英語が聞き取りにくかったのはフランス人の話す英語だった。まあ相手も私の拙い英語を聞き取りにくいと思っているだろう。

 「この旅ではどこ行ったの?」なんていうバックパッカーあるあるの質問をされた。「トルコとか行ったんだ」「俺もイスタンブール行ったことあるよ。トプカプ宮殿とか綺麗だよね」あーーーー。時間がないからアヤソフィアとトプカプ宮殿で迷って結局トプカプ宮殿には行かなかったんやーーー。後悔。




2023-09-26 Day22

 ホステルをチェックアウトし、Reeperbahn駅へと歩く。相変わらずクソ寒い。と、何やらすごい建物があった。

 実はここレーパーバーン(Reeperbahn)、「世界で最も罪深い1マイル」と称されるほどの歓楽街なんだとか。今では観光地にもなっている。
 ビートルズが売れる前に活動していた場所でもあるらしく、ビートルズ広場なんてのもあった。

 そんなReeperbahnから1駅だけ地下鉄に乗り、降りるのはLandungsbrücken駅。駅を降りると川の対岸には大きな港があり、いくつものクレーンが並んでいる。

 エルベ川河口に位置するハンブルクは、ドイツ最大にして欧州第三の規模を誇る港湾都市である。
 地元小学校の遠足(?)みたいな集団も来ていた。とここでその引率の先生に、集合写真の撮影を頼まれた。ええええ。そんな大役を一般外国人観光客の私に頼んじゃっていいんですか?全力で3枚くらい撮りました。

 しばらく港沿いを歩くと潜水艦の展示があった。ドイツといえば二度の大戦で活躍したUボートが有名だが、これは旧ソ連の潜水艦らしい。

逆光!

 さらに歩みを進めてぐるっと一周し、Landungsbrücken駅まで戻ってきた。朝食をとる。港町らしく、海鮮を挟んだバーガーが屋台で売られていので、私も一つ頼むことにした。

 しかしこれが大失敗。まずとんでもなく冷たい。冷蔵庫に入れてたんか?っていう温度である。そして普通に美味しくない。今回の旅で食べたなかで一番美味しくなかった。そしてこのクオリティーで、5€(≒800円)だから絶望である。日本のコンビニは100円台でよく頑張っているなと感心した。

 次にやってきたのは旧エルベトンネル。ハンブルクを南北に分断するエルベ川。そのの両岸を結ぶこのトンネルは、なんと1911年に開通したんだとか。
 まず、深さ24mの垂直の立坑を階段で降りた。ここには大きなエレベーターもあり、多くの観光客や自転車はそちらを使っていた。過去には車もエレベーターに乗っていた。

 地下に下りると、川底を通る水平な地下トンネルにでる。長さ約450mのこの地下道は、車が通っていただけのことはあって、自転車と歩行者には十分な広さだった。

 対岸の立坑はエレベーターで登った。流石に24mも階段で登るのは想像しただけで疲れる。地上に出ると、エルベ川の対岸に、ハンブルクの街の中心部を一望できた。

  行きと同じように旧エルベトンネルでLandungsbrücken駅に戻り、地下鉄に乗って、ハンブルク中心街までやってきた。駅を降りるとハンブルク市庁舎がどーんと目に入ってきた。どうもヨーロッパの市庁舎は美しいものが多い。日本の市役所も頑張ってほしいところだ。

市庁舎

 少し歩くと聖ペトリ教会がある。この教会は1189年にこの地に建てられた。現在の建物は、1842年のハンブルク大火での消失を受けて、1878年に再建されたもの。塔は132mもの高さを誇っている。

聖ペトリ教会

 次にやってきたのは聖ニコライ教会。この教会は1195年に建てられた。こちらもハンブルク大火で消失したが、1874年に再建された。高さは147mあり、1876年まで世界一高い建造物の座にあったんだとか。この教会はかなりの部分が損壊している。これは第二次世界大戦下のハンブルク空襲によるものだそうだ。戦後、再建は可能だったが、あえてそれはされず、戦争のメモリアルとしてその姿を残している。

聖ニコライ教会

 その後、聖ミカエル教会などを通って、再びLandungsbrücken駅まで戻ってきた。せっかくのドイツなので屋台でソーセージを食べた(写真は撮り忘れた)。店主のおっちゃんが切る?とかスパイシーにする?とかジェスチャー混えて説明してくれた。優しい。

聖ミカエル教会

 地下鉄を乗り継いで次に行くのは倉庫街。先述の通り、ハンブルクは港とともに栄えた街。横浜のように倉庫街が有名で、世界遺産にも登録されている。倉庫は運河沿いにあり、直接船から荷揚げできるようになっている。

 東西1.5kmほどに広がる倉庫街を歩いて、しばし楽しんだ。国際海洋博物館なんてのもあり、前には巨大なスクリューが。ちなみにハンブルク郊外には国際海洋法裁判所なんてのもある。

 そうするうちに時刻は17時になろうとしていた。少し早いが夕飯を取ることにする。とにかくどこに行っても飯が高いので、血眼になってGoogle Mapで探したお店に入った。
 おじいちゃんが一人で切り盛りする超ローカルなお店。まだ17時だと言うのに地元の老人数人ががビールを飲んでいて、大きな荷物を背負った観光客が珍しいのか、こちらにも微笑んでくれた。8.50€のシュニッツェルとビール一杯を飲んだ。8.50€は相当安いはずだが、円安のせいで日本人には少し高い。しかし味は最高だった。

 ビールは飲みやすく美味しい。よく、ドイツ人はビールを水のように飲むなんて言うが、それは少し違う。ビールが水のように飲みやすいのだ。

 こうして18時のハンブルクに酔っ払い日本人が完成した。しかしゆっくりしている暇はない。そう思いやってきたのは倉庫街の一角にあるミニチュア・ワンダーランド。ネットで18時半からの予約をとっている。ここは21時までの営業なのだが、クローズが近くなるほどチケットが安くなる。ギリギリ全部回れそうな時間として18時半のチケットを取っていたのだ。
 ミニチュア・ワンダーランドでは世界中の景色が再現されている。その中には、ここハンブルクの街もある。

潜水艦や聖ミカエル教会
倉庫街

 鉄道模型が動いているのはもちろん、ミニチュアの車も動いている。火事なんかも再現されていて、消防車が出動したりもする。

中部ドイツエリア

 車が動けば船も動く。スカンジナビアエリアでは実際の水が張られ、船がフィヨルドを航行していた。

スカンジナビアエリア

 2021年に開業したばかりなのは南米エリア。その隣には南極エリアなんてものもある。そこでは調査捕鯨までしている。しかしこいつをよく見ると、、、

 日本の国旗と「東京TOKIO」の文字が!説明文ではしっかり非難されている。やることがドイツらしい... てかTOKIOは東京のドイツ語表記や!英語ではTOKYOだわボケ!

 しかしここミニチュア・ワンダーランドで最大の人気エリアはなんといっても空港エリア。なんと飛行機の模型が実際に動いて離着陸する。常に大混雑だが、20時頃になると人もまばら。ゆっくりと見ることができた。やはりミニチュア・ワンダーランドは夜に来るのがおすすめである。

 このほかにもスイスやイタリアなどのエリアもあった。2001年の開業以来拡張をし続けており、近い将来にはアジアエリアもできるんだとか。楽しみである。

イタリアエリア

 あっという間に21時になり、お土産のマグカップを購入して外に出た。すると外は既に真っ暗。倉庫街の夜景を楽みながら、ハンブルク中央駅の方へと歩みを進めた。

 ドイツには有名な高速列車ICEが走っている。そしてICE、なんと夜行で運行するものもある。夜行移動は交通費と宿泊費をまとめられるため、格安旅行の常套手段だ。乗らないわけがない。今晩乗るのはハンブルク22:46発のICE921列車。行き先は...
 Frankfurt am Main
そう、ドイツ🇩🇪の玄関口フランクフルトである。何を隠そう、長かったこの旅行もフランクフルトでおしまいである。あとは帰るだけ。
 しかしまだ21時半。列車まではまだ1時間以上あり、特にすることもなく暇だった。寒い駅構内で待ちくたびれていると乗る列車がやってきた。速やかに乗り込む。車内は暖かい、と言いたいところだが、若干寒かった。しかしそんなことはお構いなしに、列車は定刻通りハンブルクを出発した。



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