学ん読(まなんどく)2023年7月版


まえがき

 学ん読(まなんどく)は、社会人向けの読書案内です。
 社会人の中でも、読書を継続していきたい。読書の中での経験を実生活や仕事の中に取り入れたい人向けの本を紹介していきます。

 ここで一つ注意事項を挟みます。
 全ての良い所を導入しようとすると、負の相乗効果が働き、生産性が落ちる危険があります

 この書き物の中で、紹介するものの内、自分の中で取捨選択して、取るべきものを選び、捨てるものを明らかにする必要があります。 根本に置くべきものは、自分の芯を確認するところです。

 まえがきばかり長くても仕方がないので、早速始めたいと思います。
 では、しばらくの間、よろしくお願いいたします。

第一冊目 超ミニマル主義 四角大輔著(ダイヤモンド社)

読後感想・実践したこと

 一読してみると、掃除をする体力が賦活されてくる本ということが分かると思います。

 財布→バッグ→部屋→生活といった流れで、環境を整えていく順序になっています。本の構成が良く考えられており、読みやすく、そしてまた、実践しやすい本でした。

 自分の成果を述べるとすると、部屋の掃除に二週間かけたことを挙げられるでしょう。多くの物を捨て、大事なものを選別することができました。すると、自然と生活の質を改善するはたらきが生まれてきています。
 睡眠の質や、仕事での生産性向上を目指すなど、前向きの姿勢になっていきました。
 もちろん、積極的姿勢を維持するには、適度な息抜きや休憩が必要なので、その実験・実践を仮説を立てながら、こなしている現在です。

課題点

 題名にもあるように、『超』ミニマル主義なので、過ぎたるは猶及ばざるがごとしと論語にもあるように、ミニマル主義を超えるほど没入するには、まだ、過程を踏む必要があります。
 仕事でのパフォーマンスを上げることと、生活の質とのバランスを考えながら、試行錯誤・臨機応変に対応していくことが求められます。いきなり、全てを実行することは、無理筋な印象を受けます。

良い点・今後の展望 

 良かった点は、身体に生活環境を変えようとするエネルギーを賦活してくれることです。
 この本を読んでいると。掃除をしたくて仕方が無くなってくる
 また、一度きりの人生を丁寧に生きていきたい。そう思わせてくれる本でした。
 今後の展望としては、部屋の掃除を進めていくこと。それから、仕事の中で、紹介されていた習慣や環境整備法等を取り入れられるかどうかの検討・観察・実践をすることになります。

第二冊目 多動力 堀江貴文著(幻冬舎)

読後感想・実践したこと

 とても読みやすく、行動を起こしたくなる本。次に紹介する『熟達論』為末大著(新潮社)に通じるものがある。
 まずは、一つのことに集中していくことが重要だと説かれてい。これは、『エッセンシャル思考』グレッグ・マキューン著(かんき出版)との相性が非常に良い。仕事の質を高めるとともに、自分のやりたいこと、本質的な仕事に従事することを求めていく方が、苦手な仕事をするよりも、生産性の向上が見込めるという、当たり前の話を当たり前の常識にしようとしている本である。
 実践したことといえば、はしご旅を行った。
 地元地域のお店を回って、常連のお客さんとの会話を楽しんできた。

課題点

 堀江氏の表現が尖っているので、距離を置いて読むことになった。
 自分で事業を起していく中で、導入できる部分と、これは少し違うと思うという部分の選別を時間をかけて行う必要がある。
 また、始めてから、どんどん知識や技術が蒐集し始めるということは起こりえると思う。

良い点・今後の展開

 自分の気持ちに素直になり、求めていることややりたいことを事業化することが今後求められます。今書いている文章も、また同様です。自分の話したいことを話す。それと同時に、届いてほしい読者の状況を想像する
 自分のペースはかなり遅めですが、継続していれば、たどり着くところまでたどり着くという仮説のもと、日々ゆっくり歩んでいきます。

第三冊目 エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする グレッグ・マキューン著(かんき出版)

読後感想・実践したこと

 本質的な仕事だけをするという考え方は、とても参考になる。もちろん、本質的な仕事を観察する必要もあるから、一日で何もかも出来るというわけではない。でも、仕事をしていく方針として、これほど、シンプルに考えていくことは大事なことだと思う。

 僕の場合は、読書をした後で、少しのアウトプットを継続して行うことを実験している。本当は、一日に何冊かの本を読んでいるのだけれど、その本全てを紹介するには、時間がかなりかかるので、内容のストックとしてどこかにまとめておくことにしようと思う。

課題点

 持続・継続性というところに着目すると、やるべきことと、やらなければならないことを取捨選択する必要がある。実際に読んでいる本と、解説というよりも、感想を述べることができる本は、違う。
 例えば、最近は、憲法についての本を中心に読んでいるけれど、その憲法についての解説は、僕には出来ない。理屈が難しいと感じているのだ。
 でも、話始めることも大事かもしれない。
 キーワード辞典みたいなものを作っていくことを始めてもいいかもしれない。
 でも、焦らず、ゆっくりと継続する環境を整えること。これには、第一冊目で掲げている『超ミニマル主義』四角大輔著(ダイヤモンド社)が参考になるだろう。
 まずは、部屋の掃除から始めるのが一番かもしれない。

良い点・今後の展開

 エッセンシャル(本質的な)思考は、仕事を全てやり遂げるものではないことを示唆している。やり方を変えるための見方を変える本です。
 少しずつ、考えていきます。仕事の質を上げるためには、トレードオフの関係性を観察することになります。
 何かを取れば、何かを捨てる必要に迫られる
からです。
 この文章を書いているということは、何かの文章を捨てるということなのです。
 これをゆっくり考えていきたいと思います。

第四冊目 Unlearn 人生100年時代の新しい「学び」柳川範之・為末大共著(日経BPマーケティング)

読後感想・実践したこと

 この本を見つけたきっかけになった本がある。
「熟達論」為末大著(新潮社)である。(後日紹介する)
 この間、本屋に行ってみたら、羽生善治氏と安田登氏が、帯に推薦文を書いていたので、とても嬉しく思って手に取った。著者と編集者のチョイスが琴線に触れたのだ。

 共著者である、柳川範之氏の本も一読したことがあるから、手に取りやすかった。(『東大教授が教える独学勉強法』これは今手元にないので、初回は遅れると思います)

 先日、知り合いの女性の方に、貴方は、人の話を最後まで聴くことができないねと指摘された。確かにそうだ。本書でも書かれてある通り、人の話を早合点しないで、最後まで聞き、その話の落としどころを見つけるのが良いと書いてある。一度、試してみようと思います。

課題点

 自分は、アスリートではないと思っていたが、ふと中学・高校時代の自分の生活を省みると、アスリートのような生活を送っていたことに気が付いた。
 それゆえ、一度は、経験したことのある話題であった。今まで通用していた戦術がもう既に研究されていて、通じなくなっているということは多々あった。
 自分は、その際、アンラーンをうまく導入できなかったと思っている。少しずつしか、変化出来なかったのだ。一つの戦法を継続して使用することで、経験知は上がるかもしれないが、全体を俯瞰する総合力を身につけることは出来なかった。
 僕は、アンラーンに取り組みたいと思う理由は、過去の自分が出来なかったものに対して、何かしらのアプローチを試みなければ、いけないと感じているのである。

良い点・今後の展開

 この本は、するすると読みやすい。
 だから、注意して読まなければいけない。
 耳に心地いいことを聴いていると、ノイズに気が付けなくなる。
 ここで言うノイズというのは、自分にとって変化の兆しとなる、あれっと思う違和感のことである。
 この違和感に対するアンテナの感度を上げること。これが、僕に求められているのではないかと今では想う。
 受信するものを分析・実験・仮説検証を繰り返す環境整備がこれからの展開になりそうだ。

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