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DXとかIT活用を進めたいならその前にやることがあります。~6回目 己を知る

はじめに

11月から岡山県よろず支援拠点のコーディネーターを努めていたので
現在も毎週火曜日に岡山に行っておりましたが、
3月末で退任となりました。
様々な方にお世話になり、また、大変勉強になりました。
頂いたご縁は今後も大事にしていきたいと思います。
ありがとうございました。

その間も、新潟、長野、高知などにお伺いしており、
そんなこんなでNOTEもかけていませんでした(ただの言い訳)
少し落ち着いて、時間もできたので久々に書こうと思います。

振り返り

1回目はDXの定義、
2回目は変化慣れの必要性、
3回目は急にDで変化を起こすとどんなことが起きるか、
4回目はDXを考えるときに必要な現状把握のステークホルダーについて
そして前回(5回目)は3つの視点で考えるというお話をしました。

その3つの視点とは、こちらです。
①自社
②顧客 販売協力店 卸、ユーザー
③競合 自社の競合、販売協力店 卸の競合、ユーザーの競合

彼を知り己を知れば百戦殆からず
彼を知らずして己を知れば一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば戦ふ毎に必ず殆ふし。
という孫子の言葉を以前紹介しましたよね。
まずは己を考えていきましょう。

己=自社を考える

自社を改めて理解しておく理由

まず、自社を改めて理解しなければならない理由をお伝えします。
ビジネスは 誰に 何を(どのような価値を) どのように提供するか で
決まります。
この、誰に、何を、どのように、を考えるために自社のことが分かっていなければなりません。
通常は理念や社是なんかで表現されてますね。

でも、意外と分からなくなってしまうときもある

しかし、時に自社のことはわかっているつもりでも、意外と自社のことがわかっていないというもあるのです。
創業時は共有できていた理念が徐々に共有できなくなってしまっていたり、
思いと実際がずれてしまったりといったことが起きることもあります。

体験で紹介します。
以前勤めていた会社の製品は、安全性が求められる金具だったのですが、
その会社のブランドイメージは
安全(頑丈)だけど高い
と言うイメージでした。
JISで定められている規格より厳しい基準の製品を出すなど
安全という面に考慮されていました。

一方で、輸入品も増え始め、規格通りで安いものが流通するようになっ
ていました。
そのとき、営業からは 高いから売りにくい という発言が多く出るようになり、会社もその声に引きずられていきました。
品質よりも安く売るのが時代の流れだ みたいな論調になった感じです。

仕事をしているとなぜ自社の製品はこういう特徴があるんだろう、
という疑問をもつことはとても重要です。
ただ、長く働くとそういうのは普通になってしまって疑問として
持たなくなっちゃうんですよね。

では、なぜこの会社は安全性に配慮した製品をこれまで展開してきたので
しょうか。

実はこの答えを持っている人は、社内に誰もいなかったのです。

どうやったら調べられるか迷っていたのですが、
あるきっかけがあって、わかりました。
答えは経営者の経歴にありました。
創業者の弔辞や記事などに書かれていたのです。

元々船乗りで船の上でそのような金具が使われており、自分の体験を元に
製品開発をし、事業として興したようなのです。
創業は1938年で、その当時、軍隊でも使われていたようでした。
恐らく船乗りをしていた頃に金具の安全性の重要さを体感し、軍隊で人の命を関わるということから安全性に対して留意するようになったようなのです。そこからビジネスを展開していったという歴史があるわけです。

そう考えると、今まで積み上げてきたお客様の期待はやはり 安全性 に
あると思われるので、その前提を踏まえて次をどうするか考えなくてはいけません。もちろん、別の方向に舵を切ることも必要ですが、知っておかないと判断を誤ります。

しっかりと自社のことを理解しておきましょう。

自社から見た自社だけではない

ジョハリの窓という考え方があります。
主観と客観から自分自身を認識する方法です。

ジョハリの窓

詳しい説明はググってください。
コーチングやマネジメントで使われる考え方なのですが、企業でも同じ事が言えるんです。

先ほどまで 自社 を一人称で考えてきました。
実際には外部から見られる自社もあると言うことなのです。
自分たちではAという方向に向かっているつもりでも、お客様などの外部からBというように見えている場合があります。
この外部から見られている自社についても理解をしておく必要があります。
対お客様だと 期待されていること が何かということですね。

お客さんからどう見えているかはお客さんに聞かないと分かりません。
その方法は次回顧客を知るでお伝えしたいと思います。

最後に

いやー、今回間あきましたね💦
遅筆でごめんなさい。
DX意外にも色々書きたいことはたまってきているので、
折をみて書いていきます。

個別のご相談も承っています。
こちらの申し込みページよりご依頼ください。



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