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イタリア人の英語習得方法

Vol.086
最近、ひしひしと英語の再学習が迫られていると感じてる。
イタリアに住んでいてもそう思う。
しかしイタリアの生活で英語を使用することはまずない。
でも世界は英語が必須要件になるかの気配もある。
そんな中、メローニ政権は、公用文書などでの英語を禁止にするなどと物議をかましているイタリアでもある。

外国に出て行く仕事に就くのは当然英語マスト

イタリアもそうだが、日本も同様にSNS上において英語のポストが増えている。
おそらくその方がビューが多くなるというから、検索的な便宜性だろう。
しかし前回日本に滞在していた時、イタリア人と同行していたにせよ、日本も英語対応してくれるお店が増えていると実感した。

そして同行していたイタリア人も英語を話したので、コミュニケーションが楽だったのは確かだった。

まぁ輸出担当のスタッフなので、英語はニュートラルにできる。
そして嬉しかったのは、対応してくれたお店の若いスタッフも英語ができる方だったので、仕事上にお互いのお酒の話をしながら盛り上がれた。

まず第一に、私の通訳が必要なくなった瞬間だったので、私は私で楽しむことができた。

しかしそういうケースは外国と仕事をするからあるスキルであって、イタリア人全員が英語を話すわけではない。どちらかというと40代以上になると英語が得意でない人の方が多い。

イタリアの若い世代の英語

先日来日したイタリア人はまだ27歳だった。
この世代はエラスムス世代でもあるので、母国語とさらにEU圏内のもう一ヶ国語を学んでいる。その前提で英語はすでにニュートラル世代でもある。

もちろん教育格差もイタリア国内にはある。
でもたいていはニュートラルに英語に接している。
それはひとえにYouTubeなりのメディアのおかげだとする。
実際に自宅で私は日本語しか話さないのに、私の娘はYouTube教授のおかげで英語は学年でトップらしい。恐るべしYouTubeと思った。

イタリア人は英語に積極的

若い世代でなくても、イタリア人は英語を話す。
いや、英語を話そうとするというのが正解かもしれない。

外見がアジアだと、間違いなく最初は英語で話しかけられる。
その時のイタリア人の英語は、イタリア語のアクセントがバッチリとある英語。
正直、イタリア語を知らないと聞き取れない英語ともいえよう。
でもゆっくり丁寧に話そうとしてくれるので通じる。

イタリア人はお金をかけて英語は学ばない

仕事に必要だからと、イタリア人が語学スクールに通うまでして習うというのは少ない。
ちょっとおしゃべりできればできると思うポジティブ発想があるからだろう。

実際には英語もイタリア語もアルファベットであり、ラテン語派生で被る言葉もあるので、イタリア語を英語風に発音したりすれば通じると思っている節はある。
でもとにかく会話していこうとするのがイタリア人だ。
それがたとえわからなくても、お得意のジェスチャーを添えてコミュニケーションを取ろうとする。

イタリアの取引先のマーケティングアシスタントを担当する子は、英国に2週間くらい観光で行ったことがある程度。仕事で英語を使うように自ら努力して、今は外国人のアテンドを担当するようになっている。語学学校へは通うことなしにだ。

ちなみにエグゼクティブは英語の家庭教師を雇うことはある。
つまりお金持ちはそうであるが、庶民は暮らしから学ぶといえよう

行きつけのバールで起こった英語集会?!

行きつけのバールに妙に人がいる朝があり、何事かと思ったら、近所にオーストラリア大使館の人が引っ越してきたから、みんなで英語でトリノの案内をしているという。
この時、案内したい気持ち半分と生きた英語を話したい気持ち半分で、聞いてきた近隣の人も集まってきていた。
なんともみんな積極的だなぁと。

ただ面白いのは、映画を英語で見る時、トムクルーズの英語は比較的聞きやすいけど、ブラッドピットは全く聞き取れないとか、クレームつけながら感想を起こすこともある。それも一つのバール談義。
それを聞くと、じゃ自分も聞いてみようと自宅で見るという。
英語インフルエンス。

日本に来るツーリスト相手に実践してみたい英語

これから英語は必然的にニュートラルな言語となっていくのを肌で感じる。
だからと言って机に齧り付いて勉強するのではなく、日本を多く訪れる外国人に気軽に話しかける所から始めることもありなのではないかと思う。

そういう意味で日本は観光資源豊富で英語圏の人からすれば憧れの国なので、今こそ街に出て英語を話すチャンスなのかも。

ちなみに箱根や東京で通うカフェにも、もうすでに英語でのコミュニケーショの機会を多くみるようになった。
みんな笑顔で幸せそうに観光に来てるんだなぁと思うと、私も嬉しい気持ちになった。
もっと私も日本の良さを伝えられるよう、イタリア語だけでなく、大きな幅をもった英語を学習したいと思うこのごろなのだ。

英語はイタリア人風に、積極的に話しかけて学んでいければと思う。
大切なのは伝えたい気持ちだ。

世界はシャッフルしはじめてる。

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