スナックが好き

市議会議員になったことがあります。
4年間だけ務めまして、一応最初に防御的に真面目に書いておくと。

市議会議員の仕事は学ぶことがめっちゃ多く、何よりも行政というのがどんなスケジュールで予算を組んだり、条例を整えたりするのか、ということがわかるだけでも十分な収穫があります。

なぜなら、それが知識としてわかれば、「現実的にこれを為すためには、いつ始める必要があるのか」が理由と共にわかるため、実現化する可能性が高まるからです。


またものすごーく時間がかかる「合意形成」というものを行政が重視している理由もわかります。それは例外を見据えて特攻をかけてくるスキマを狙った確信犯に対する防御策として、例外をつくることができず、そのため確実に誰もが「それじゃあ仕方ないか」と思わせる理由で物事を決めておく必要があるからです。


みたいな。


もちろんいっぱい他にも学ぶことがあるんです。でも今日はそれじゃなく、「スナックを学んだ」ということを書くわけです。


思い返すと、桑名市に住んでいたガキんちょの頃に、父親に名古屋のサウナに連れて行ってもらって、帰りにたまーにスナックにも同行しました。当然ながら、そんな場所に子供は来ないので、おやつとかを奮発されたりして、チヤホヤされたりして、歌なんか歌おうもんならなんでも褒められました。

父親は小学生の僕の前でも「恋人も濡れる街角」を上手に歌っており、まあまあエロい歌なんやなこれは、と大人になってから知りましたけれども。

ともあれ、そんなわけでスナックは父親に連れて行ってもらったときの思い出がよく残っておりますなーという、そんな場所でした。


市議会議員になって、議会最終日に「お疲れ様的な納会」でいくとか、市議会の視察が終わって晩ごはんを食べて、ちょっとだけ一杯行くなどといった機会で、スナックに行く機会が増えました。

これは僕の先輩議員さんたちが歌が好きだったからかもしれません。ですがまあ処世術的にも行っとくべきだな、ということで参加していくと、これが楽しい場所だなと思うようになりまして、今では結構スナックに行きます。


特に旅先に出たときには、飾り立てていない、地元の人が贔屓にしているような、普段使いできそうな感じのスナックを選んで飛び込みます。

そこには地元の人が地元の言葉で話す、地元の人の不平不満やら下世話な話などが聴けるチャンスが結構ありまして、それはなんかすごく、内容がどうとかというよりも空気を浴びるという中で情報が満載なのです。


また僕は地元でひとつ、「通いのスナック」がありますが、そこではママの接客と客のいなし方を見て学んで感動しております。年に1回程度はスナックを貸し切って、みんなで食べて飲んでというパーティもさせてもらいます。


スナックというのは本当に交流するのに良い場なのです。

この辺りはまた詳しく書きたいと思いますが、酒がある、歌がある、バーカウンターがある、ママがいる、というところで交流するためのきっかけ、また言い訳がふんだんに用意されているのです。

そのため、スナックという場所が交流したり、いろんな方の気持ちを聞かせてもらう場所としてはとてもいい場所だと思うのです。


というわけで、またよかったら一緒にスナックにいきましょう。

オススメの店は丹波市にあります。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。