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K-2 ケニアで病院、ファックダイアリーア。

ハバリ!ケニアのこたろうです。

僕のブログ、いつもくだらなくてすみません。前回の下っているブログに引き続き、「ケニアで下痢」ブログ、後編であります。

これ以上下らない、いや下ってどうするのかと。とにかくひどいこの下痢、まだ前回のブログをお読みいただいていない方は、大変申し訳ないのですが、そちらお読みになっていただくと、この僕のお尻の状況が共有できるのではないかと存じます。

ええ、だって他人が異国の地で下痢になっているブログですから、少しでもこう、テンションを合わせないと。こっちがビールから日本酒に変えようとしているときに、あなたシラフって。そりゃああかんでしょう。積もる話も話せますまい。今回のは積もることなく全部流れていくんですけどね、下痢なので。

さすがにnoteでこれ以上醜態は晒せません。ライトにいきましょう!今回は!


とはいえさすがに1週間はおかしい

いや、おかしいだろう。完全におかしいだろう。

いや、あれなんですよ?日本が世界に誇る最強の薬「正露丸」を僕も持って行ったのです。効かない。複数回服用しました。効かない。

もうこうなったら一択です。行くしかないでしょう、病院へ。

僕の通っているJKUAT、死ぬほど敷地が広くてまだ行き尽くしていないところがあるほどですが、すごいですね。敷地の中に病院があります。

さすがに病院の中はを撮影することは憚られたので、僕の筆舌を尽くして描写し、その様子を皆さまにお伝えできればと思います。


1階から受付、すきまからおばちゃん

まず病院の中に入ったらすること、受付ですね。

僕も探したんです。受付を。ない。受付がない。

おい〜〜こちとら動いて我慢してるのも辛いんだからそういうのはいらないんだよ〜〜〜。と思いながら入り口付近を行ったり来たり。あちらからしたら完全に変質者、変な下痢のアジア人です。

すると「エクスキューズ、エクスキューズ」と声がするじゃないですか。

え、僕?僕を呼んでる?と、声がする方へ視線を巡らせると、木の板に開いた穴の隙間から声がするんです。

僕のつたない絵で申し訳ありませんが、ほんとこんな感じの隙間です。穴ではない。すきま。

んん〜〜?と近づいてみると顔が覗いているじゃありませんか。おばちゃん、あんたか。確かに各国でおばちゃんウケする顔ではあるが、今はモテている場合ではない。お尻が大変なのだ。お尻が…

「ペイメント?」

支払いがどうした…僕はまだ診察もしていないのだぞ……って、そういうことか!

この病院、先払い制なんですね。

考えてみればケニアは先払いがけっこう多い。マタツ(乗合タクシー)もそうだし、ケータイのデータ支払いもそう。なぜかというと踏み倒されてしまうから、なんだそうです。

ケータイの例でいうと、日本のように契約をして月々いくら払ってね、ということになったとしても、使用料を払わずに逃げられてしまう。だから契約や高額の買い物は、先払いが多い、という感があります。

余談ですが、スマホを用いたオンライン決済がアフリカ(あえてくくりますが)で流行ったのもこれが理由。大金を持ち歩くのが危ないとされるこの地で、財布を持たなくてもその場で料金を払ったかどうかがわかる、というのはは非常にありがたいことですよね。

病院も例に漏れずその一つ。日本の病院ですら、誰が診察料を払い終わったかなんてパッと見ではわからないのに、ましてケニア。理にかなっています。


そして診察を待つ。開放感のある廊下で

病院っていうと、白くて、閉鎖的で…というイメージありますよね?

この病院、窓がないんです。いや、逆の意味です。窓をつける壁がない。そう、診察階が吹き抜けになっている!!!!

いいのか?いいのかこれは??衛生学の知識がないのでなんとも言えないですが、菌は確かに留まらないよな…爽やかな風……
と、心の中で全力でツッコミを入れつつ待っているうちに、僕の番が回ってきました。

「Ah...ミスターサイヨ?クアトロサイヨ?(苦笑)」

診察室に入ってカルテを読んだお医者さん。僕の名前で笑ってます。最初は「こいつアジア人だからってなめてやがるな...」と思っていたのですが、違いました。おい!カルテの名前違うじゃねえか!!!

今更ですが僕の名前、斎藤虎太朗と書いてこたろう「Saito Kotaro」と読みます。
寅年生まれでも阪神ファンでもなく、「生まれる時に母が荒俣宏先生のラジオを聞いていて、風水的に西の方角の運勢が良かった」からという、初対面で説明受けしやすい名前を持っています。母、どうもありがとう。

持ってはいますがそれは日本人に限った話で、海外の方には単に発音しにくく覚えづらい名前らしく、「クッ…」「違う」「ケッ…」「違う」「コッ…コータロー?」とばりに聞き返されます。

しかし、ここは病院だぞ…?カルテの名前が「Kytaro」とか「Kuatro」だとか、用紙によって変わってるとか許されていいのかよ!お医者さんにバカにされたわ!


今週の英単語: stool【ストゥール】

検査を二つやるから下の階に行ってくれ、と言われ指示通り検査室へ。担当の方に「血液検査と、あとstoolをとるよ」と言われました。
す、ストゥールってなに……?

医者「え?本当にわからない?ストゥールだよストゥール!」
こた「いやわかんない…」
医者「(なんだこのアジア人…俺に言わせんのかよ……)」
こた「待って、今調べるから…あっWi-Fiない」

というやりとりを、体感時間でいうと15分くらいしました。周りの患者さんもクスクス笑いはじめる始末。いや全然わからない。変な汗出てきた。

「じゃあ見せてやるから来い」と検査室へ連れられ、やっとわかりました。


あっはい。ウンチですね。

ノロウイルスで下痢になるとやること、それは検便です。血液検査と検便をしろと言っている。当たりまえですね。

このブログをお読みの皆さん。これだけはお願いします。僕のことは嫌いになっても、「stool」だけは覚えていってください。この言葉があなたを海外で下痢から救います。もう一度言います。「stool(ストゥール)」。ウンチという意味です。


下痢ながらハッとする in ケニアのトイレ

そんなわけで何とか「検便」を理解した斎藤、トイレへ向かいます。本日何度目でしょうか。もはや仲良しです。

入ってすぐに目に入る大きなポスター。嫌でも目に入ります。

”コンドームを使って、自分自身を守り、家族計画はしっかり立てよう”

まあそうですよね。呼びかけるに越したことはない。

ケニアのHIV感染率は3.19%(2016年)です。
ここ10年間で減少してきている...とはいえ、地域差も大きく、地域によっては感染率がかなり高いところも。だからコンドームの使用を呼びかけるのは、安心して生活を送るために当然必要なことだと思います。そしてそれを率先してやるべきは病院。

日本の病院でこのポスターをあまり見かけないことは、性教育が成功しているから...とはあまり思いません。むしろ「汚いもの」として触れないでいることの発露ではないかとさえ思います。日本とケニア、欧米と文化的背景は国によって異なりますが、啓蒙をやるかやらないかで言ったら、やるべきでは。

下痢で苦しむトイレで、そんなことを感じさせられた一枚でした。


というわけでファックダイアリーア

検便も血液検査も問題なし。もらった下痢止め、一瞬で効きました。僕の1週間はなんだったんだ……

相変わらず「Saiyo」だし...まあ治ったから許す。

というわけでおなかも元に戻りました。もりもり食べまくっております!!!

特に日本人テイストな米も無事発見いたしましたので、完全にケニアサバイブの準備ができました斎藤です。それでは!


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