あかるい未来

震えるところに降りてきて
分厚いふとんや肩の凝るコートみたいに
重たくわたしを押しつぶして
足がなくなって耳がなくなって
なにも見えなくなるときに
探さなくていいものになって
わたしを置いてったものたちが
もういらないくらい
折り重なるきもちわるいものの
深くて真っ黒のところへ泳ぐの
ため息を吐いて散りばめた
けだるい夢の安らぎが
やさしさみたいだなと
ぼんやりして
大切になった
そのことだけが星になろうと
いつかさみしさと消滅して
わたしはなんにもなくなれた

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