『タイルマップを安価で遊ぶ』ダンジョン紀行#35
2024年4月末は、ゲームマーケットから始まるゴールデンウィーク。
アナログゲーマーの皆様はいかがお過ごしでしょうか? ゲムマで獲得した頒布品を遊び倒す日々でしょうか? 残念ながら今回、ダンジョン紀行は私情により参加できませんでした。 次回、2024秋こそダンジョン紀行もダンジョンゲームを発表すべく、ダンジョン調査には手を緩めたくない所でした。無念です。
そんな中、今回はマスコンバット型のマップについてまとめさせて頂きます。マスコンバット型のマップとは四角のマス目や六角形のマス目で形作られ、プレイキャラクターやモンスター、そして扉や木箱などのオブジェクトを並べ、リアルな距離感で俯瞰することができるマス目が描かれたマップのことを思い浮かべています。それぞれのゲームで様々な名称が使われ、正確に全体を総称する妥当な単語は無い為、ひとまずこういった物を扱うと言うことをお伝えします。以下、バトルマップやタイルマップ、バトルフィールド、スクエアマップ、ヘクスマップなど様々に言葉を尽くすかもしれませんが、均等なマス目を使って戦闘や探索をする為に用意されたマップの事を指しています。
こうした、コマを俯瞰しながら進めるマスコンバット型の戦闘は、そのマップ構成が楽しさの要です。また主にD&Dなどで有志が作られている、立体的に作り込まれたジオラママップの良さは、TRPGをプレイする人々にとって憧れの一つでしょう。※どのような物かご存知無い方は、是非一度ジオラママップで検索してご覧ください。その素晴らしさが伝わるでしょう。
しかし、ジオラママップは高価な道具です。その為、シナリオに合わせて毎回新しいマップ、広がり続ける冒険の舞台全てをジオラママップにすることは不可能です。
そんな折、 100均一ショップのSeriaで【ダンジョンが売られている】とX(Twitter)で話題に上がりました。私は早速、翌日にはSeriaへ向かいました。4*6の四角マスの石畳のようなタイルマップが事実販売されていたのです。
そこでハタと、私は考えます。アナログゲームは、創意工夫で便利に遊べるのも良い所です。カードゲームにトレイやカードホルダーを使ったり、トークンのトレイや、ドリンクホルダーなどもアナログゲームを遊ぶためのサポートアイテムと言って良いでしょう。これらと同じように、タイルマップも安価で拡張性があり、遊びに活かせる方法はないか考え始めました。
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私はこのように『ダンジョン』を焦点にコラムを書かせてもらっております。マガジンの中でも異色のテーマ型コラムとして、楽しんでもらえたら幸いです。
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▼B103F: 身近な代用品四方山
・エントリーナンバー1番は、話題に出させてもらいましたSeiaのダンジョンタイルから見ていきます。
画像のように凹凸のある本格風石畳。
ただし素材はプラスチックなので、安定性はあまりありません。
コマなどを乗せてバトルをする場合、石畳に高さがあり、コマを動かす際にマップタイルに触ってしまうことが多々ありました。プラスチック製の為軽く、手が当たると振動や勢いで全体が動いたり、滑ったり、盤面がひっくり返ってしまうことがありました。ゲーム専用のマップではないので当たり前ではありますが、代理品として使うには不便さが目立ちます。
とは言え、石畳の質感などは見た目としてかなり良いので、技術のある方は塗装などをすると、かなり本格的なダンジョンタイルに見えるのではないかと言う点は大変評価しています。
こういった使い勝手の良さ、代用にあたってどのような問題と便利さがあるかを今回見てまいります。
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