見出し画像

妊娠、出産、育児、仕事①不妊治療

とある記事を読んで、ふと妊娠、出産してからの自分のことを思い返してみようと思った。

長文になるので、何回かに分けて記録する。

今回は、妊娠に至る「不妊治療」について。


妊娠について

結婚して数年、なかなか妊娠に至らなかった。

原因は仕事があまりにも多忙だったことが挙がるように思う。

寝ても起きても仕事が頭を離れず、微熱を帯びるほど、疲れていた。
(時々寝言で叫んで、主人を怖がらせたことも…)

それと、さほど若くもないという点も
原因に挙がる。

地元で“不妊治療といえばここ”と言われる産婦人科へも通った。

基礎体温、子宮卵管造影、体内受精、ホルモン注射…

結果、妊娠には至らない。

そして、その都度問われるこの質問。

“次も体内受精しますか?”

いや、どうしたらいいの?

不妊治療専門医、知る

丁度その頃、友人が不妊治療専門の病院へ通院しているとの話を聞いた。

“不妊治療専門”

いやいや。
まだ私には敷居が高い。

そこまでしなくても、まだいいかな…。

なんて、悠長に考えていた。

程なくして、友人より妊娠したことの報告を受けた。(妊娠6ヶ月頃だったと思う)

友人も長きにわたり、妊娠を望み、地元の婦人科に通っていたことを知っていた。
それが、妊娠に至ったと聞いて、涙が出た。嬉しかった。

一方私は、

変わらず地元の産婦人科の不妊治療を受け続け、

結果が結びつかない日々を過ごしていた。

不妊治療専門医、通う決意

友人にその病院を教えてもらい、
自分も通院することを決意した。

その際、友人は
“地元の産婦人科による治療”と
“不妊治療専門での治療”の違いについて
次の様に言った。

・地元の産婦人科では、不妊治療以外の妊婦の方や治療目的の方が当然居る。ただ、治療が長引く度に、子供連れの方に会うことが苦痛になってしまった。
→専門医では、子供と会わないよう施設的に配慮がなされている。精神的に救われた。

・結果が出なかった時“次、どうしますか?”と聞かれていた。どうしたら良いか、こっちが教えて欲しいの…
→専門医では、次のプランを血液検査などの現状に合わせて丁寧に提案してくれた。

・通院は地元の産婦人科の方が楽。予約も取りやすい。
→専門医では、次回予約を受診日に行わないと、希望に沿った日時で取りづらい。また、少し遠方のため、交通機関の利用も普段と異なる。

他にもいくつか教えてくれた。
ありがたい。

その意見も含めて、惹かれた。
通うことを決断した。

不妊治療専門医、初診

まず驚いたこと。

素晴らしき、女性ファースト

夫婦で初診しても診察番号は
母親となる“女性”から割り当てられる。

主治医も、女性側に対して声をかけ、
丁寧な説明を施す。

各種署名も、女性の記入欄が上。

これら、無意識だったけど、
今までは逆だった。

今までは、主人に目線を向けていた。
しかし、この治療の大半を担うのは女性側だ。

うまくいえないけれど、
この対応は、とてもとても嬉しかった。

母親となる女性に対して、必要なことを聞き、
説明をくれる。

長きにわたり通い、治療を受けるのも、
母親となる女性側なのだ。

病院内の設備の素晴らしさや清潔感は言わずもがな、

治療に対する専門性と対応の丁寧・手厚さを感じ、迷わず、ここで頑張ろうと決意したのだ。

不妊治療専門医、通院と職場理解

そう、通院…聞いていた。

くるよ!突然の通院アサイン!!

“明日来れますか?”

分かっていた。

そのため、通院に際して、
職場の上司には前もって急な休みの可能性があることを伝えてた。

通院指示の入りそうな日にちは、“仮”として有給申請をしていた。

幸い、職場の理解も得られ、
度々、時には急に休みながら通院した。

思い返すと、

真剣に不妊治療を始める場合、
やはり、仕事との両立には、
職場の理解が必須だ。

また、私の場合、上司は子持ちの女性であったことも、功を奏したのだと思う。
(子育てもろくにしてない男の上司、または未婚の年配女性の理解を得ることは…)

番外編 通院、幸せな時間

ここは番外編として。

平日の通院は、非日常的な行動。

ろくに有給も取らずに働いていた自分としては、
とても新鮮な時間だった。

平日の昼間が、こんなにもゆったりとしていること…!

ランチはお得で、ゆっくり味わえること…!

(働く大人たちに紛れ(普段は自分がそちら側)、時間を優雅に味わえること…)

電車による移動も、たまには楽しいこと。

仕事に追われて少々参っていた身体と心は、
この時間に癒されるのであった。

不妊治療専門、シビアな治療

とはいえ、治療は効率よく、厳密に行われた。

通院はマスト。

毎回、採血。

“飲み忘れたら治療中断”とシビアに伝えられ、
毎日、就業中も定時に薬を飲む。

スケジュールに合わせ、
自らにホルモン注射を施す。

ホルモン治療のため、メンタルも不安定になる。

それらを適切に完璧にこなす。


そして、費用。


毎回諭吉さん1名以上は掛かる治療代を
払うのだ。
(結果、カードの支払い上限金額を上げることに…)

そうしてやっとやっと、
全身麻酔で採卵→体外受精→体内へ戻す手術に進むことができる。

もう、大変。

一方、主人の通院頻度は私の1割程度。
どんだけ女性に負担かかるのか、
身に染みて感じるのだった。

不妊治療、その結果

今まで、地元の産婦人科でなんども聞かれた、

あー生理きちゃったのね。
次どうする?

その経験も重なり、
結果を聞くことに期待はなかった。

ダメでも、まだ頑張ろう。ここに通うと決めた時から、一度や二度とで喜んではいられない。

結果、

妊娠することができた。

え!

一度目の治療(ワンクール)で…!

奇跡!!!!ほんとう?!

驚きの方が勝った。
今まで何度も

“残念でしたね”

と言われてきたことは、なんだったのかと思うほど。

でも、今回は違った。

専門医療の凄さを感じた。

と、同時に、専門医への通院や投薬の努力と費用が功を奏したことに対して、
安堵とともに、自分を褒め称えた。

次回、「妊娠初期と仕事」について記録しようと思う。


長文にお付き合いくださり、ありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?