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【おすすめ本】『あなたを疲れから救う休養学』を読んで、休み方のバリエーションが増えました

伊藤麻子です。

私は本を読むことが好きです。

そして知り合いやSNS上の誰かから
熱くおすすめして貰った本を読む
という行為も好きです。

なので私も本好きな方へ向けて、
本をおすすめしたいと思います。

『あなたを疲れから救う休養学』片野秀樹著

わたしは先月末、なんだかとても疲れていました。

疲れていることをはっきり認識していた訳ではなく、
「なんか、何も学びたくない」
「本も読みたくない」
「自分が何を考えているか観察したくもない」
「なんのインプットもアウトプットもしたくない」
みたいな。
なーんもしたくないという日が数日続きました。

これは相当疲れているのかなと解釈して、
今月はぼーっとするぞ!と
てきとうな決意をしていました。

そんな折に、Xでフォローしている透明書店さんが
この『休養学』という本の刊行記念イベントを行うことを知りました。


前から行ってみたかった、
蔵前にある透明書店さんの現地開催イベント。
そしてテーマは休養ということで、
即座に申し込みました。

そしてイベント当日。

一緒に仕事を始めようと画策している友人と
新宿で軽くランチミーティングをして、
そのあとは気ままに蔵前散歩でもしようかなと
うきうきしていたのですが
思いのほかミーティングというか、
楽しい世間話が長引いてしまい、
気が付いたらもう18時。(え?)

急いで蔵前駅に移動して、
通りかかったマクドナルドでてりたまを注文し
無事に5分で夕食完了。

こういうせかせかした暮らしが積み重なって、
疲労につながっているのでは?と
疲労についての浅い考察をしながら
無事に透明書店に到着しました。

休むこと=寝ることではありません。

という帯の言葉、良いですよね。

透明書店さん、素敵な本屋さんでした

本と伊良コーラを無事にゲットしてイベントスタートです。

イベントでは著者の片野先生から、
疲労とは?休養とは?というお話しに加えて、
「休養学」という学問を創造することへの想いや、
執筆はやっぱり大変で休養が難しかったエピソードなどをお聞きしました。

研究者の方でも休むことって簡単じゃないんだな~
(じゃあわたしも休みベタでも仕方なしだ)
などと勝手に親近感がわいていました。

疲労感は体からの警告

発熱があったり、頭痛や腹痛など、痛みがあると、
仕事や日常のあれこれを休むことができますが、
「疲れている」というだけでは、
いろいろ休めないというのが現実ですね。

それどころか
多少どこかが痛む程度、微熱がある程度では、
我慢して働き続けているかもしれません。

改めて考えてみると、ほんとうに体を酷使しています…

片野先生曰く、痛み・発熱・疲労は、
体の異常を知らせる「三大生体アラート」なのだそうです。

特に疲労は、無視したり軽視したり、
一時的にマスキングできてしまうから恐ろしい。

「あの人ががんばれるのだから、自分も同じようにがんばれるはず」ということはありません。それにもかかわらず疲労感をマスキングし続けることは、体にとって相当な嫌がらせになります。

『あなたを疲れから救う休養学』p.62

守りの休養から攻めの休養へ

この本の中でとても面白いと思ったのは、
休養の7つの分類です。

生理的休養
 ・休息タイプ
 ・運動タイプ
 ・栄養タイプ
心理的休養
 ・親交タイプ
 ・娯楽タイプ
 ・造形・想像タイプ
社会的休養
 ・転換タイプ

『あなたを疲れから救う休養学』p.115

考えてみると私は休むといえば、
寝ること、何もせずにだらだらすること、
と無意識にも定義していました。

もっと言うと、
「丸1日予定がなにも無いことが休みである」
と、なぜかシビア目な設定をしていたように思います。

自分で決めた外出や遊びの予定すらも、
休養ではなく活動にカウントしている感じで、
(あ~休んでないな~)と、
謎の自己暗示をしているようでした。

なのでそんな私にとっては、
運動することや、遊ぶことも休養であるという定義は、そうだったのか…!?と少し衝撃でした。

わたしは案外休んでいた

この本のなかでおすすめされている
自分にとって、特に心理的な休養になる行動を
リストアップしておく、というのをやってみました。

本の中ではストレスコーピング(対処)のための
「コーピングリスト」という言葉で書かれていました。

すぐできる私的コーピングリスト

・airpodsで音楽を聴く
・紙の漫画を読む(ちいかわであれば尚可)
・自分で料理を作って食べる
・あったかいのみものを飲む
・食べログアプリで行きたいお店をブックマークする
・Googleマップで行きたいところをピン留めする
・楽天マガジンで面白い造語を収集する(多スク時代…!)
・赤ん坊(姪っ子)の写真を眺める
・美術館に行く
・SUUMOで引っ越しの妄想をする etc…

この有様です


改めてリストアップしてみると、
割といつでもできるものが多いうえに、
日常的に既にやっていた休養がたくさんありました。

「ああ休んでないな~」
という思い込みによって疲れている。

なんてこったいという発見でした。

繰り返されるわたしの「心ぽき折れ期」


ずっと前の話ですが、
身内が過労により、躁うつ病になったことがありました。

単に長時間働くということだけでなく、
疲れたり、心で感じていることに蓋をしたり、
体のサインを無視し続けた先に
心がぽっきり折れてしまうという精神疾患があることを、漠然とですが身近な体験として知っているつもりです。

とはいえ、やっぱりその大変な状態に至る前に、
食い止めるための有効な方法は
「ストレスを溜めない」のような
ざっくりしたイメージしかありませんでした。

身近な人の苦い経験が自分の中にあるにも関わらず、
いざ自分や身近な誰かが、
心や体のサインを無視するような大変な状態にあるとき、うまいこと助けになれていないとも感じていました。

今回、改めて疲労のメカニズムや
休養の戦略という考えに触れて、
「これからはこうやって休めば良いのかも」と、
ヒントを貰えました。

更には前向きに休養していくことで、
私がたまに陥る「心がちょっとぽき折れする」
みたいな、状態も減らせるかな~と思えました。

喉元過ぎるとすぐに忘れてしまうタイプなので、
ぽき折れと復活を繰り返しても、
それはそれで良いのですが、
ぽき折れ期間はあんまり楽しい感じではないです。

仕事の質もやっぱり下がってしまうので
なるべくそんな期間を減らすべく、
休養をうまくなりたいなと思ったのでした。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
たくさん休養してくださいね!!

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