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ヘナとジャグアタトゥー

作業をするときに、手がきれいだと気持ちが明るくなります。旅の間にみつけた植物を使ってのおしゃれ。花の冠を被るラトビアの人、稲を髪につけている女の子、泥染の服を着るおばあちゃん。専門的な植物の勉強でもなく、植えたり育てたりする学びではない植物の新たな視点や使い方を発見した時は、いつも嬉しくなります。見つけたものを少しづつ紹介したいと思います。

ヘナタトゥー

中国、インドから中東圏を経て北アフリカまで広く高温乾燥地帯に自生するミゾハギ科の植物ヘナ。この葉には、鮮やかな着色作用のあることが古来より知られていて、その葉を粉末にしたもので、手足に、模様を描いたり、髪を染めるなどに使われています。

手足に、ヘナの葉で作った液で模様を描き、それが乾くと描いた模様の茶色く染まり1-2週間ぐらい手に残すことができます。昔から、ヘナは、主に女性の飾りとして使われてきました。お祝いの時などにヘナをすることが多く、健康を祈ったり、魔除けなどの意味もあります。インドでは、結婚式の前に、家族や親戚、女性の友達などが花嫁の手足に、ヘナで模様描きます。描かれたヘナの色が濃く長持ちするほど、夫婦の愛が長く続き、家が繁栄すると言われています。もちろんお祝い事だけではなく、おしゃれとして描いている人もたくさんいます。モロッコへ行ったときに会ったアルガンオイルを作る女性の職人さん達の手に独特な奇麗な模様を手に描いてあって、それをきっかけに話しかけたら、毎日使う手に模様を描いて奇麗にしていると気持ちがいいと話してくれました。

色々な場所で、ヘナをやってもらうチャンスはあります。私もこの前、ドバイの砂漠の中にあるキャンプ場でやってもらいました。色々な模様から好きな模様を選んで描いてもらいます。複雑な模様でも迷わずすごくはやく描いてくれます。日本でもヘナは、買うことができるので、自分で模様や絵を描いても楽しいと思います。みんなで、映画見ながらヘナで実験しながら手に絵を描くの楽しいですよ。間違って寝てしまったら、起きた時に、たくさんの絵が、描かれている場合は、あるけれどね♫ 1-2週間は、消えないけど、思い出として。

ジャグアタトゥー 「jagua tattoo」

ヘナは、茶色ですが、ジャグアは、藍色のような黒色に染まります。

ジャグアタトゥーは、ゲニパアメリカーナという熱帯雨林原産の果物が原料で、日本では、チブサノキと呼ばれています。ジャグアは、熱帯雨林の高温多湿な地域、主に中南米、カリブ海、南部メキシコなどで、栽培されます。

ヘナは、アレルギーなどは、あまり気にしなくても大丈夫なのですが、ジャグアは、ピーナッツやイチゴのアレルギーを持っている方は、アレルギー反応が出る可能性があります。

ジャグアもヘナと同じく手足などに液で模様を描いて乾いたら水で洗います。最初は、透明で模様があまりみえないのですが、だんだん時間がたっていくうちに、模様が浮き上がっていきます。手先が一番最初で、下から上に黒くなってきます。体温が上がると一気に色が濃くなります。冷え性の人などは、黒くなるのが遅いかもしれません。暖かいお風呂に入ると花が咲くように、模様の色が浮き上がってくると思います。

この前、展示会をやっていた時に、奄美大島から展示会に遊びに来てくれた方と仲良くなりました。針突の話を聞いて、どうして描いてもらいたくて、接客をおいておいて、その場で、ジャグアを使って手に針突を描いてもらいました。針突とは、昔、奄美大島から沖縄などで女性が手に描いていた模様。ハヅキ、ハズチ、ティッツキなどと呼ばれています。その方は、奄美から沖縄などで、針突が手に描いてあるおばあさんから見た記憶がある人まで色々な人に聞き回り針突について学んだそうです。

(写真、藍染めで染まった手)奄美で、泥染のお手伝いをしていた時は、

ずっと手が真っ黒に染まっていました。その手のまま東京の友達に会うと新しいファッションスタイル??とよく聞かれました。藍染めをすると藍色になり、車輪梅で染めると、ピンクになりました。マニキュアをするのではなく、手ごと染めてしまったり、ヘナやジャグアで模様を描いてみたりなど。植物を使ったおしゃれは、色々あります。少しづつこのブログに紹介していきたいと思っています。

ヘナのつくりかた(youtube-forestgirl)

https://www.youtube.com/watch?v=by77m4m5dgU

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