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リハビリと口腔について

どうも、ひろきです。

今日は、とても勉強になることがあったのでぜひご覧になっていってください。


施設にいる利用者さんの食事形態(おかゆから軟食飯)について言語聴覚士さんと、歯科衛生士さんにお話を聞きに行きました。


僕は、米の硬さを聞きに行こうとその方々のところに行っただけでしたがお二人は嚥下機能や口腔機能のことについて教えてくれました。


皆さんは、食事ってどう摂取しますか?


何気なく当たり前に、ご飯食べていると思いますが高齢者の方々にとってはとてもシビアなものです。


PTで勉強してきたのは“先行期”、“準備期”、“口腔期”、“咽頭期”、“食道期”の5つの段階です。


食事摂取にあたり、全て大事な段階ですが今回フォーカスしたいのは“先行期”
、“口腔期”、“咽頭期”です。


先行期

先行期:目で見て食べ物を認識する

と記載されています。

認識する過程でも食べ物と認識することができなければ箸またはスプーンを持ち食べ物に手を伸ばすこともしないですよね。

食べ物として認知できたとしても情報が多く、何から手をつけていいかわからないといったようなことが起こるそうです。

では、どのように食べ物を認知させるのか。

今回、言語聴覚士さんから聞いたのは“食器の数”や“配置”でした。

食器の数が多いとどれから手をつけていいかわからなくなることから、ワンプレートに乗るような食器で食事を提供するそうです。

他にも、配置が悪いと認知されずに摂らないそうです。

先行期、奥深いです。


口腔期

口腔期:舌や頬を使い、食べ物を口の奥からのどへ送る

と記されてます。

ここでは、歯科衛生士さんから説明を受けました。

食べ物を噛み砕く役割をしているのが、“歯”であり“咀嚼筋”です。

歯がなければ、食塊を砕くことができません。

じゃあ歯がなければ、義歯(入れ歯)を作ろうとなると思います。

義歯を作成しても、咀嚼筋(噛む力)が弱ければ、義歯(歯)があっても食塊を噛み砕くことができなかったり、噛まずに丸呑みしてしまう方がいるため安易に義歯は作成しないそうです。

よく、ウエイトトレーニングする人は顎を引き奥歯を食いしばるようにしてるところをイメージすると思います。

それは高齢者にも同じことが言えるそうで、

僕らが、何気なくできる立ち上がる動作でも高齢者にとっては食いしばる動作になります。

そういった場面では入れ歯をして運動を行っていくことで咀嚼筋が鍛えられるとのことでした。

ということは、ムキムキな人は咀嚼筋が発達しているということになりますよね。

口腔期、まさか運動と関連がこんなにあったとは、、、勉強になります。


咽頭期

咽頭期:脳にある嚥下中枢からの指令で、食べ物を食道へ送る

と記されてます。

こちらは言語聴覚士さんと歯科衛生士さんに教えてもらいましたが、

飲み込む時に咽頭蓋が反転(気道が塞がる)することで口腔期で噛み砕かれた食塊が食道に流れるというような流れになるのですが、

高齢者になるとよく聞く“窒息”や“誤嚥性肺炎”というのはこの段階で起こるものです。

咽頭蓋が反転せず(気道が塞がらない)ともちろん、空気を取り込む気道や肺に食塊が流れ込むわけです。

そのため、“窒息”、“誤嚥性肺炎”になるわけです。

なので、それを防ぐためには上咽頭収縮筋や甲状舌骨筋などが協調して働くことで滑らかな飲み込みを再現する必要があります。

咽頭期、生死を分ける大事な段階です。



1人の利用者さんのお米の硬さからここまでの話をしてくれる言語聴覚士さんと歯科衛生士さん尊敬です。


僕も1聞かれたら100で返せるようなセラピストになりたいですね。


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最近、自分の目指す理学療法士とはなんだと考えることがあります。

現在、他職種で1人の利用者さんを見るわけですが、この他職種の目を1人で養えたら無敵なんだろうなと思うことがあります。

でも、そんなことはできなくて。だから1人を他職種でサポートしていくのが老健なわけですが。

他職種の目をある程度持っておくことで1セラピストで見れる視点が広がると思ったことも事実です。

現に、口腔について深く知っているセラピストがいたら栄養にも関わる事ができ他職種との連携を図れるため利用者さんのサービス向上につながると思いました。

つまり、何が言いたいかというとさまざまな知識、情報を持っておくことで他職種との連携が図れるため利用者さんの利益になるという事です。


施設それぞれの他職種でも色々あるそうですが、僕は今回の件を通じて情報共有がいかに大事かを学ぶ事ができました。


連携。大事です。

皆さんの施設でも、他職種の連携を円滑に進めるためにはどのような方法を取っていますか?

教えていただけると嬉しいです。


後半は僕の持論を述べましたが、そんな考え方もあるんだなって俯瞰してみてください。


ありがとうございました!!


#理学療法士 #老健#他職種#リハビリ#口腔#運動

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