いとバイ通信5

いとバイ通信5  新型コロナを考える

2020.4.30(金)

新型コロナについて

今年に入って現在までの数か月BSのワールドニュースでどの国のニュースを見ても新型コロナの話題で持ちきりです。毎日世界の感染者数と死者数が勢いよく増えていきました。途中で変異した可能性はあるものの世界中でただ一つの新型コロナウイルスに対して世界中の国々がそれぞれ対処や反応があり独特です。どの国も立ち向かっているのは同じ新型コロナです。これはすべての人々に罹患の可能性がある感染症です。どんな人たちであっても自分だけ例外として外から客観的に眺めることは許されていません。すべての人や国に降り注ぐ難題のウイルスなのです。

人類史初

人類始まって以来のほぼ同時に起こった全世界を対象としたパンデミックです。なぜかというとこれまで人類史のなかでこれだけ多くの人々が世界中を行き来したことはないのです。世界の人々のつながりは15世紀から17世紀にかけて起こった大航海時代に始まりました。それが今日の大量の人々の交流に至っているのです。

人の移動だけではなくインターネットやAIによって人類は急速に変化してきました。そんな変化のなかでこのウイルスは人の流れに急ブレーキを掛けました。知らないうちに人がこのウイルスを運んでしまうからです。現在では人々は家に閉じこもり国は鎖国状態となっています。たぶん効果的なワクチンが世界中に行き渡れば終息が見えてくるかもしれませんがそれまではこのように昔ながらの各自が人との接触を避けるという戦い方しかありません。

新型コロナを社会学の生きた教材に

世界中が同じウイルスに対して戦っています。その戦い方から平時では見えなかったいろいろな事実が浮き彫りになってきました。私たちはまさに歴史的なライブの真っただ中で生きています。「世界とは何か」という疑問にこれほど明快に答えが出てくる材料がこれまであったでしょうか。この社会学の答えは罹患者数と死亡者数として明確な数字で現れます。私はこのウイルスに対する各国の反応を社会学の生きた教材にすることを提案します。

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