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のべ竿で夏のテナガエビ


誰でも釣れる?テナガエビ

息子と川にテナガエビを釣りに行って来ました。

夏の休日に、夕方からテナガエビの素揚げでビール、としゃれこみたかったのです。

釣具屋さんでテナガエビ釣りがプッシュされてて「誰でも釣れる」「ファミリーにオススメ!」と初心者マークがついていたのも魅力でした。

息子と一緒に行くことでスポンサー(奥さん)もつき、のべ竿と仕掛け、エビを生かしておくブクブクを買ってもらって、いざ川へ!

息子くんと釣りに行く日はお弁当を持たせてもらえる

当日朝、楽しみにしすぎている息子くんは目を覚ますと同時に布団の中で「エビ…」とつぶやきました。

テナガエビ釣りの現場

向かった河口は護岸が整備されて釣りやすく、テナガエビが隠れる岩の隙間などが適度にあります。

使うのはシンプルなのべ竿。子ども用に1.2m、1.5m、1.8mとあったけど、短いと子どもが水際ぎりぎりまで行ってしまうので、一番長い1.8mに。身長110cmでも全く問題なく使えてました。

仕掛けは手長エビ専用のものが便利。オーナー(OWNER)のシモリウキが3つ付いたのが一番使いやすかった。餌はミミズやアカムシなどいいらしいけど、使い慣れた石ゴカイを短く切っで使用
浅く見える川でも大人も子どももライフジャケットを着けて

ちょうど干潮時で水が引いてしまって魚やエビは釣りにくい時間帯。代わりに足元には無数のカニが…。息子くんは早速カニ釣りに夢中。子連れの釣りの大敵は何も釣れないことなのでカニに心から感謝です。

無限に釣れるカニたち。後でやる黒鯛釣りの餌用に少し確保
シンプルなのべ竿が楽しい

細いのべ竿なので、小魚やカニでもプルプルとよく引きます。魚がエサに気づく→近寄る→食べる→針がかりする、の釣れるまでの一連が目の前で見れるのも楽しい。

近所のおっちゃんは「子どもの頃にのべ竿を使うと竿の扱いが上手くなる」と言ってました。

……と、しかし、肝心のテナガエビがなかなか釣れない!

誰でも釣れるわけではないテナガエビ

カニやハゼ、クロダイの稚魚やウグイなんかはよく釣れるんです。プルプル楽しいんです。しかし、肝心のテナガエビがなかなか釣れん!

テナガエビ以外の小魚はよく釣れるんだけど……
「エビ頼むよ!!」の言葉の重み

スポンサー(奥さん)から供給されたお弁当がプレッシャーとなってのしかかります。このスポンサーは夜にはテナガエビの素揚げでビールを飲みたがっており、定期的に「釣れてる?」とLINE確認が飛んできて心臓がキュッとなります。竿と仕掛けを買ってもらった手前、釣れませんでしたでは許されない。焦る。

……とその時。目の前の石の上をのんびりと歩いているテナガエビを発見。すかさずエサを垂らすとすぐに食いつき、ザリガニのごとくあっさり釣れました。これはもう釣りではなく捕獲です。

黒っぽい透明の体が水からあがってくるとテンション爆上がりです

なんとなく要領がわかり、岩の隙間や倒木の下など日陰になっているところにスルスルとエサを送り込むと、ウキが横にスーッと動いたり止まったり。息子くんも3匹ほどかけて大興奮。

ちゃんと手が長い。テナガエビだ

一気に軌道に乗るかに見えたテナガエビ釣りですが、そう簡単にはいきませんでした。

途中でぽちゃんと落ちる
テナガさんは、しっかり針にかかるまで待たないと、途中でぽちゃんと水に落ちてしまいます。「釣り糸は魚との糸電話」と何かで読んだ気がするけど、糸を少し張ってみて「もしもし?針にかかっている?」と伺いを立てながら上げないとすぐに手を離して落ちます。

根掛かりが多い
昼間は石の下の影などに隠れているので、どうしても根がかりが多くすぐに仕掛けが切れます。僕は釣りをしているより、仕掛けを結び直している時間のが多かった…。

生かして持ち帰るハードル
エビは死ぬとすぐに傷むので、バケツに空気を送るブクブクを用意して生かして持ち帰らないといけません。他の魚も釣れる中、一緒のバケツに入れておくと真っ先にテナガエビが弱ってしまいました。なんて繊細で気難しい子なのかしら。

真夏の炎天下
川にいた漁師のおっちゃんに聞くと、梅雨時期ぐらいまではよく釣れていたそう。暑くなって上流に移動したかもな~とのこと。釣れる時期ならメチャクチャ楽しいテナガエビですが、真夏は少しハードルが高かった。なにより真夏の炎天下は暑すぎてへばる。

テナガエビの代わりにもらったお土産

というわけで、釣れるには釣れたけど、持ち帰れるほどは釣れなかったテナガエビ。

かわりに、川の漁師さんが「うなぎいるか~?」と声をかけてくれ、なんとビクの中から天然うなぎを1匹わけてくれました。すっかり忘れてましたが、ちょうど土用の丑の日でした。

我が家で暮らすうな太郎とハゼ太郎たち

ちょっと小さいのでリリースサイズかな?と思ったけれど、漁師さんがくれたものだし、三重県漁業調整規則というのを見ると20cm以下(一部水系では30cm以下)がリリースサイズとあり、40cmは確実に超えていたのでブクブクで生かして持ち帰りました。

真水で生かして泥を吐かせていますが、すでにうな太郎と名前で呼んでしまい愛着がわいています。なぜか2匹のハゼ太郎もちゃっかりまじって生きています。

自分は、ちゃんとうな太郎をさばけるだろうか。つづく。

初めてウナギをさばいて食べた顛末記はこちら


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