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いろんな魚を釣って食べて喜びます。 釣り、猫、ギター、水やり、読書のルーティン。 …

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いろんな魚を釣って食べて喜びます。 釣り、猫、ギター、水やり、読書のルーティン。 work:編集/ライター/ガーデニングメディア運営/ゴミ出し担当

マガジン

  • 日々の音

    とりとめのない日々思ったことを記す日々ノートです。

  • 釣り暮らし

    自分で釣ったり採ったりした魚介たちを、あの手この手で食べます。たまに釣りと関係のない料理も登場します。釣りと暮らしの話です。

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いろんな魚のひれ酒を飲み比べて喜ぶ

旅行に出かけてちょっとした旅館なんかに泊まると、夕食のオプションで「ひれ酒800円」とかがあったりして、旅の開放感から、いいね、ひれ酒、旅行ぐらいでしか飲まないもんね、ちょと高いけどせっかくだし、と調子づいて人数分頼むと、たいてい運ばれてくるのはちっちゃい器で、「え、少なっ」と悲しくなるものです。 それでも、まあこんなのは雰囲気雰囲気、となんとなくうやむやにしてきた結果、結局ひれ酒って美味いんか?値段と合ってるんか?実は雰囲気だけの奴じゃないんか?と、よく分からないまま、こ

    • テレワーク緑化事情~植物のある暮らしの光と影

      朝8時、仕事部屋兼物置の窓を開けはなって換気をすると、えげつないほど良い感じの朝日が差し込んできます。 私の顔を、冬のはじまりを告げるキリっとしたCOOLな風がなでていき、心晴れやかで清々しく。 この時点で今日の仕事は決まったも同然。朝に好スタートをきった日は恐ろしく効率良くタスクをこなし、午後2時には明後日ぐらいまでの仕事が完了。余った時間で餃子を皮から手作りしたり、牛すじ煮込みを仕込んだり、皿回しの練習をしたりと、贅沢なフリータイムを過ごせるものです。 それほどまで

      • おやじ顔魚の滋味深鍋

        口数は少なくとっつきにくいけれど、ふとした時に見せる優しさがじんわり心に染みわたる。そんな頑固おやじのような魚たちを、冬の夜釣りで釣って食べて喜びます。 クロソイ親方とタケノコ親方 先日、夜中の4時頃~夜明けにかけて防波堤で釣り糸を垂れてきました。朝マヅメにサワラを釣りたく、その前になんでもいいから何か釣れないかなあと思ったからです。サバの切り身を付けた針とオモリを堤防の足元み放り込んでおくと、すぐに竿先の鈴が鳴り、根魚たちが遊んでくれました。 一番大きかったのはクロソ

        • アラフォーがアラフォーを食べて喜ぶ

          四十路に差し掛かった人のことを「アラフォー」、五十路の人を「アラフィフ」なんて呼ぶ時代がありましたが、今でも使う言葉なのでしょうか。自分はなんとなく恥ずかしくて堂々と使ったのは今が初めてです。 ではなぜ今アラフォーという言葉を使ったのか。恥知らずなのか。やけくそなのか。老害というやつか。否。 どうしてもアラフォーと言わなければいけない事情があるのです。なぜならアラでフォーを作ったことを書こうと思ったからです。誰が?それはアラフォーの僕が。ダジャレ言うようになったらいよいよ

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        記事

          父子車中泊釣り旅〜赤い魚を釣りにいく

          突然ですが、赤い魚がブームです。 赤い魚はいい。なんといっても大体の種類が美味しい。大抵の海の足元で釣れる、そして小さくても引きが強い。そして目がつぶらでかわいい。ちなみにここで言う赤い魚は根魚たちのことです。 そんないいところだらけの赤い魚たちを、息子くんと初めての男二人車中泊で釣りに行ってきました。 男二人車中泊釣り旅へ 10月のとある週末、5歳になる息子くんと二人でちょっと遠くの海まで車中泊釣り旅に出かけました。目的は彼が好きな「赤い魚」を釣ることです。 「赤

          父子車中泊釣り旅〜赤い魚を釣りにいく

          エソで竹輪を自作して喜ぶ

          釣り人から嫌われる魚には「毒がある」「小骨が多い」「まずい・臭い」「ヌメヌメ」する、などのネガティブ要素があり、外道と呼ばれ釣れてもすぐに海に戻されます。 代表的なところでは、フグ、エイ、ゴンズイ、ボラなど。そしてルアー釣りの外道代表といえばエソです。 今回はルアー釣りの外道「エソ」で竹輪を自作して喜びます。 貪欲な捕食者。悪魔の顔つき エソは貪欲に小魚を捕食するフィッシュイーターです。ルアーにもよく反応しますが、鋭い歯で糸やルアーをボロボロにされたり、凶悪な顔つきで

          エソで竹輪を自作して喜ぶ

          イソガニを捕まえて素揚げにする

          秋はファミリーフィッシングのベストシーズン。堤防からのチョイ投げでハゼやキスが簡単に釣れる楽しい季節です。ところが温暖化の影響なのか、近所の海では年々魚が釣れなくなっており、秋だというのにハゼが数匹釣れる程度の悲しき状況。そんな時の奥の手がイソガニ捕りです。大人も子どもも夢中になるイソガニを捕りをして、食べて喜びます。 ハゼもキスも絶滅してしまったのか 子どもと一緒に釣りに出かけたのにな~んにも釣れない。数ある釣りの中で、釣れないファミリーフィッシングほどハイプレッシャー

          イソガニを捕まえて素揚げにする

          ぶりっ子を食べる

          出世して銭をかせぎ、人からすごいと言われたい。課長部長はあたりまえ、できれば専務常務あたりまで出世して、九分九厘できあがっていたプロジェクトを鶴の一声で白紙に戻したりしてみたい。 そう思うのは人だけではありません。スシローなんかでおなじみのブリ、ハマチも、そうした野望を持って出世街道をひた走る魚です。秋の青物シーズンに、出世魚「ブリ」について考えつつ釣って食べて喜びます。 ブリ族の出世ランク ブリ族には、ブリを頂点とするサイズ別の名前がいくつかあります。80cm以上がブ

          ぶりっ子を食べる

          秋イカ胴体詰め物語

          秋です。秋イカが釣れるシーズンです。 夏に生まれたアオリイカたちが生長し、数釣りが楽しめる秋は、イカ釣り師たちが竿を振るう季節です。 江戸時代からの漁具「餌木」とは? 秋に釣れるイカは、まだこの世界に興味津々な好奇心旺盛なキッズイカたち。動くものにはつい近寄って抱きついてしまうので、初心者にも釣りやすいとされています。 イカ釣りには、「エギ」というイカ専用ルアーを使う釣りや、生きたアジに針をつけてエサにする「泳がせ釣り」など、複数の釣り方があります。比較的年配の人は泳

          秋イカ胴体詰め物語

          悲しいマゴチリ

          昔は人気ものだったけど、今はそうでもない。芸能界だけの話ではありません。魚界でも食卓のトレンドは日々移り変わっています。 釣れすぎたマゴチの話です。 初めてマゴチを食べた日 ひと昔前、砂浜での釣りといえばキスの投げ釣り一択でした。ところがこの数年、ルアーでマゴチやヒラメを狙う釣り人が激増し、いまや夏~秋の砂浜にはターミネーターのように武装したルアーマンがずらりと並んでマゴチ釣りを楽しんでいます。 竿やリール、ルアー等の進化により、マゴチやヒラメといった砂浜にべた〜とし

          悲しいマゴチリ

          ワタリガニを釣って食べ尽くして喜ぶ

          昔まだ通勤をしていた頃、電車の中で、右のおじ様から放たれる加齢臭と左のおじ様から放たれるサロンパス的な匂いが、真ん中の僕のところでぶつかりあい、なんと蟹の匂いになったことがありました。久しぶりの蟹の匂いに、とても得した気分になったものです。 しかし今や電車に乗る機会も減り、おじガニの香りを楽しむこともできません。自分は蟹に飢えていたのです。しかし、蟹の店に行くほどの銭はない。どうするか。 簡単です。近所でワタリガニを釣って食べればいいのです。 ※一部地域ではワタリガニの

          ワタリガニを釣って食べ尽くして喜ぶ

          ヤングカマスと中年ブリ

          今から30年ほど前、10代の頃に小さなスーパーマーケットでバイトをしたことがありました。バイト初日に緊張しながら職場で挨拶をした自分に、パートのおばちゃんはひと目見て「あら、ヤングマン」とおっしゃいました。 今思えば、ヤングマンという愛称で呼ぶことで自分が職場に早く溶け込めるようにと気遣ってくれたのかもしれませんし、単に西城秀樹さんのファンだったのかもしれません。とにもかくにも、当時の自分は若いということだけで、パートのおばちゃんたちから結構ちやほやされた記憶があります。

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          貧困相殺飯〜ありもので貧困を相殺する

          貧困。「貧しくて困る」。嫌な言葉です。 ある人は給料日前に、ある人は慢性的にと、その差はあれど多くの人が貧困にあえぎ、また今はそれほどでなくても将来貧困になるかもと、ビクつきながら生きているのが今の末法の世です。 そのような末法の世を、どのようにしてサバイブしていけばいいのか。簡単です。貧困を相殺すればいいのです。 すなわち、ランチに1200円のパスタを食べたいけれど銭がなくて食べられない。その悔しさ、惨めさ、ストレスこそが貧困の正体であり、であれば1200円のパスタを

          貧困相殺飯〜ありもので貧困を相殺する

          マゴチのひれ酒はオールインワン晩酌セットと知る

          さて、ひれ酒の時間です。 前回、釣った魚でいろいろなひれ酒を吞み比べてみたわけですが、どうやら世界は広く、ひれ酒界にはまだまだ知られざる美酒を生み出す魚がわんさかいるというではありませんか。今回はその中のひとつ、砂浜高校で番長をつとめる「マゴチ」のひれ酒を存分に味わい喜びます。 ひれ酒はフグだけのものにあらず 週末にいろいろな魚を釣り帰っては食して喜んでいるうち、「ひれ酒って本当に美味いんか?」という疑問にぶつかり、真鯛・オオモンハタ・イサキの3魚種のひれ酒を呑み比べて

          マゴチのひれ酒はオールインワン晩酌セットと知る

          マゴチのフォー|魚のあら出汁を堪能する

          昨今、サステナブル、エシカル、アップサイクル、などのカタカナが花盛りですが、イマイチピンと来ない、という人は、身近な例に置き換えて考えてみましょう、と賢そうな人がぐいぐいとナビゲートをしてくれまくる世の中です。 ということで、自分の場合は釣った魚の「あら」(=頭や骨などの捨てられがちな部位)を起点に、資源活用、環境配慮、そしてなにより私利私欲を満たすための持続可能な方法を考えていこうと思います。では始めます。 魚の「あら」を正確に評価する方法 自分は釣り人です、というと

          マゴチのフォー|魚のあら出汁を堪能する

          中華屋でパンクロックを見た

          昼時の中華屋などに行くと、大抵はお得なセットメニューが用意されていて、これが結構悩みます。 例えば餃子セット860円と一言で言っても、そこには小ラーメン・餃子10個・から揚げ2個・ライス・漬物などがついてくるのであり、えーと、この場合ラーメンと餃子を単品で頼むと830円。しかしラーメンは小ではなく大になるし、漬物とか全然いらんから単品で頼むほうが得か? いや待て!単品の餃子は6個だけど餃子セットの餃子は10個じゃん。あぶねえ…こんなとこに落とし穴が…と、心が乱れに乱れ、永久

          中華屋でパンクロックを見た