呪いばかりがはびこる世界で

 ご無沙汰しております、衣更です。元旦に「よーし毎日日記つけるぞーキャッキャッ」と言ってたのが嘘のように寡黙に過ごしておりました。嘘吐きましためんどくさかったんです。

 ところでわたくし衣更ですが、一昨年の末からダイエットを始めまして、去年の6月から筋トレなんぞも取り入れ、飽き性と怠惰の面では女王の地位を確立できるほどのわたくしが、なんとまぁ13キロも落とせました。月に1キロのペースで落ちているので、体調を崩すこともなく過ごせています。風邪を引いたら1週間から2週間はこじらせる私が3日で落ち着いたくらいなので、色々気を遣った結果なのかもしれないし、偶然の賜物なのかもしれませんし、理由はともあれ、元気に過ごしております。

 さて、私が何故筋トレなんぞを始めたんじゃ? と思われた方はいないと思うのですが、勝手に語りますね。
 端的に言えば肩こり腰痛がひどくて将来寝たきりになるんじゃ? というのがひとつと、昔からの呪いですね。後者に至っては知りたくなかったですが。
 それからTwitterの趣味アカウントのお友達から筋トレのことを伺い、最低限のことを毎日続ける、継続をするということから筋トレを始めることにしました。それから体も慣れ、日常のルーチンとなったおかげか、たまに面倒と思いつつも定期的に続けられるようになりました。
 様々な方のツイートを覗きにいったり調べたりして、栄養学や肉体についても多少ながら覚えられるようになり、そこでサプリメントに少し頼ることを覚えたり、栄養バランスを考えたり、夜更かししないようになりました。

 ただ、時々見掛けるのが「結構不健康な生活を送っているものだよ」という文面。というのも、強靭な肉体を作るために削るものはとことん削る、なりたい体になるためにどんどん禁欲的になるというもの。言われたら確かにそうなんですよね、三大栄養素をバランス良く摂るのがいいと言われながらも削らないといけないものがある。一部から見たら不健康と思っても仕方ない。私には納得できるものがありました。

 よくね、「健康のためなら死ねる」だなんて揶揄を見掛けましたけど、その通りなのかもしれませんね。何においてもこだわりを持つというのは一種の病的な側面であり、そこで何かを削らざるを得ないことがある。確かに私はお菓子も減らしたし、こってりしたものも控えるようになったし(元々胃が強くないのもありますが)ご飯を2杯食べてたのが1食100gしか摂らない。体は健康だし、ストレスを感じぬように食べ物には気を使っているが、それにしたって心は不健康な気がしてきた。

 自分は至って健全にやっているつもりですよ。だけどそれは先入観やら価値観が入り乱れた結果に過ぎないんじゃないか? なんて思い始めています。
 私が太っていた頃、母親からはとよく言われていたし、人に会う度に「妊娠したの?」と言われるザマなわけです。確かに着たい服は着られないし、写真写りも悪い。好きな人から好かれない。だけど食べることは大好きだったし、だから動かなかったというのはあったと思います。

 でもまぁ、珍しくやる気を出したというか、やる気を出さなくても筋トレができるようになって痩せたわけですよ。去年の12月に伯母のお友達から「えーすごいねー。でもお腹もう少し減らせばいいんじゃない?」と腹を触られ、アンタもう少し痩せたら? とよく口にしていた祖母は「えっ痩せすぎ! もうやめたら?」なんて言う始末。恥を惜しみなく晒すなら今のスペックは170cmの62kgです。ただどこにそんな脂肪が残ってるの? というくらいお腹周りは立派だし内腿の肉も手強い。それだけ太ってたんです。余談ですが、我が妹は168cm52kgのスリム体型です。多分体重格差は胸にもあるのでしょうが、それは別の話として。
 でもこれ、痩せたところで報われることはないのだろうなと思います。好きに言う人はいつだって言うんですよ。容姿の変化にしても何にしても、特に話題性がない人は驚くほど愚痴と人の悪口ばかりだ。(別に愚痴を否定はしません、私も愚痴っぽいところはあります。ただこの辺は田舎ならではの習性が強いせいか、そういうのがすごく目につくというだけです。詮索されるのがあまり好きではないので……)

 でも他人にどうこう言われて始めたとは思いたくないわけですよ。好きに何となく始めた結果だと思いたいし思い込みたくないんですよね。Twitterで自分の負の感情を見出した気がしてツイートは消しましたけど、心が不健康であったとしてもネガティブは嫌だ。いっそ清々しく不健康な心で筋トレをしてカッコイイメリハリボディを手に入れたい。女子にモテたい。イケメンになりたい。衣更は31歳女性既婚です。
 職場でトラウマ与えられたせいで働くのは怖いわ、怠惰だわ、冬は大体落ち込んでるわで面倒な人間でもそれっぽくよく生きたいし、それっぽく死にたいわけです。あわよくば肉体は健康、心は支障がない程度に不健康なままで作品を作りたい。

 それに筋トレは楽しいです。ダンベルがふと軽く思えたり、できなかったことができるようになったり、太腿や腕がうっすら筋肉が浮くとそれはもう楽しい。スレンダーボデー(変換)とか最早目指してなくて、デブのせいで着こなせなかった服を着てフリーサイズをフリーに着て過ごしたい。あと強くなりたい
 栄養のことを調べると、家庭科で習ったようなことを復習するきっかけになりますし、心のへぇ〜ボタン連打になります。あと筋トレを勧めてる方々は決して無理をしない、押し付けない、ダイエットは痩せることではないということを教えてくれます。痩せたい呪いにかかっている人なんかは興味があれば覗きに行ってほしいです。流石に無理なダイエット、過酷な食事制限で体を壊してほしくないですし。
 あとぽっちゃりでも全然いいと思うんです。可愛い人は可愛いし、かっこいい人はかっこいい。それもダメと言われる世の中だから、呪いばかりが空気感染している、そんな気がします。体型だけでなく、どれに関しても。

 私の人生、私が好きにしていいのだから、心ない呪いを跳ね返し、自己満足ではない助言を素直に受け止めて、咀嚼できるような生き方をしたいですね。

 さーーーて明後日は旦那が休みだからがっつり食べるぞ!!!
 オタクは今日も大忙しだぜ!(残念な締め方)

 あっ、オススメの炭水化物は蕎麦とベーグルとさつまいもです。参考までに。
 

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