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誰のための人生?👶

タイトルは『誰のためのデザイン?』から拝借しています。

はじめに

こんにちは。コネヒトという会社で家族のプロダクトをつくっている@itoshoです。

私事ではあるのですが、先日息子が産まれました…!月並みな言葉ですが、僕にとって人生最大の出来事となったので出産前後の振り返りを書きたいと思います。

我が子の出産について語ることは、少なくない人が経験していることで目新しさはないでしょうし、一方で人によってはセンシティブな話題になることもあるかもしれません。しかし、僕が所属するコネヒトでは「家族を話そう」というのを合言葉にしており、家族のコトを蓋をせずに(周囲への想像力を働かせながら)語ることもビジョン達成のために必要なことだと考えているので、いまの気持ちを残しておきます👶

出産までの思い出

エッセイっぽく書きたいので文体を少し変えています🙏

妊娠前

そもそも、昔は子どもが欲しいと思ったことがほぼなかったように記憶している。若い頃は特に自分本位な生き方をしていた自覚があり、自分が子どもを育てるなんてことは縁のないことだと思っていた。また、両親が離婚していることもあり、親であることの難しさも何となく感じていたので、人よりも子を持つということに慎重だったと思う。

ただ、奥さんと出会い、一緒に生活をするようになってから徐々にその考えは変わっていき、いまでも充分恵まれた生活をしているけど、子どもができたらもっと楽しくなるのかもなと思うことは増えていった。とは言え、欲しくてできるものでもなく、結婚して7年が経過した。

妊娠中

そんなある日、奥さんの妊娠が発覚した。もしかしたら子どもには縁のない人生なのかもと思いはじめていたので、嬉しさは当然ありつつ、ご時世柄、病院への付き添いができなったこともあり、最初は実感が湧かず、半信半疑な気持ちもあったかなぁ。

でもその中で、少しずつ大きくなる奥さんのお腹を見守ったり、エコー写真を見せてもらったり、父親学級に参加したりする中で、徐々に実感が湧くようになっていった。ちなみに安産祈願のために滝行をしたのは良い思い出。

人生初滝行の様子

妊娠中に関しては、初期はつわりが酷く大変だったものの、中期以降は比較的順調だった。しかし、30週を過ぎた頃、切迫早産気味であることが発覚してからはかなり不安な毎日だったのを覚えている。でも、奥さんの頑張りのお陰で無事臨月を迎えることができた。

出産当日

予定日の数週間前、その日は突然やってきた。奥さんから朝の9時くらいに「少し体の具合が変なので病院に行ってくる」と言われ、念のため仕事をお休みさせてもらって自宅待機をしていると、軽度の陣痛がはじまったので入院するとの連絡が。この時はまだ平気そうだったので、夕方くらいに呼ばれるかな?と思いながら、呑気にお昼に炒飯を食べていたら、13時くらいに連絡があり、陣痛が強くなってきたので、いますぐ来て欲しいとの連絡がくる。

慌てて病院に行くと、ちょうどLDR室に入ったところで、陣痛ではちゃめちゃに辛そうな奥さんを見てビビる。頑張って腰をさすったけど、1mmくらいしか効果がなく、無能感がヤバい。もともと無痛分娩の予定だったので、15時くらいに麻酔を投与。麻酔が効いてからは奥さんも話せるようになり、初産だし、産まれるのは深夜かね〜なんて話をしていた。

しかし、16時頃に事態が急変。突然、お医者さんや助産師が何人もやってくる。何事かしら?と思いながら、様子を見聞きしていると、会話から不穏な言葉がチラホラ聞こえてくる。一気に不安が押し寄せる。しばらくして、お医者さんからあまり状態がよくないので緊急時は帝王切開する可能性があることを告げられる。どうやらまだ緊急ではないことは分かったが、LDR室に入れ替わり立ち替わり人がやってくるので不安が募る。

祈ることしかできないので、ひたすらお祈りしていると、突然お医者さんから「早く外に出したほうがいい状態なんですが、赤ちゃんが下りてきているので吸引分娩にします」といったような報告を受ける。事前に無痛分娩のときはその可能性があることは知っていたけど、いざ言われるとドキドキする。

一気に室内が出産モード?に変わり、僕も分娩台の近くへ。ここからは言葉にするのが難しいけど、本当に奥さんがめちゃくちゃ頑張ってくれて、何度かいきみを繰り返した後、17時43分に赤ちゃんが無事飛び出してきた…!飛び出してきた瞬間、赤ちゃんが泣きはじめて、本当に泣くんだと思いながら、じ〜〜〜〜〜んってなった(語彙力が失われる)。

その後、数時間病院に待機して、母子ともに問題がないことが分かり、その日は一旦帰宅。帰りに食べた家系ラーメンの味は忘れない。

しばらく食べることはないであろう家系ラーメン

その日の夜は変な興奮があり、一睡もできなかった。改めて母子ともに健康で産まれることは当たり前じゃないんだなということを感じ、奥さんと病院の方々には本当に感謝しかなかった。

そして、強烈に自分の人生が自分だけのものではなくなった感覚を覚えた。それは結婚したときにも感じたことではあったけど、とは言え大人同士の関係性なので半分個ぐらいの感覚だった。でも、今回は明確に自分の人生が"誰か"の人生に引き換えられたと感じた。そして、それはとても幸せなことだと思った。

出産後

次の日から奥さんと息子の入院生活がはじまる。感染対策の関係で1時間しか面会できなかったけど、毎日病院に行き、息子を愛でた。かわいすぎる。

慣れない抱っこをしているマン

ちなみに、名前はもともといくつか候補があり、産まれてから決めようという話をしていたので、入院中に奥さんと話して決めた。ここでは名前は書かないけど、たくさんの人に支えられて産まれてきたので、人を大切にするような名前を選んだ。

そうこうしているうちに無事退院することができ、いまは育業 / 育休期間として育児に全力コミットをしている。大変なのは想像してたけど、その想像の2倍は大変。でも、その5億倍くらい息子が愛おしいのでとるだけ育休にならないように頑張っています。

もちろん、これから良いことや幸せなことばかりではなく、大変なことや辛いことに遭遇することもあると思うけど、自分ではない"誰か"のために自分の人生を全うしたいと思っている。

おまけ

個人的な想いの吐露を最後まで読んでいただきありがとうございます!ありがたいことに「出産祝いを送りたいけど何を贈ればいいか分からない」というメッセージをいただくのでAmazonのWish Listを晒しておきます。

正直、僕も何を贈ってもらえると助かるのかまだあんまり分からないのですが、実用的なものばかりだと味気ないかなと思い、絵本を多めにチョイスしておりますので、良かったらお願いします📕

(追記)
たくさんのプレゼント、本当にありがとうございます😭
最初のWish Listに掲載したものは有り難いことに殆ど戴いたので、Wish Listは随時更新しております🙏(お気持ちだけでも本当に嬉しいです!)

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