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空間4つドーナツの衝撃【#現代4コマ】

ドーナツに、空間が4つある。


ぷらりね「ドーナツ」

この衝撃の作品はぷらりねによって描かれた現代4コマの一つ。
ドーナツに穴が4つ空いている衝撃的な作品だ。

そもそもドーナツとは

ドーナツというものは穴が一つある。それがドーナツのアイデンティティだ。しかし、最近では穴がないドーナツもよく見かける。
この作品は、そんなドーナツに対しての強烈なアンチテーゼと言えるだろう。穴を増やし、この世に蔓延る穴のないドーナツに対して警鐘を鳴らしているのだ。
言わばこれは現代4コマであると同時に、革新的なドーナツ「現代ドーナツ」とも言えるだろう。

現代ドーナツ

4コマとしての革新性

ドーナツとしても革新的だが、これは4コマとしても非常に革新的だ。
4コマというものは本来、4コマ枠の中に漫画を描くツールだった。
しかし、枠の中に漫画を描かなくてもいいという出発点で現代4コマが始まった。
このドーナツは、そんな現代4コマの到達点とも言える傑作である。

ドーナツは無の部分が主役

ドーナツといえば、あの穴である。しかし、あの穴は無の部分である。
ドーナツの中身の部分は生地である。しかし、ドーナツで注目してしまうのは穴という無の空間である。生地の部分は言わば額縁であり、装飾に過ぎないのだ。

ぎっしり詰まった中身ではなく、無の部分が主役。
現代4コマと通ずる部分があるとは思いませんか?

無が主役

ドーナツの1コマ?

この4コマのタイトルはドーナツだが、その理論だとこの作品は「ドーナツの1コマ」と言えるのではないだろうか?この作品に描かれているドーナツはひとつしかないのだから。
しかし、我々はこれをドーナツの4コマと認識してしまう。それは何故か?
ドーナツの主役は穴だからである。ドーナツをドーナツたらしめているのはやはり穴なのである。ドーナツをドーナツと認識できる要素は穴なのである。ドーナツは穴こそが主役である。ドーナツの穴を4つ増やすことが、ドーナツの4コマなのである。ドーナツを4個用意したらそれはドーナツの4コマではなく、1コマが4つある状態に過ぎないのである。

真の4コマ

真の4コマ

これはもはや、真の4コマと言ってもいいだろう。4コマと言えばこれである。4コマと聞いて最初に連想するものはこれであるべきなのだ。これこそがオーソドックスな4コマであり、最も普遍的な4コマなのだ。
新聞の連載にはいろんなバリエーションのドーナツの4コマが連載されるべきだし、そもそもこの世にある4コマは全てこれになるべきなのである。

ドーナツの4コマこそが、4コマ。
これはもはや紛れもない事実であり、今後100年はこの事実は覆らないだろう。
しかし、100年後、この事実が覆る瞬間が来る。これは間違いないのだ。
私は預言者である。この作品が4コマではなくなる瞬間が来る。

パンナコッタの4コマ

100年後、穴が4つ空いたパンナコッタが描かれた、パンナコッタの4コマが登場する。その作品の登場により、4コマの価値観が大きく揺さぶられ、ドーナツの4コマは途端に古いものとなってしまう。
時代とはそういうものなのだ。いくら革新的なものでも、時が経てば古臭くなってしまう瞬間がある。色褪せたドーナツの4コマは、まさにオールド。オールドファッションと言えるだろう。

オールドファッション

やったー