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ストレス迎撃態勢・秋の陣

 ロングバケーションwithコロナ2023

    ー自宅療養・待機、その記録と教訓ー

 感染したのは今年2月。仕事を12日間休んだ。
 昨年の11月〜今年1月、私の職場でもコロナが蔓延して最悪の忙しさに疲労困憊・満身創痍。感染者ケアに加え感染欠勤者続出のためのシフト変更、心身共にストレスが溜まっていく中、ふと不謹慎な考えがよぎった。

 …もう、軽症で済むなら感染した方が楽では?

 そして職場の感染者がゼロになった2月、私の闇の願いは聞き届けられてしまった。過去1ヶ月以上、職場と自宅の往復(あとスーパー)のみの生活で誰とも食事せず一人暮らし。なのになぜ!?感染経路不明。感染対策も自分なりに万全だったはずなのに。…そんなもんなのね。

 喉の痛みでPCR検査を受け、陽性の連絡を受けた時、もちろん不安もあったが正直ホッとした。
 やっと休める…コロナという大義名分のもとに。
 そう思うほど、私は疲れきっていた。

 発熱なし、喉の腫れと痛み・咳・鼻水くらいの軽症。職場に電話した時はボイスチェンジャーを使ったような声がれで事務員さんを驚かせた。私の感染後も(復帰後も)職場では罹患者が出ておらず、もはや罪悪感無く降って湧いた正当な理由による休暇(有休)を受け入れられた。

 こんな時のための食料等は備蓄してあったし(新鮮な野菜が食べたかったが)、通販の置き配にも助けられた。病状は内服で徐々に治まり、日中寝ていたのは最初の2〜3日だけだった。
 もともとインドア派である。私は本当に信じられないくらいの心の平安を得ていた。咳をしながらも、テレビやラジオをつけっぱなしでひたすら趣味の刺繍や洋裁に夢中になり、読書三昧、録り溜めていたドラマや映画を見続けた。

「…もう戻らなきゃね。不思議ね…こんなに穏やかな気持ちになれたの初めて…」

ソフィー「ハウルの動く城」

 不謹慎は承知だが、本当に私にとっては幸せな休暇だった。コロナの怖ろしさは知っていたはずなのに、重症化するかもしれない懸念を上回る楽観があった(この後7月に父が感染・重体になり再度恐怖する)。改めてこの冬、自分がどれだけ神経質になり過ぎストレスを溜め込んでいたかを思い知った。

 思えば必死で働いている間の休日は、ぐったりして昼過ぎまで寝ていたし、深酒も多かった。趣味に没頭していれば時間が惜しいくらいで、酒なんか忘れてるのに。食欲も無くて食事もいいかげんで「健康診断までに体重が減ってちょうどいい」とか馬鹿な考えだった。何だか自暴自棄になっていたみたいだ。やや思考停止気味だったかもしれない。

 ストレスは万病の元。自分を大切に。

 感染原因がストレスと疲労だとは決めつけられない。でも、それらを若さで乗り切れる時代は終わったと覚悟して、予防に励むことにする。

 今年、今から冬を迎え撃つべく臨戦態勢を整え始める。栄養をしっかり摂って体力をつけ、だらだらしないで趣味(幸いなことにたくさんある)を楽しみ、深酒はしない。あと、溜まってる有給休暇は使えるうちに使って休もうと思う。自分で決めた仕事を手離したくはないから、資本である心身を大事にしないとね。そう、自愛…。

 皆さまも、どうぞご自愛ください。

自宅療養中の刺繍。

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